ニュースリリース

1999年06月03日ニュースリリース

ゆとりある上級車カナダ製上級ミニバン「ラグレイト」を新発売

 本田技研工業(株)は、 新開発V6 3.5L VTECエンジンを搭載し、ゆとりと上質なテイストで新たな価値を提案する上級ミニバン「ラグレイト」を、6月3日(木)より全国のホンダクリオ店から発売する。 

ラグレイト

ラグレイト

この「ラグレイト」は、ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリングにあるアンナ・エンジン工場製のV6エンジンを塔載して、ホンダ・カナダの四輪工場に新設された専用ラインで生産される輸入モデルである。米国とカナダにおいて、現地名「オデッセイ」として昨年10月より発売を開始、ミニバンの本場の北米市場において高い人気を獲得している。

開発コンセプト

上級セダンの走りと質感を持ちながら、これまでにない大きなゆとりと乗る人すべてに快適な居住空間を提供する、新たな価値を持つ上級車 「プレミアムライフ・ビークル」を目指した。 

ゆとりともてなしの空間

  • 大きなゆとりの居住空間と、用途に合わせてアレンジできる2列目・3列目シート。
  • 振動や走行音を大幅に低減させ、上級車に相応しい優れた静粛性を実現。
  • 後席の乗降性を高めたリモコン式の左右両側電動スライドドアを採用。
  • 各席独立のエアコンディショナー吹出口を装備するなど、乗る人すべてに快適な空間を実現。
  • 木目調パネルや本革内装の設定など、質感にこだわった上質なインテリア。

力強く心地よい走り

  • 新開発V型6気筒3.5L VTECエンジンにより、スムーズで力強い走りを実現。
  • 高剛性ボディと低重心・ワイドトレッドで、上級セダンの心地よい乗り味を実現。

人と社会への配慮

  • 全方位からの衝突に対応する、ホンダ独自の「Gコントロール技術」による新・衝突安全設計ボディを採用。
  • 平成12年排出ガス規制値を50%以上も下回る、クリーンな「HONDA LEV」。

販売計画台数(国内・年間)

3,500台

希望小売価格(消費税含まず、単位:千円)

★印は掲載写真のタイプ

タイプ 東京 名古屋 大阪 福岡 仙台 札幌 沖縄
ラグレイト★ 3,660 3,680 3,695 3,729 3,700 3,764 3,840
ラグレイト エクスクルーシブ 3,960 3,980 3,995 4,029 4,000 4,064 4,140
  • V型6気筒3.5L VETCエンジン(HONDA LEV)+電子制御4速オートマチックのみの設定。

主要標準装備

  • 電波式キーレスエントリー連動左右両側電動スライドドア 
  • ホンダ・DVDナビゲーションシステム 
  • MDチューナーデッキ+6スピーカー 
  • 運転席8ウェイパワーシート 
  • デュアル・エアコンディショナー 
  • 運転席&助手席SRSエアバッグシステム 
  • 16インチ・アルミホイール 
  • EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS(四輪アンチロックブレーキシステム) 
  • 本革インテリア+運転席&助手席ヒーテッドシート(ラグレイト エクスクルーシブのみ) など

ラグレイトの主な特徴

力強くスムーズで静か、上級セダン同様の心地よい走り

エンジン

● 新開発V型6気筒3.5L VTECエンジン(HONDA LEV)

  • プレミアムライフ・ビークルに相応しいトルクフルで力強い、最高出力:205ps/5,200rpm、最大トルク:30.2kgm/4,300rpmの新設計エンジン。
  • 静粛性に優れた、軽量コンパクト設計の60°バンク横置V6エンジンを採用。
  • VTECと吸気充填効率を高める共鳴過給構造の採用で 低回転域から豊かなトルクを発生し、常用域で力強く扱い易いエンジンとした。
  • 平成12年排出ガス規制値を HC、NOx、COとも50%以上も下回る優れたクリーン性能を実現した「HONDA LEV」。

トランスミッション

● ダイレクト制御4速オートマチックを全車に搭載

  • クラッチ油圧の最適コントロールやエンジンとのECU協調制御などにより、変速ショックを大幅に低減。 スムーズな加速性能を実現した。
  • 燃費向上に貢献する、アクティブロックアップ機構を採用。
  • 登坂路や平坦路での走行状況に応じて、適切な変速やエンジンブレーキ効果が得られる 「ホンダ プロスマテック」を採用。

ボディ&シャシー

● 豊かな走りを支える 高剛性ボディ

  • 結合したフレームの上にフロアパネルを溶接する、上乗せ一体フロア構造を採用し、高剛性と作業の効率化を両立した。
  • 左右4対のピラーでルーフとフロアフレームを結合した4リングシェル構造により、ハイレベルのボディ剛性を実現するとともに、側面衝突に対する安全性にも寄与。
  • 低重心・ワイドトレッドのボディはロール剛性が高く、サスペンション・セッティングと合わせて、セダン同等の走行感覚と操縦安定性を実現。

● 乗り心地とスペース効率を高次元で融合した新設計サスペンション

  • エンジンルームのレイアウトにより ボンネット高が充分に確保できるフロントには、新設計のマクファーソンストラット・サスペンションを採用。乗り心地と安定性を高めるとともに、路面の変化に対するステアリングへの影響を低減。
  • リアには、新設計インホイール型ダブルウィッシュボーン・サスペンションを採用し、いっそうの低フロア化でラゲッジルームのスペース効率を高めるとともに、乗り心地の良さと旋回時や制動時の高い操縦安定性を確保している。

