ニュースリリース

1997年09月04日ニュースリリース

「アコード」「アコード・ワゴン」をフルモデルチェンジするとともに、新型セダン「トルネオ」を発売

本田技研工業(株)は、次代のクルマに求められる、高水準の環境保全対応とクルマ本来の魅力である操る楽しさを、数々の先進技術により高次元で両立した<先進・高機能スポーティセダン>「アコード」&<先進・高機能スペシャリティワゴン>「アコード・ワゴン」を発表するとともに、新型セダン「トルネオ」をあらたに設定。 
9月5日より「アコード」を全国のクリオ店、「トルネオ」を全国のプリモ店及びベルノ店、また、10月9日より「アコード・ワゴン」を全国のクリオ店から発売する。 

この新型アコードシリーズは、「環境保全対応」や「安全性能」など社会適合性の実現を基本に、エンジンの高出力化やシャシーの高性能化による「操る楽しさ」、国内ベストサイズとスペースユーティリティの両立を目指した「高効率・高機能」、そして内外装デザイン領域における「強い主張」の追求をコンセプトに国内専用車として開発。 
それらを具体化したうえで、高いバリューフォーマネーを追求し、お求めやすい価格設定を実現した。

新型アコードシリーズの主な特長

環境保全対応

排出ガス中に含まれる有害物質を従来規制値の10分の1レベルまで低減した「HONDA LEV」のタイプ設定をはじめ、全車、7都県市/6府県市指定低公害基準をクリア。 
また、低燃費と高出力を両立した1.8L VTECエンジンを新開発するなど環境保全に積極対応。 

世界最高水準の安全性能の追求

全方位衝突安全設計ボディの採用をはじめ、ABS、両席SRSエアバッグシステムを標準装備。また、クラス初のディスチャージヘッドライトの採用や車両挙動安定化制御システム「VSA」、世界初・ふらつき運転検知機能搭載ナビゲーションシステムをオプション設定するなど、多角的に安全性を追求。

操る楽しさ(走行性能)

全エンジンにVTECを採用し、高出力・高効率化を図るとともに、新開発の「5リンク・ダブルウイッシュボーン・リアサスペンション」をはじめ、新EPS(電動パワーステアリング)+VGR(可変ステアリングギアレシオ)などを採用し、操る楽しさを追求。 
また、アコードシリーズでは初めてリアルタイム4WDを採用。

内外装デザインにおける強い主張性

高効率/高機能

旧型3ナンバー車と同等のゆとりのスペースユーティリティとコンパクトな国内ベストサイズの両立などにより、機能性、扱い易さを実現。

アコードは、1976年に誕生以来、世界11ヶ国で生産、140ヶ国以上で販売され、本年6月で累計930万台以上を生産。常にアコードのネーミングが意味する「人と社会とクルマの調和」をコンセプトに進化を続け、国際車としての高い評価を獲得してきた。 
今回、6代目となる新型アコードシリーズにおいては、さらなる「調和」を目指し、世界各地域のニーズによりきめ細かく対応すべく、さらなる「現地生産化」の推進と「地域最適発想の開発」を融合。ホンダ独創の「世界共通フレキシブルプラットフォーム」を基本に、日本、米国をはじめ、アジア、欧州の各地域に専用モデルを投入予定である。

販売計画台数(国内・月間)

アコードシリーズ合計

9,000台

希望小売価格

消費税含まず

アコード/トルネオ

消費税含まず、単位:千円

エンジン タイプ 駆動方式   東京 名古屋 大阪 福岡 仙台 札幌 沖 縄  
1.8L VTEC 1.8VTS FF MT 1,703 1,711 1,717 1,730 1,719 1,744 1,785  
AT 1,798 1,806 1,812 1,825 1,814 1,839 1,880  
2.0L 2.0VTS MT 1,903 1,911 1,917 1,930 1,919 1,944 1,985  
AT 1,998 2,006 2,012 2,025 2,014 2,039 2,080  
4WD AT 2,198 2,206 2,212 2,225 2,214 2,239 2,280  
2.0LEV FF AT 1,998 2,006 2,012 2,025 2,014 2,039 2,080  
DOHC
VTEC
SiR AT 2,198 2,206 2,212 2,225 2,214 2,239 2,280 *
SiR-T MT 2,148 2,156 2,162 2,175 2,164 2,189 2,230  

