ニュースリリース

1998年06月29日ニュースリリース

クラス最小・最軽量の4ストローク汎用エンジン「GXH50/GXV50」を新発売

 本田技研工業(株)は、定置型2.5馬力クラスとして世界最小・最軽量を達成しながらも、EPA*1やCARB*2規制や先行取得を可能とするクリーンな排出ガスや優れた経済性を実現した4ストローク汎用エンジン、「GXH50/GXV50」を開発。8月3日(月)より全国のホンダ汎用商品取扱店から発売する。

GXH50(ホリゾンタルタイプ)

GXH50(ホリゾンタルタイプ)

この「GXH50/GXV50」は、ホンダ独自の「スリーブレスユニブロックシリンダー」や「軽量1コマOHVカムシャフト」を採用。さらに「アルミニウム焼結コネクティングロッド」や「高剛性樹脂採用 カバー」などにより、ハンドヘルド商品に最適な高回転・高出力で粘り強いエンジン特性、4ストロークエンジンとしてトップクラスの軽量化を実現している。また、ホンダの持つ4ストロークエンジン技術により、'97EPA規制は既に取得済みであり、又CARB2000年規制の先行取得を可能とするクリーンな排出ガスや、群を抜く経済性、優れたメンテナンス性や始動性を実現している。
これらの特長に加え、ホリゾンタルタイプ(GXH50)*3とバーチカルタイプ(GXV50) *3を用意するなど、ポータブル発電機や水ポンプ、ホームユース小型耕うん機や船外機など、幅広い用途に対応する動力源として開発された。

GXV50(バーチカルタイプ)

GXV50(バーチカルタイプ)

小型軽量4ストローク汎用エンジン「GXH50/GXV50」の主な特長

  • 2.5PS/7,000rpmの高回転・高出力のパワフルで粘り強いエンジン特性や、優れた経済性を実現。
  • 商品搭載時にもEPAハンドヘルドクラス完成機重量規制値の14kgをクリアしやすい5.5kg(GXH50)と5.2kg(GXV50)の軽量エンジンを実現。
  • 様々な用途に合わせて最適回転数を設定できる大容量ガバナーとバタフライスロットル式キャブレターを採用。
  • 軽い力で楽に始動できるシンプル機構のメカニカルデコンプシステムを採用。

販売計画台数(国内・年間)

GXH50/GXV50 搭載商品を含む合計

25,000台

輸出計画台数(年間)

GXH50/GXV50 搭載商品を含む合計

75,000台

全国希望小売価格

(国内・消費税含まず)

GXH50

45、000円

GXV50

47、000円

主要諸元

機種名 GXH50 GXV50
全長×全幅×全高(mm) 225×274×353 249×286×225
乾燥重量(kg) 5.5 5.2
全装備重量(kg) 6.6 5.7
形式 空冷4ストローク単気筒ガソリン(OHV)
総排気量(cc) 49.4
ボア×ストローク(mm) 41.8×36.0
圧縮比 8.0:1
最大出力[kW(PS)/rpm] 1.8(2.5)/7,000
最大トルク[Nm(kg-m)/rpm] 3.04(0.31)/4,500
回転方向 左(出力軸側より見て)
燃料タンク容量(L) 1.2 0.5
燃料消費率[g/kWh(g/PSh)] 340(250)
気化器 フロート式
点火方式 トランジスタ式マグネト
始動方式 リコイル式(メカニカルデコンプ装備)
潤滑方式 強制飛沫式
  • *1米国環境保護庁の略称
  • *2カリフォルニア州大気資源局の略称
  • *3PTO軸(パワーテイクオフシャフト=動力取り出し軸)の方向によりバーチカルタイプとホリゾンタルタイプの2種に分けられる。
     ・バーチカルタイプ   垂直方向へ動力を取り出す縦軸型エンジンで、シリンダーは横倒しとなり、主に芝刈機などに搭載される。
     ・ホリゾンタルタイプ   水平方向へ動力を取り出す横軸型エンジンで、発電機やポンプなど定置型汎用製品に多く使用される。