上質なデザインと、乗る人すべてに快適な居住空間

エクステリア

● 存在感あふれるエクステリアデザインと、優れたパッケージング

  • 鋭さと重厚感を伴った機能美を追求した、走りの躍動感にあふれるスタイリング。
  • 車両サイズを生かした高効率パッケージングにより、これまでにない大きなゆとりの居住空間を実現。樹脂製燃料タンクやスペアタイア床下配置などでさらにスペース効率を向上させた。
  • 3mのロングホイールベースながら、日常での使い勝手を考慮して 最小回転半径5.7mを実現。

インテリア

● ゆとりとくつろぎ感のある 上質のインテリア

  • 最新鋭旅客機のファーストクラスをイメージしたインテリアは、全体の色調をツートーンに統一。上級車に相応しいゆとりとくつろぎ感を演出。
  • 厚みを持たせた座面やアームレストなど 空間を活かしたゆったりしたサイズのシートは、全ての座席をロングドライブにも疲れにくい形状とした。また、運転席には8ウェイパワーシートを採用。
  • 質感にこだわって、メーターやドア周り、センターテーブルにも木目調パネルを採用。ステアリングホイールも本革&木目調コンビタイプとした。

● もてなし感覚にあふれ、乗る人すべてに快適な機能と装備

  • 乗降性に優れた、世界初の左右両側電動スライドドアを全車に採用。万一の配慮として挟み込み防止機構も装備。インストルメントパネルのスイッチを押すか、ドアハンドルを軽く引くだけで自動開閉。電波式キーレスエントリースイッチでリモコン操作も可能。
  • 着脱可能な2列目シートや床下収納式の3列目シートにより、用途に合わせて多彩に変化できる室内空間。
  • 全ての座席で快適に過ごせるように、独立して風量と風向を調節できるエアコンディショナー吹出口とパーソナル・インテリアランプを採用。
  • 後席でも個別操作が可能なデュアル・エアコンディショナー。ゆとりの空間を効率よく速やかに温度調整し、花粉フィルターも装備。
  • 7インチワイド画面を採用してインターナビシステムにも対応した、先進のホンダ・DVDナビゲーションシステムと、MDチューナーデッキを標準装備。
  • 左右開閉式のリアサイドウインドウは、運転席からのリモコン操作が可能。

● 上級車に相応しい静粛性に優れた室内

  • 高剛性ボディの適所に制振材・遮音材を効果的に配置。更に全てのドアやテールゲートに吸音材を追加して、全座席において優れた静粛性を実現。
  • エンジンは、電子制御マウントや液封マウント、アルミブラケットを用いたダイナミックダンパーを用いてサブフレームにマウント。さらにそのサブフレームを、ラバーフローティング・マウントでメインフレームに塔載することで振動・騒音を効果的に遮断。
  • 部品の軽量化・剛性アップと点火時期の最適化などで、エンジン自体の振動・騒音を低減。
  • レゾネーターチャンバーと大容量サイレンサーの採用により、吸気音と排気騒音を低減

世界最高水準の衝突安全性能と、先進の環境対応技術の採用

安全性能

  • ホンダ独自の「Gコントロール技術」を導入した、新・衝突安全設計ボディにより、全方位からの衝突に対応する優れた衝突安全性能を実現。
  • クラッシャブル構造の前後フレームで効果的に衝撃を吸収、左右4対のピラーをフロアとルーフでリング状につなぐ4リングシェル構造とメインフレームによって構成される高強度のキャビンが生存空間を確保。
  • 高剛性の4リングシェル構造は、フロアフレームのクロスメンバーとともに側面衝突にも効果的に対応。
  • 日・米・欧の公的衝突安全基準を超えるホンダ独自の高い基準で、乗員障害を低減。衝突実験で前面フルラップ55km/h、オフセット64km/h、側面・後面50km/hを全てクリア。
  • 乗員傷害値の低さに関して、米国新車評価基準(NCAP)と米国保険業界が主催する道路交通安全保険協会(IIHS)のテストでも、最高ランクの評価を獲得。
  • 室内のルーフサイドとピラー内部に衝撃吸収材を内蔵した 頭部衝撃保護インテリアは、全席3点式ELRシートベルト(前席:ロードリミッター付プリテンショナー機構、2列目・3列目左右席:ALR機構)と、運転席&助手席SRSエアバッグとともに、衝突時の乗員傷害を軽減。
  • 積載荷重に応じて後輪の制動力をコントロールする、EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS(四輪アンチロックブレーキシステム)を全車に塔載。制動倍力装置のハイドロブースターシステムの採用とともに、効果的なブレーキ性能を獲得している。

環境対応

  • 全車「HONDA LEV」。2000年10月から施行予定の「平成12年排出ガス規制」に適合。しかも排出ガスに含まれる有害物質は、規制値を50%以上も下回る優れたクリーン性能を実現。
  • 水性塗料の採用など、ホンダ・カナダの四輪工場では生産段階から環境や資源問題に積極的に対応。
  • リサイクル性を高める為に、リサイクル樹脂の拡大使用、解体を考慮した組み立て構造の簡略化、100g以上の樹脂部品には素材識別記号の表示などを実施