ニュースリリース

1995年02月23日ニュースリリース

NEWインスパイア/セイバーを発売

 本田技研工業(株)は、上品な4ドアハードトップスタイルと独創的なFFミッドシップ方式で好評のインスパイア/ビガーをフルモデルチェンジし、NEWインスパイア/セイバーとして2月24日より、インスパイアはクリオ店、セイバーはベルノ店から発売する。

インスパイア 25G

インスパイア 25G

 インスパイア/セイバーはスポーティな走行性能と上質な乗り心地の両立、ゆとりの空間づくりと、機能・価値を一段と向上させながら、より低価格を実現している。

販売計画(国内・月間 両モデル合計)

3,000台

希望小売価格(消費税含まず)

主な標準装備

  • 新開発フルオート・エアコンディショナー
  • 高熱線吸収グリーンガラス
  • 新開発車速感応型ロータリーバルブ式パワーステアリング
  • ヘッドライト一体式コーナリングライト
  • ヘッドライト一体式フォグライト
  • 7ポジション電子制御4速オートマチック

単位千円

排気量 タイプ 東京 名古屋 大阪 福岡 仙台 札幌
2.0l 20G 2,133 2,141 2,147 2,160 2,149 2,174
2.5l 25G 2,288 2,296 2,302 2,315 2,304 2,329
25S 2,463 2,471 2,477 2,490 2,479 2,504
25XG 2,683 2,691 2,697 2,710 2,699 2,724

なお、上記の価格は今までのモデルと比べると、

スターティングプライスで、    23万5千円、    9.9%
全グレードの加重平均で、    18万8千円、    7.6%の価格引き下げを行った。
注) タイプにより以下のメーカーオプションがそれぞれの価格追加で設定できる。

  • 運転席と助手席のSRSエアバッグシステムセット    100千円
  • 薄型電動ガラス・サンルーフ    90千円
  • アンチロックブレーキシステム(ABS)    98千円
  • 新ホンダ・ナビゲーションシステム(TVチューナー付)    240千円
  • ABS+トラクションコントロールシステム(TCS)    164千円
  • 本革シート    145千円

開発目標

 従来の上級小型車から、さらに大きく上回る価値を持つ新アッパー・ミデ糸アム・クラスの創造を目指した。 

具体的には、「スマート・ラグジュアリー・ハードトップ」をテーマに、

  • 全方位にわたる広視界と空間デザインがもたらす解放感。
  • スポーティさと上質な乗り心地を両立する走行性能。
  • セダンとしての使い勝手、本質をさらにきわめた有用性。

この3つを核として、乗る人それぞれがクルマを気持ちよく使いこなすための「爽快価値」を追及。さらにホンダはこれにバリューフォーマネーの考え方から一歩進め、あらかじめ提供すべき魅力ある価格を設定し、その価格を大きく上回る新しい価値として商品に具体化していくという「プライス・バリュー」の発想を導入。 
 知的な大人がスマートに使いこなせ、単なる豪華さとは違う奥深いラグジュアリーを感じられるハードトップセダンとした。

NEWインスパイア/セイバーの主な特長

エクステリア

 フロントからリアデッキにかけてのシャープでのびやかなスポーツウェッジを基本とし、洗練された美しさに風格を与えたエレガントスポーティフォルム。

  • 全方向にわたってクリーンな視界をもたらす広大なグラスエリアのサッシュレスキャビン。
  • 安心感と安定感をもたらす超ロングホイールベースと力強いロアボディ。
  • フォグライトとコーナリングライトを一体化し、大光量のマルチリフレクター構造の大型ヘッドライト。
  • 高位置で被視認性にすぐれたテールランプ。

インテリア

 大人4人がゆったりとくつろげるゆとりの居住性を実現し、人と人との気持ちのいい距離感にも配慮したジャストフィットパッケージ。

  • 4ドアハードトップならではのワイドなグラスエリアとスリムなピラーによる広角視界を実現。
    高いアイポイントによりフロントフードやトランクエンドの視認を可能にした。
  • 冷房効率も飛躍的に高める高熱線吸収グリーンガラスを全グレードに採用。
  • 夜間やトンネル内で、ミラーの反射率を無段階で最適にコントロールする自動防眩ルームミラー(25XG)。
  • 臨場感にあふれたリアルな音響空間を実現するCDプレーヤー一体型DSPサウンドシステム(25XG、25S)。
  • 多機能、高速処理を実現し、しかも低価格を達成した新ホンダ・ナビゲーションシステムを搭載(25XG、25G、25Sにメーカーオプション)。

