ニュースリリース

1998年11月02日ニュースリリース

ホンダ、船外機全ラインナップを日産自動車(株)へOEM供給

 本田技研工業(株)は、高性能、低燃費、静粛性、クリーンな排出ガス等で好評の4ストローク船外機の全ラインナップ(BF2からBF130までの13機種対象)を1999年1月5日より日産自動車(株)にOEM供給する。

 近年、日本のプレジャーボート市場では低公害、低燃費、静粛性、信頼性に対するニーズが高まってきており、(社)日本舟艇工業会も国内で販売する排出ガス削減の自主規制を決めるなど、とりわけ環境に対する配慮を求める声が高まってきている。クリーンな排出ガス、経済性に優れる4ストローク船外機に対する要望は年々高まってきており、特に50馬力以上のカテゴリーでは船外機と船艇とのパッケージ販売の比率が約70%と高く、これらの性能を満たしたホンダ船外機と日産自動車を含めた艇体メーカーの船艇とのパッケージ販売が増えてきている。

 このような市場の状況を踏まえ、ホンダは船外機の全ラインナップをOEM供給することで日産自動車と合意した。今回のOEM供給は日本国内限定で、台数は年間800台レベルとなる見込みである。

 ホンダは汎用事業において汎用エンジン、発電機など年間約3万台のOEM供給をおこなっている。

ホンダ4ストローク船外機の概要

  • 開発コンセプトは「人と地球にやさしく、経済的で高品質な4ストローク船外機」で1964年に最初の船外機を発売して以来、全世界に向け約60万台の実績を上げている。
  • 1998年度より、2006年度まで段階的に排出ガスの削減を求めるEPA(米国環境保護庁)のマリーンエンジン排出ガス規制に対し、すでに最終年の規制値を大幅に下回るレベルを達成している。
  • 2000年から段階的に排出ガスの削減を求める(社)日本舟艇工業会の自主規制の最終年度である2006年の規制値も大幅に下回る排出ガスレベルも達成している。
  • 特にBF115/130は4ストローク船外機では世界最大馬力であり、長年培ってきた4ストローク船外機技術に加え、電子制御燃料噴射方式「Programmed Fuel Injection」や2軸2次バランサーの採用などにより高性能と環境対応の両立を実現している。