アコード・ワゴン

エンジン タイプ 駆動方式   東京 名古屋 大阪 福岡 仙台 札幌 沖 縄  
2.3L VTEC 2.3Vi FF AT 2,148 2,156 2,162 2,175 2,164 2,189 2,230  
4WD 2,348 2,356 2,362 2,375 2,364 2,389 2,430  
2.3VTL FF 2,348 2,356 2,362 2,375 2,364 2,389 2,430 *
4WD 2,548 2,556 2,562 2,575 2,564 2,589 2,630  

*印は掲載写真モデル

  • 1)ホンダ・ナビゲーションシステム(ふらつき運転検知機能搭載)は198千円高。
  • 2)薄型電動スモークドガラス・サンルーフは80千円高。
  • 3)アルミホイールは50千円高(アコード/トルネオ)。
  • 4)BOSEサウンドシステム&トランクスポイラーは95千円高(アコード/トルネオ)。

新型アコードシリーズ

アコード SiR

アコード SiR

トルネオ SiR

トルネオ SiR

アコードワゴン 2.3VTL

アコードワゴン 2.3VTL

走行性能

(分類記号;◆セダン専用技術 ◇ワゴン専用技術 ■セダン&ワゴン共通技術)

環境への配慮を基本に高出力と低燃費、低公害性を達成するとともに、操作性や操縦安定性を高めるなど、走る楽しさ、操る楽しさを徹底的に追求。

エンジン

  • 新開発、2.0L DOHC VTECエンジン 
    DOHC VTEC機構と優れた吸気効率、燃焼効率、排気効率によって180PSを実現。AT仕様のアコード&トルネオSiRに搭載した。さらにMT仕様のアコード&トルネオSiR-Tには、吸気・排気効率をより高め200PSを達成したエンジンを搭載。 
  • 新開発、2.0L VTECエンジン 
    VTEC機構による吸気1バルブ休止状態での優れた燃焼によって、実用域での低燃費を達成。高回転時には吸気・排気とも2バルブ作動によってパワフルな出力を実現。アコード&トルネオ2.0VTS、2.0VTS 4WDに搭載。
  • 新開発、2.3L VTECエンジン 
    ワゴンの使われ方を考慮し、排気量をアップするとともに吸気効率などを向上させ、全域にわたってゆとりあるトルクを獲得。低回転時には吸気1バルブ休止のVTEC機構によって低燃費を実現。アコード・ワゴン全タイプに搭載。 
  • 新開発、低燃費型1.8L VTECエンジン 
    吸気1バルブ休止のVTEC機構を核に、超スワール燃焼方式やエアアシスト機構を採用した新たな吸気システムなどにより、飛躍的低燃費を実現。同時にCO2(二酸化炭素)の排出量を大幅に低減。しかも高回転時にはハイパワーを発揮するなど、低燃費、低公害、高出力をハイレベルで実現。アコード&トルネオ1.8VTSに搭載。 
  • 新開発、低エミッション型2.0L VTEC LEVエンジン 
    2.0L VTECエンジンをベースに、排出ガスを高温のまま処理する低ヒートマス・プレスエキゾーストマニホールドや、浄化特性に優れた600セル・キャタライザーなどによって、排出ガス中の有害物質、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NO X(窒素酸化物)を従来(国内自動車排出ガス規制値)の1/10レベルまで低減。
  • 7都県市/6府県市指定低公害車基準を全車がクリア 
    全域で安定した燃焼を確保するVTEC機構や、付着燃料補正空燃比制御などにより完全燃焼化を推進。さらに電動EGR機構や高効率キャタライザーの採用などにより、従来の排出ガス規制の平均規制値に対して50%以上も下回る数値(10・15モード)を達成。アコード、トルネオ、アコード・ワゴン全車が7都県市/6府県市指定低公害車基準をクリア。

排出ガス量:国内規制値との比較

単位:10・15モード(g/km)

