ニュースリリース

1999年04月22日ニュースリリース

「ホンダ CBR600F」をフルモデルチェンジし発売

 本田技研工業(株)は、軽快で力強いスポーツバイク 「ホンダ CBR600F」のエンジンを10月から施行される新排出ガス規制に適合させるとともに、フレームや外観を一新させるなどフルモデルチェンジし、 4月23日より発売する。 

ホンダ CBR600F

ホンダ CBR600F

 このCBR600Fは、'87年より欧州・北米で、'92年より国内で発売を開始。'97年11月末で生産累計25万台を突破し、特に国内では幅広いスポーツバイクを経験した大型二輪免許を所有するエキスパートライダーにあわせて「オールラウンド・スーパースポーツ」をキーワードに開発したモデルである。 
 エンジンは、コンパクトな水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒・599ccを搭載。今回、新排出ガス規制に適合させるシステムとして、HC(炭化水素)とCO(一酸化炭素)の低減に効果的な二次空気導入装置を内蔵。さらに新騒音規制に適合させた静粛性の高いマフラー(消音器)を装着している。 
 また、吸・排気系や点火系、冷却系のさらなる高効率化を図りながら、エンジン各部の作動抵抗を低減させることで、軽量化と幅広い回転域で力強い出力特性を実現している。 
 フレーム・足廻りは、コンパクトなエンジン形状にあわせながら、しなやかさと剛性を高次元でバランスさせた軽量なアルミ製のツインチューブ・フレームを採用。最適な乗り味が得られるとともに、軽量・高剛性の大径(43mm)のフロントフォークと、放熱効果の高いリザーバータンク付きリアダンパーに、今回スムーズな減衰力特性を発揮するダンパー構造(H.M.A.S.) を採用。さらにリアのスイングアームは従来フレーム下端のみで支えていたが、今回エンジンのクランクケースを延長し、フレームとクランクケースで支えることで、剛性を高め快適な乗り心地と優れた走行性能を両立させている。 
 ブレーキは、フロントには4ポット対向ピストンキャリパーの油圧式ダブルディスク、リアには油圧式シングルディスクを装備し、優れた制動フィーリングを実現している。 
 外観は、空気抵抗の少ないデザインとしながらも、キャブレターに外気を導入するダイレクト・エア・インダクションの導入孔を整然と配置するなど、徹底したエアマネジメントを追求している。 
カラーリングはブラックにブーンシルバーメタリックのツートーンとし、精悍なものとしている。 

 *H.M.A.S…Honda Multi Action System(複合的作動構造)

販売計画台数 (国内・年間)

500台

メーカー希望小売価格

798,000円

(地域希望小売価格の一例:北海道は20,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。) 
(参考価格。消費税を含まず。)

主要諸元

通称名 CBR600F
型式 ホンダBC-PC35
全長×全幅×全高 (m) 2.060×0.685×1.130
軸距 (m) 1.400
最低地上高 (m) 0.135
シート高 (m) 0.810
車両重量/乾燥重量 (kg) 198/170
乗車定員 (人) 2
燃料消費率(km/L) 60km/h定地走行テスト値 31.6
最小回転半径 (m) 2.9
エンジン型式 PC35E(水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ・直列4気筒)
総排気量 (cm 3 ) 599
内径×行程 (mm) 67.0×42.5
圧縮比 12.0
最高出力 (PS/rpm) 69/10,750
最大トルク (kgm/rpm) 5.3/7,500
キャブレター型式 VP64
始動方式 セルフ式
点火装置形式 フル・トランジスタ式バッテリ点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量 (L) 3.7
燃料タンク容量 (L) 18.0
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.833
2速 2.062
3速 1.647
4速 1.428
5速 1.250
6速 1.130
減速比(1次/2次) 1.822/2.687
キャスター(度)/トレール(mm) 24°00′/96
タイヤサイズ 120/70ZR17(58W)
180/55ZR17(73W)
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式(トラベル量:120mm)
スイング・アーム式(トラベル量:120mm)
フレーム形式 ダイヤモンド