エンジン

 FF車として理想的な前後重量配分(フロント60:リア40)を基本にしたうえで、進化させたFFミッドシップレイアウト+縦置5気筒エンジン。新アッパー・ミディアム・クラスにふさわしい静粛性を獲得するためエンジン各部の剛性を向上。メカニカルノイズも低減させ、各部などに改良を加えエンジン単体で4kgの軽量化を達成。低燃費とすぐれた走行性能を高次元で両立している。

  • 2.5l無鉛プレミアムガソリン仕様(25S)
    190PS/6,500rpm(ネット値)と、クラストップレベルの高出力・高トルクを達成。電子デバイスを用いることなく、排気ガスの流量を切り換える新開発可変流量サイレンサーを採用。
  • 2.5l無鉛レギュラーガソリン仕様(25XG/25G)
    180PS/6,500rpm(ネット値)と、ランニングコストの軽減を図りながらゆとりのパフォーマンスを実現、高品位な走りを実現している。
  • 2.0l無鉛レギュラーガソリン仕様(20G)
    160PS/6,700rpm(ネット値)全域にわたって、ストレスのない回転特性と太いトルクを発生し、実用領域での扱いやすさを備え、2.0lの排気量でトップクラスの性能を発揮している。
  • アイドリング時の静粛性と走行時の乗り心地を両立させる電子制御液封エンジンマウントをフロント左右に採用。

トランスミッション

 ファジー制御を採用し、人間のシフト感覚に近い変速スケジューリングシステムのプロスマテック(タイプII)を採用。

  • 油圧の最適コントロールにより変速時やインギア時のショックを大幅に低減。
  • ロックアップコントロールまでもファジー制御化することでダイレクトな走行感と燃費の向上を達成。
  • 新アッパー・ミディアム・クラスにふさわしい、ゲート式ATセレクトレバーを採用。

シャシー

 ホンダ独創のFFミッドシップ方式。リニアなハンドリングと爽快な乗り心地、きわめて高い静粛性を実現した。

  • 定評の4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用。
  • フロントサスペンションは、ジオメトリーを最適化して操縦安定性としなやかな乗り心地を両立。
  • リアはトレーリングアームに液封ブッシュを採用するなど、ロードノイズを大幅に低減。
  • しなやかで、フラットな乗り心地のGシリーズ(20G、25G、25XG)と、スポーティな25Sの2種類を設定。
  • 新開発の車速感応型ロータリーバルブ式パワーステアリングが、低速での取り廻しの良さと、高速でのしっかりした手応えを両立。

ボディ

 安全性、操縦安定性、乗り心地、そして静粛性を高次元で達成した全方位安全設計ボディ。開発にあたり最新のテストコースでの走行を繰り返し、計測機器では計りきれないフィーリング的な剛性感も含め追求。

  • さまざまな衝突テストを繰り返し、アメリカ連邦安全基準をはじめ、内外の安全基準をクリアしたトップクラスの乗員保護性能を確保。
  • きわめて錆に強い亜鉛メッキ鋼板をふんだんに用いロングライフボディとした。
  • 設計の合理化、新技術の採用、材料置換など随所で軽量化対策を実施。

安全・環境への取り組み

次代におけるクルマのあり方をみつめ最大限の配慮をした。

  • 安全性は徹底して向上させるべき重要な基本性能と考え、ホンダはハードソフトの両面からの取り組み(グローイングセーフティ)を進めている。
  • クルマの基本構造の研究段階から行なう安全性への取り組み
  • 事故を未然に防ぐためのアクティブセーフティ
  • 万一のさいの乗員を保護するパッシブセーフティ
  • 「体感する安全」をテーマに安全運転の普及向上への取り組み
  • 16ビットのC.P.U.の採用により路面状況に応じた最適な制御を行なう3チャンネルデジタル制御ABS。(全タイプにメーカーオプション)
  • 新たに路面μ(摩擦係数)学習機能を加えたTCS(トラクションコントロールシステム)を採用。(25XG、25Sにメーカーオプション)
  • 運転席用&助手席用SRSエアバッグシステムを採用。(全タイプにメーカーオプション)
    ◎    ABS、TCS、両席のSRSについては、普及の向上を目指し、そのオプション価格を従来モデルに比べ大幅に下げた設定とした。
  • 100g以上の樹脂部品はすべて識別記号で材質を表示し、リサイクルのための材料分別を容易にした。