2.0LEV諸元値 0.20 0.02 0.03
1.8VTS諸元値 1.00 0.11 0.10
国内自動車排出ガス規制値(平均規制値) 2.10 0.25 0.25
7都県市/6府県市指定低公害車基準値 0.12

アコードシリーズ・エンジンラインアップ

タイプ ミッション エンジン 最高出力
(PS/rpm)*
最大トルク
(kgm/rpm)*
燃費(km/L)
(10・15モード)
アコード
トルネオ
SiR-T 5MT 2.0L DOHC VTEC 200/7,200 20.0/6,600 12.2
SiR 4AT 2.0L DOHC VTEC 180/7,000 19.6/5,500 11.8
2.0VTS 5MT 2.0L VTEC 150/6,000 19.0/5,000 13.8
4AT 2.0L VTEC 150/6,000 19.0/5,000 12.4
2.0LEV 4AT 2.0L VTEC LEV 145/6,000 18.2/5,000 12.4
2.0VTS 4WD 4AT 2.0L VTEC 148/6,000 18.7/5,000 12.2
1.8VTS 5MT 1.8L VTEC 140/6,100 17.2/5,000 16.2
4AT 1.8L VTEC 140/6,100 17.2/5,000 15.6
アコード・
ワゴン
2.3VTL 4AT 2.3L VTEC 160/5,700 21.8/4,900 12.4
2.3VTL 4WD 4AT 2.3L VTEC 158/5,700 21.5/4,900 12.4
2.3Vi 4AT 2.3L VTEC 160/5,700 21.8/4,900 12.4
2.3Vi 4WD 4AT 2.3L VTEC 158/5,700 21.5/4,900 12.4

*ネット値:「ネット」とはエンジンを車両搭載状態で測定したものです。

トランスミッション

  • 7ポジション電子制御4速オートマチック 
    スポーツ性の高い、スムーズなシフトフィールが得られる、フルダイレクト制御4速オートマチック。クラッチ圧をダイレクトにコントロールすることで変速ショックをより精密に制御でき、滑らかな加速感を獲得。また変速スケジューリングシステムには、人のシフト感覚に合った変速を行なうことで定評のプロスマテックを採用。 

Sマチック搭載

アコード&トルネオSiRとアコード・ワゴン全タイプに、ドライブシーンに応じてATモードとシーケンシャルモードが選択できるSマチックを搭載。 

  • 5速マニュアルトランスミッション 
    シンクロ負荷を低減し、シフトストロークをショート化するなどスポーティに仕上げている。なお、200PSを達成したアコード&トルネオSiR-Tには、あえて5速マニュアルのみの設定とした。アコード&トルネオ2.0VTS、1.8VTSにも設定。

4WD

  • デュアルポンプシステム採用リアルタイム4WD 
    通常走行時はFF状態で走行し、発進・加速時には状況に応じて駆動力を後輪にも配分。シンプルなシステムによって大幅な軽量化を実現し、軽快な走りと頼もしい走破性能とともに良好な燃費性能をも確保。

サスペンション

  • 新開発、5リンク・ダブルウイッシュボーン・リアサスペンション 
    5本のストレートアーム構造によるマルチリンク化を実現し、サスペンション性能を大きく進化させたダブルウイッシュボーン方式。リーディングアームとトレーリングアームをワッツリンク配置とすることでハーシュネス特性を向上。さらに、優れた直進安定性や旋回時、制動時の的確なトーイン特性を獲得。操縦安定性と乗り心地を大幅に向上。 
  • ダブルウイッシュボーン・フロントサスペンション 
    従来方式を踏襲したうえで細部を熟成化。さらに、ロールセンター高をより低く設定して旋回時の内輪接地性を高め、アンダーステア抑制力を高めるなど、旋回フィールを向上。 

新リアサスペンションモジュール

  • 高剛性リア・サブフレーム 
    リアサスペンションを高精度に取り付け、操縦安定性、静粛性、乗り心地を高めた高剛性サブフレームを採用。また、このサブフレームは内側にフューエルタンクを配置する構造とし、サスペンションとともに組み付けることで生産効率を大幅に向上。

