ニュースリリース

1999年09月06日ニュースリリース

ホンダ 燃料電池を搭載した実験車を公開

    ホンダは次世代のパワープラントとして注目されている、燃料電池を搭載した電気自動車について、「FCX-V1」「FCX-V2」という2種類の実験車を公開した。

FCX-V1(純水素型燃料電池実験車)

FCX-V1(純水素型燃料電池実験車)

「FCX-V1」は純水素を燃料とし、これを水素吸蔵合金に貯蔵するもので、バラード社製の燃料電池スタックを搭載している。
 「FCX-V2」はメタノールを燃料とし、独自開発の改質器により水素を取り出すもので、ホンダ製の燃料電池スタックを搭載している。
 これらの実験車両は、いずれも電気自動車用に専用設計されたホンダEVプラスの車体を使用しており、小型・高効率駆動用モーター、制御システムなどもホンダの自社開発によるものである。  

    ホンダはかねてより将来の燃料インフラ動向や、技術の蓄積を念頭に燃料電池車の開発を進めており、2003年には市場に投入することを目標としている。

FCX-V2(メタノール改質型燃料電池実験車)

FCX-V2(メタノール改質型燃料電池実験車)

主な諸元

FCX-V1(純水素型燃料電池実験車)

モーター

  • 種類           
    永久磁石型交流同期モーター(ホンダ製)
  • 出力           
    49kW

燃料電池スタック

  • 形式           
    PEFC(固体高分子型)(バラード社製)
  • 出力           
    60kW

燃料

  • 種類           
    純水素
  • 貯蔵方式           
    水素吸蔵合金タンク(La-Ni5)

FCX-V2(メタノール改質型燃料電池実験車)

モーター

  • 種類           
    永久磁石型交流同期モーター(ホンダ製)
  • 出力           
    49kW

燃料電池スタック

  • 形式           
    PEFC(固体高分子型)(ホンダ製)
  • 出力           
    60kW

燃料

  • 種類           
    メタノール
  • 改質方式           
    オートサーマル方式

FCX-V1(純水素型燃料電池実験車) システム概念図

FCX-V1(純水素型燃料電池実験車) システム概念図

FCX-V2(メタノール改質型燃料電池実験車) システム概念図

FCX-V2(メタノール改質型燃料電池実験車) システム概念図