ニュースリリース

1996年06月04日ニュースリリース

本格的ランドスポーツバイク「ホンダ XR バハ」の細部変更し発売

 本田技研工業(株)は、扱い易い出力特性を持つ空冷・4サイクル・単気筒エンジン に、始動の容易なセルフスターターを装備し、オンロードからオフロードまで軽快で 優れた走破性を発揮する充実した足廻りを装備したランドスポーツバイク「ホンダ XR バハ」の燃料タンクを大容量化するとともに、足着き性を考慮した足廻り設定や、疲 労を軽減する幅広のシートを採用し、7月10日より発売します。

ホンダ XR バハ

ホンダ XR バハ

 このXRバハは、世界各地の過酷なラリーレイドやエンデューロレースで培った技術をもとに、ライダーの技量に応じて、「自由自在」にオフロード走行を楽しめるランドスポーツバイクとして好評を得ているモデルで、今回より長距離走行などに適するよう燃料タンクを大容量化(9.7L→14L)している。また、前・後サスペンションのダンパー特性ならびにストローク長の最適化を図りながらシート高を870mmへと変更(従来モデル880mm)し、足着き性を向上させている。さらに、シート形状は座面を幅広くしながらも体重移動し易く、長時間の走行でも疲労を軽減できる新形状のシートを採用しています。

販売計画台数(国内・年間)

シリーズ合計

8,000台

メーカー希望小売価格

499,000円

地域希望小売価格の一例:北海道は15,000円高、沖縄は9,000円高、その他一部地 域を除く。
参考価格。消費税を含まず。

 エンジンは、空冷・4サイクル・単気筒・OHCで、好評のRFVC(放射状4バルブ方式燃焼室)や振動を低減する1軸バランサー、小型・軽量でレスポンス性に優れたCVタイプのキャブレターや排気効率に優れたデュアルエキゾーストなど不整地走行で求められる低・中回転域で力強いトルク特性としながらも、高回転域でもスムーズで力強い出力特性としている。 

 フレームは、エンジンを可能な限りコンパクトに抱え込ませる新構造で、メインフレームの主要部には角型断面鋼管を採用し、軽量化と高剛性を高次元でバランスさせたセミダブルクレードルを採用している。 

 足廻りは、ランドスポーツバイクに最適なホイールトラベル(作動)量(前:260mm/後:250mm)とすることで、シート高を870mmと低く設定している。 

 ブレーキは、前・後共油圧式ディスクとし、フロントに直径240mm、リアに220mmのディスクプレートに、軽量・高剛性のキャリパーボディと焼結パッドを組み合わせるなど、優れた制動フィーリングを発揮させている。 

 ヘッドライトは、大径(φ150mm)の2灯ハロゲン式(35W/36.5W×2)にアルミ製ガードパイプを組み合わせて装着し、多機能デジタルメーターとあわせ、フレーム側に取り付けることで、操舵系マスの軽量化を図り、ツーリングなどで使い勝手の良いものとしている。 

 シートはリアフェンダーと段差の少ない形状はそのままに、今回、座面を幅広くしながらも体重移動し易く長時間の走行でも疲労を軽減できる新形状のシートを採用している。 

 カラーリングは、大自然に溶け込むシックなイメージのキャンディリバイヴレッドを採用し、燃料タンク側面の大きめのロゴとあいまって力強いイメージとしている。

主要諸元

通称名 XRバハ
車名・型式 ホンダ・MD30
全長×全幅×全高(m) 2.140×0.820×1.220
軸距(m) 1.405
最低地上高(m) 0.270
シート高(m) 0.870
車両重量/乾燥重量(kg) 135/118
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値 38.0
最小回転半径(m) 2.1
エンジン型式 MD17E(空冷・4サイクル・OHC・単気筒)
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 73.0×59.5
圧縮比 9.3
最高出力(PS/rpm) 28/8,000
最大トルク(kgm/rpm) 2.6/7,000
キャブレター型式 VE88
始動方式 セルフ式
点火装置形式 CDI式バッテリ点火
潤滑方式 圧送式(ドライサンプ式)
潤滑油容量(L) 1.7
燃料タンク容量(L) 14.0
クラッチ形式 湿式多板コイル・スプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.769
2速 1.882
3速 1.380
4速 1.083
5速 0.923
6速 0.814
減速比(1次/2次) 3.100/3.000
キャスター(度)/トレール(mm) 25°40′/94
タイヤサイズ  3.00-21 51P
4.60-18 63P
ブレーキ形式  油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式  テレスコピック式
スイングアーム(プロリンク)
フレーム形式 セミダブルクレードル