ブレーキ

  • 4輪ディスクブレーキ 
    全車に4輪ディスクブレーキを装備。フロントはベンチレーテッドタイプとしたうえ、アコード&トルネオ2.0L車、アコード・ワゴン全タイプには15インチの大径ディスクを採用。

ステアリング

  • 世界初、新EPS(電動パワーステアリング)+VGR(可変ステアリングギアレシオ) 
    電動モーターの駆動力によってハンドリングをアシストするEPS。車速や操舵状態に応じたアシスト量をコンピュータが制御し、滑らかで応答性の高い操舵フィールを獲得。シンプル構造で軽量化を達成し、油圧ポンプシステムに比べてエンジン負荷損失も大幅に低減でき、燃費も向上。さらに、ラックギアのセンター部に通常のレシオを設け、大舵角時はクイックなレシオ設定にしたVGRによって、高速走行時の安心感と低速走行時の高い取り回し性を実現。 

EPSモード切り換え機能

新EPSは操舵力特性を自由に設定することが可能なため、ノーマルモードに加え、プラスモード(重め)、マイナスモード(軽め)を設定。インパネ部に設置した切り換えスイッチを操作することで、ドライバーの好みに応じた操舵力特性の選択が可能。

  • 新採用、マグネシウム合金ステアリングホイール 
    アルミよりも軽く剛性の高いマグネシウムを採用し、リング、スポーク、ボスプレートまでを一体ダイキャスト成形。大幅に軽量化することで、より軽快でスムーズなハンドリング性能を獲得。 
  • 新採用、メンブレンホーンスイッチ 
    旧型車は、SRSエアバッグの装着によってホーンボタンがスポーク部に設置されていたのに対し、メンブレンタイプとすることでパッド部への設置を実現。ホーンの機能性、利便性を向上。 

ボディ

  • 高剛性ボディ構造 
    セダン、ワゴンともにシミュレーション解析をはじめ細部にわたる徹底的な検証によって各部の板厚、形状、構造を最適化。セダンでは従来比で曲げ剛性が66%、ねじり剛性で25%向上するなど、大幅な高剛性化を達成。 
  • 制振・遮音構造 
    ボディフロアをはじめ適所に制振材や遮音材を配置し、エンジン透過音やロードノイズを低減。さらに、各ピラー内には発泡材を装填し、ドアライニング材には吸音材を追加するなど、細部に工夫を施し、走行中の室内への透過音や風切り音、ロードノイズを低減。

安全性能

(分類記号;◆セダン専用技術 ◇ワゴン専用技術 ■セダン&ワゴン共通技術)

クルマのすべての性能の基本前提として捉えたうえで多角的に取り組み、世界最高水準をめざし、アクティブセーフティ、パッシブセーフティともに徹底的に追求。

アクティブセーフティ

  • 国産FF車初、VSA(車両挙動安定化制御システム) *アコード&トルネオSiRに標準装備 
    従来のABS、TCSに「横すべり抑制」を加え、急激な車両の挙動変化を抑制してドライバーに次の操作(クルマを冷静にコントロールする)のための余裕を確保。
  • VSAは、あくまでもドライバーのブレーキ操作やアクセル操作を補助するシステムです。

オーバーステア制御

後輪スリップによる車両の巻き込みを、フロント外輪ブレーキによって外向きのモーメントを発生させるとともにフロントのコーナリングフォースを低減し、スピンモーメントを減少。

加速アンダーステア制御

駆動輪(前輪)スリップによる軌跡のはらみを、エンジントルクの低減とフロント内輪へのブレーキ制御によって前輪のサイドフォースを確保することで、トレース性を向上。

発進制御

左右輪で路面状況が異なる場合の発進時などは、低μ路側の車輪にブレーキをかけ、高μ路側の車輪にエンジントルクを回し込むことでより力強い発進・加速力を獲得。

旋回制動制御

横Gセンサーが、高横G旋回時に4チャンネル制御に切り換え(直進時および低横G旋回時は3チャンネル)、後輪外側にも大きな制動力を持たせ、旋回制動時の性能を向上。

  • 世界初、ふらつき運転検知機能 *全車にメーカーオプション 
    居眠り運転などに至る前の集中力が低下したドライバーの多くに共通して、走行軌跡に微妙なふらつきパターンがあることに着目。これをナビゲーションシステム技術を応用して検知し、画面表示と警告音で警告するホンダ独自のシステムを実現。
  • ふらつき運転検知機能は、あくまでも車両の挙動を検知するもので、居眠り運転などそのものを検知するものではありません。

