ニュースリリース

1998年12月21日ニュースリリース

ホンダ・ハイブリッドシステム採用の「超・低燃費新世代カー」プロトタイプを発表

 本田技研工業(株)は、「高い環境性能と走る楽しさの高次元での両立」を目指し、高効率なハイブリッド・パワーユニットの「ホンダIMAシステム」を軽量アルミボディに搭載し、空力特性を徹底追求した「 超・低燃費新世代カー」のプロトタイプを発表した。 
 量産ガソリンエンジン車として世界トップレベルのリッター30km以上 *の低燃費を達成、来秋以降、日本・北米・欧州・アジアで発表する計画である。 

 このモデルは、1997年の第32回 東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「J-VX」をベースに開発を進めてきたもので、超低燃費を達成するとともに、排出ガス中の有害物質を大幅に削減したHONDA LEV仕様としながらも、1500ccガソリン車並のスポーティな動力性能を実現。さらに、安全面においては、ホンダ独自のGコントロール技術に基づく衝突安全性能と歩行者安全保護技術を具現化している。

*日本10・15モード走行燃料消費率

「超・低燃費新世代カー」 プロトタイプ

「超・低燃費新世代カー」 プロトタイプ

「超・低燃費新世代カー」 プロトタイプ
「超・低燃費新世代カー」 プロトタイプ
「超・低燃費新世代カー」 プロトタイプ
「超・低燃費新世代カー」 プロトタイプ

主な特徴

新開発3気筒1リットル リーンバーンVTECエンジン+ホンダIMA(インテグレーティッド・モーター・アシスト)

 高効率リーンバーン3気筒1リットル VTECエンジンをベースに、加速時にはホンダEVプラスで高い評価を得ている直流ブラシレスモーターで動力をアシストするホンダIMAシステムを採用。このシステムは従来のハイブリッドシステムに比べて、軽量コンパクトであるとともに、軽量な車体とあいまって中高速クルージング時の加速性と低燃費を高い次元で両立したもので、街中だけでなく長距離のドライブにも最適なパワーユニットである。 

軽量アルミボディ

 軽量でリサイクル性に優れるアルミ合金を積極的に採用。アルミスペースフレームをベースに、デザインの自由度が高い樹脂材+アルミ外板の軽量ボディにより、車重を軽自動車並みの800kg台に抑えている。 
安全面においては、ホンダのGコントロール技術に基づく フルラップ55km/h、オフセット64km/hの衝撃に対応した 新・衝突安全ボディとし、歩行者安全保護技術も採用している。 

エアロダイナミックスを徹底追及したスタイリング

 走行エネルギーを最小限にするため、空力値世界最高レベルを目指し、基本デザインから空力性能の追求を最優先した21世紀の新しいスタイリングを実現。 
 また、低全高でコンパクトなサイズながら、十分なユーティリティスペースを確保すると共に、パーソナルカーとしての機能的なインテリアとなっている。

ホンダ「超・低燃費新世代カー」プロトタイプ 主要諸元(日本仕様)

全長:3,905mm 全幅:1,695mm 全高:1,335mm

軽量アルミボディ

新開発3気筒1リットル リーンバーンVTECエンジン+ホンダIMAシステム

排出ガス中の有害物質を1/10レベル *に低減した HONDA LEV

*国内自動車排出ガス平均規制値10・15モード時に対し

燃費30km/リットル以上   (10・15モード走行燃料消費率)

ホンダ独自基準による世界最高水準の衝突安全性能

(フルラップバリアテスト55km/h、オフセットバリアテスト64km/h)

トランスミッション:5速マニュアル/ホンダ・マルチマチック

生産:栃木製作所高根沢工場

発売時期:1999年秋

発売地域:日本、北米、欧州、アジア