ふらつき運転判断アルゴリズム

ナビゲーションシステムの振動ジャイロセンサーと車速センサーの信号から走行中の軌跡を求め、その軌跡から中心基準線を予測し、横ずれ量を算出することでふらつきを検知。

  • 新採用、ディスチャージヘッドライト *アコード&トルネオ2.0L車、アコード・ワゴン全タイプに標準装備 
    ガス放電型バルブが大光量、高効率、電力の低消費を実現。より遠くまで広範囲に照らし、夜間運転時の安心感を向上。 
  • その他のアクティブセーフティ装備
  • ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)を全車に標準装備
  • トルク感応型ヘリカルLSD(リミテッドスリップデフ) *アコード&トルネオSiR-Tに標準装備
  • ハイマウント・ストップランプを全車に標準装備

パッシブセーフティ

  • 全方位衝突安全設計ボディ 
    前面、後面、側面、オフセットなど衝突テストを繰り返し実施し、ボディの高剛性化とともに効果的な衝撃吸収構造を追求。前面、後面についてはクラッシャブルゾーンを設け、特に前面ではエンジンルームの衝撃吸収効率を高めるなどキャビンへの影響を考慮。また、側面に対しては各ピラーやサイドシル、ルーフレール、ドアなど各部を強化するなど、全方位衝突安全設計ボディを実現。 
  • 新機構、ロードリミッター付ダイレクトクランプELRシートベルト(フロント) *全車に標準装備 
    強い衝撃によりELR(緊急ロック式巻き取り装置)が働くとシートベルトが瞬時にロック、その後一定以上の荷重がかかると、シートベルトを少し送り出して胸部などへの負担を軽減。 
  • その他、全車に標準装備したパッシブセーフティ装備
  • 運転席&助手席用SRSエアバッグシステム
  • ドアビーム/ドア内蔵衝撃吸収パッド
  • 室内難燃材

強い主張

(分類記号;◆セダン専用技術 ◇ワゴン専用技術 ■セダン&ワゴン共通技術)

斬新と洗練の躍動感に満ちた融合。ダイナミックな走りを予感させる、スポーティの主張。

エクステリア

  • セダン・エクステリア 
    極めて洗練度の高い、新しい時代のスポーティセダンにふさわしい先進のスタイリングを実現。

フロントビュー

アコードには立体感のあるグリル回りなど、力強い線の構成でシャープな勢いのある表情に。トルネオはワイドなメッシュグリルを採用するなど、躍動感のある新鮮なイメージに仕立てた。

サイドビュー

ノーズを短くしたフォワードキャビンと、安定感のあるスッキリとしたロングテールによる先進イメージ。 ウェッジを強く利かせ、疾走感あふれる姿を表現。

リアビュー

トランクリッドにスポイラーを思わせる形状を与え、シャープで力強い後ろ姿をアピール。アコード、トルネオそれぞれに独自のリアコンビネーションパネルを採用し、個性を演出。

  • ワゴン・エクステリア
    走りのイメージとユーティリティ機能を美しく融合した、グラッシーエアロフォルムを創出。

フロントビュー

ワイドフェンダーボディによる地に足の着いたがっしり感。フロントスタイルだけでもアコード・ワゴンであることが認識できる、オリジナルの表情を与えた。

サイドビュー

開放的なグラッシーフラッシュキャビンと、ルーフからリアエンドまでの流れるようなハイデッキスラントテールゲート。ワイドなグラスエリアと流麗なフォルムが美しさを存分に表現。

リアビュー

曲面を持たせながらフラッシュサーフェイス化されたワイドなテールゲートウインドウが、ボディ全体を包み込むような一体感を演出。

インテリア

  • セダン・インテリア 
    スポーツを感じるコクピットやシートとともに、上質さが漂う仕立ての良さを融合。人とクルマの絶妙なフィット感が得られる、ファンクショナル&スポーツ・インテリアを実現。 
  • ワゴン・インテリア 
    スポーティで上質な居住スペースとアイディア豊富なカーゴスペースをワイドなグラスエリアで覆い、ワゴンというひとつの空間として融合した、グラッシーワンルームリビングを確立。

スポーツを感じるインテリア(セダン/ワゴン)

  • ドライビングの情報を的確に伝える 「独立3眼メーター(液晶ツイントリップメーター付)」(全車に標準装備)
  • 最適なドライビングポジションが得られる 「運転席前後独立式ハイトアジャスター」(全車に標準装備)
  • 高いホールド性を持つ「スポーツシート」(アコード&トルネオSiR-T、SiR)
  • 軽快なハンドリングが味わえる「マグネシウム合金ステアリングホイール」(全車に標準装備)
  • 手にしっくりと馴染む「革巻ステアリングホイール」&「革巻シフトノブ」 (アコード&トルネオSiR-T、SiR、アコード・ワゴン2.3VTL、2.3VTL 4WD)

上質を感じるインテリア(セダン/ワゴン)

  • モジュールインパネ
    左右のフロントピラーを結ぶパイプを骨格に、インストルメントパネル部品やハーネス、電装部品などをあらかじめ一体モジュール化。合わせて建て付け剛性を高め、質感を向上。
  • 静電気の帯電を低減する「静電気除電シート地」(全車に標準装備)
  • 「木目調パネル」(アコード&トルネオ2.0L車、アコード・ワゴン2.3VTL、2.3VTL 4WD)
  • 「リア・センターアームレスト」(アコード&トルネオ2.0L車、アコード・ワゴン全タイプ)

高効率・高機能

(分類記号;◆セダン専用技術 ◇ワゴン専用技術 ■セダン&ワゴン共通技術)

セダンは5ナンバーサイズにゆとりの確保を、ワゴンはゆとりに加え自由度の拡大を追求。さらに、快適装備の充実をめざした。

パッケージング

  • セダンパッケージ 
    扱いやすい5ナンバーサイズに運転しやすい工夫を施したうえで、ゆとりの空間を確保。

運転しやすいボディの工夫

低ボンネットフードで良好な前方視界を確保。最小回転半径は5.4mと小さく、しかもフロントオーバーハングが短いため優れた取り回し性を実現。

ゆとりの居住空間

ヘッドクリアランスやニースペース、足入れ性など、実際に広さを感じる部分に余裕を持たせることで、3ナンバーサイズに匹敵するほどのゆとりを確保。

余裕のトランクルーム

大きく広い開口はバンパーラインから開くので荷物の出し入れが容易なうえ、従来モデルを上回る446L*の大容量を確保。

  • *VDA方式によるホンダ測定値
  • ワゴンパッケージ 
    人や荷物を乗せることを考慮し、セダンのボディを基本にワイドトレッド化。 
    セダン同様に扱いやすく、ゆとりも確保。そのうえでワゴンならではの使い勝手を追求。

運転しやすいボディの工夫

低ボンネットフードで前方視界が優れているうえ、ワイドなグラスエリアでサイドや後方の良好な視界も確保。最小回転半径は5.5mに抑え、取り回しの良さを実現。

ゆとりとフレキシビリティを持つキャビンスペース

ヘッドクリアランスやニースペース、足入れ性など、実際に広さを感じる部分に余裕を持たせ、ゆとりを確保。また、6:4分割可倒式リアシートは大容量の荷室として活用が可能。

使い勝手に満ちたカーゴスペース

テールゲートは開閉軌跡のオーバーハングを短くし、後方に余裕のない場所でも開閉を容易にするなど高い機能性を実現。カーゴスペースの広さや長さはスーツケースなど実用モジュールをベースに設定し、多くの荷物をすっきり収納することが可能。

カーゴスペースに施した豊富なアイディア

  • セダンのリアトレイ感覚でカーゴスペースを隔てる「コンビネーションハードシェルフ」。
    取り外し可能。ロール式トノカバー付。後席からオープンでき荷物の出し入れも可能。
  • 空間のセパレートや荷崩れ防止に役立つ「カーゴネット」。
  • 折りたたみ式フロアリッドで床面の高さを2段階に可変できる「2ウェイカーゴフロア」。
  • 通常のフロア下に設けた大型収納「サブトランク」。
  • サブトランクに装備した「アンダートレイ」。濡れた物の収納にも便利な防水タイプ。
  • サブトランクと併用してハードシェルフが収納できるフロアサイドボックス。
  • オプションのCDチェンジャーがビルトインできる「シェルフサイドボックス」。
  • ケミカル用品などの収納に便利な「カーゴサイドボックス」。 
  • *アコード・ワゴン2.3VTL、2.3VTL 4WDはスピーカーを装着
  • カーゴスペース容量(VDA方式によるホンダ測定値)
    ハードシェルフ付  374L
    ハードシェルフ無し 465L
    フォールダウン   805L

快適装備

  • ホンダ・ナビゲーションシステム*全車にメーカーオプション 
    カーナビゲーションとしての基本機能を進化させたうえで、インターネット通信機能や安全運転補助機能を搭載した、新世代「ホンダ・ナビゲーションシステム」を開発。

基本快適機能の向上

高精度な性能に多彩な付加機能を備えたうえで、さらに高機能の充実を図った。

  • 6インチワイドの大型LCD(液晶ディスプレイ)による見やすい画面表示。
  • スケールの異なる2つの地図を2画面で表示する3-Dツインマップ表示。
  • 経由地を最大5つまで設定できる経路誘導機能。
  • 高速道路走行中、自車位置からインターチェンジ、パーキングエリア、サービスエリア、 ジャンクションなどまでの距離を確認できる「高速道路ガイド機能」。
  • 道路交通情報システム「VICS」への対応機能(レシーバー別売)

インターナビシステム

インターネット通信方式を用いて目的地設定や情報検索などが可能な、双方向通信機能を搭載。 携帯電話と対応アダプターを接続することで通信が可能('98年1月よりサービス開始予定)。

  • リアルタイムでの情報の獲得
    固定メディア(CD-ROMなど)では得られない最新データが入手可能。
  • 膨大な情報量
    利用者が必要とする情報だけを選択して、経路誘導を行なうことができる。
  • 家庭用パソコンの利用が可能
    家庭用パソコンからインターネットを通じてインターナビ情報ページにアクセスが可能。自宅で事前に作成したドライブプランなどをクルマに送信でき、またPCカードを利用して、収集した情報を車載機で読み込むことも可能。
  • 電子メールの受信、返信(定型文)が可能。

ふらつき運転検知機能

注意力が散漫な運転時に起きる車両の微妙なふらつきを検知し、ドライバーに画面表示と警告音で警告を与える、安全運転補助機能を搭載。

  • BOSEサウンドシステム 
    *アコード・ワゴン2.3VTL、2.3VTL 4WDに標準装備、アコード&トルネオSiR-T、SiRにメーカーオプションBOSE社との共同開発による専用設計。セダン、ワゴンそれぞれの空間に最適なシステム構成により、コンサートホールのライブ感あふれる音場を実現した。

セダン専用設計

フロント/リアドアに設置したフルレンジスピーカーにより、全席でクリアな音場を再現。リアトレイ中央に設置したNdスピーカーにより全席で歪みのない豊かな重低音を獲得。

ワゴン専用設計

Ndスピーカーをカーゴルーム左サイドに設置。荷物の積載量に影響されずに、豊かな重低音を再現。カーゴルームリアコーナーに中高音域をカバーする2インチ、ツィドラーを採用し、空間特性を活かした音のバランスを獲得。

  • セダン、ワゴン全車に標準装備した主な快適装備
  • フルオート・エアコンディショナー
  • 全面高熱線吸収UVカットガラス
  • 車速応動間欠フロントワイパー
  • 電波式キーレスエントリー
  • ウェルカムランプ
  • 収納:大型グローブボックス/オープンタイプ・センターコンソールボックス/大型コインポケット