ニュースリリース

  • ニュースルーム
  • ニュースリリース
  • バイク
  • モトクロス競技専用車「ホンダCR80R」の総合性能を一段と向上させるとともに前・後大径ホイール採用の「ホンダCR80R2」をタイプ追加し'96年型モデルとして発売

1995年07月20日ニュースリリース

モトクロス競技専用車「ホンダCR80R」の総合性能を一段と向上させるとともに前・後大径ホイール採用の「ホンダCR80R2」をタイプ追加し'96年型モデルとして発売

 本田技研工業(株)は、軽量・コンパクトで高性能な水冷・2サイクルエンジンを搭載したモトクロス競技専用車「ホンダCR80R」をフルモデルチェンジし、総合性能を一段と向上させるとともに、前・後に大径ホイールを採用した「ホンダCR80R2」を新たにタイプ追加し、'96年型モデルとして10月18日より発売する。

ホンダ CR80R2

ホンダ CR80R2

 このCR80R/80R2は、クラス最強の総合性能を目指し開発したもので、日本や世界各地のレースで高成績を挙げているCR250R/125Rで培ったレーシングノウハウを注ぎ込んだ競技専用車である。

販売計画台数(国内・年間)

シリーズ合計

700台

メーカー希望小売価格

CR80R

298,000円

CR80R2

314,000円

(地域希望小売価格の一例:両車種共、北海道は8,000円高、沖縄は5,000円 高、その他一部地域を除く。) 
(参考価格。消費税を含まず。)

 エンジンは、燃焼室形状を最適なものとするとともに、エキスパンションチャンバーの形状の変更など、従来モデルの大幅な見直しによって、スムーズな出力特性に加え高回転域での伸びと出力特性の向上を実現している。さらに、出力特性の向上に対応して、ピストンリングと使用頻度の高い3速ギアの耐久性を向上させるなどエンジン全面にわたり熟成を図っている。

 車体・足回りは、強い出力特性のエンジンに対応し、フレームはパイプの径や肉厚をアップするとともに、新たにアルミリア・フォークを採用することによって一段と剛性を高めている。フロント・サスペンションは、軽量・高剛性アルミボトムブリッジ採用の倒立型を新たに装備するとともに、リア・サスペションには、新たに軽量・高剛性で、荒れた路面での吸収性に優れたデルタプロリンクにピギーバックタイプのダンパーを組み合わせて採用している。また、マス(各構成部)の集中化に効果的なローボーイタイプのエキスパンションチャンバーと、軽量なアルミショートマフラーを採用するなど、CR250R/125Rと同様の本格的な装備によって、旋回性と安定性を高次元でバランスさせながら、ハードな走行でも十分対応できるものとしている。

 ライディングポジションは、ステップ位置を変更することで、ステップからシート、およびステップからハンドルまでの距離を拡大し、より余裕のあるライディングを可能としている。また、スリムなシートの採用や、燃料タンクからシート、リア・フェンダーにかけてフラッシュサーフェス化を図ることによって、よりスムーズに前・後への体重移動ができるフォルムとしている。

 CR80R2は、80ccモデルと125ccモデルの中間的な大きさを求めるライダーや、気軽にモトクロスを楽しみたいと考えているライダーの要望に応え、CR80Rをベースに、前・後のホイールを大径化(前:19インチ、後:16インチ)するとともに、スイングアームを30.5mm延長し、より余裕のあるライディングポジションを可能にすると同時に悪路走破性の向上を実現している。

 カラーリングは、両車種ともに'96年型のCR250R/125Rに採用されているニュークリアレッド(蛍光色)を基調に、ホワイトとブラックを効果的に配した精悍で躍動感溢れるものとしている。

 このように、今回CR80R/80R2の2タイプを用意することによって、より幅広いユーザーニーズに応えられるものとしている。

(※)    このCR80R/80R2は競技専用車として開発されたもので、登録してナンバーを取得したり、一般道路や公共の用に共する場所では走行できません。

主要諸元

通称名

CR80R

CR80R2

車名・型式

ホンダHE04

全長×全幅×全高(m)

1.831×0.743×1.132

1.926×0.743×1.166

軸距(m)

1.266

1.311

最低地上高(m)

0.330

0.358

シート高(m)

0.842

0.869

乾燥重量(kg)

65.0

67.0

エンジン形式

水冷2サイクルピストンリードバルブ単気筒

総排気量(cm3)

79.4

内径×行程(mm)

46.0×47.8

圧縮比

8.4

最高出力(PS/rpm)

25.7/12,500

最大トルク(kgm/rpm)

1.50/11,000

キャブレター型式

PE68D(メインボアφ28mm)

始動方式

プライマリーキック式

点火方式

電子進角CDI式マグネット点火

燃料タンク容量(L)

5.8

クラッチ形式

湿式多板コイルスプリング

変速機形式

常時噛合式6段リターン

変速比 

1速

2.333

2速

1.722

3速

1.400

4速

1.174

5速

1.000

6速

0.885

減速比(1次/2次)

4.117/3.267

4.117/3.666

キャスター(度)/トレール(mm)

26°57′/77.4

28°12′/97.7

タイヤサイズ 

70/100-17 40M

70/100-19 42M

90/100-14 49M

90/100-16 52M

ブレーキ形式 

油圧式ディスク

油圧式ディスク

懸架方式 

テレスコピック式(倒立サス)クッションストローク275mm

スイングアーム式(プロリンク)アクスルトラベル280mm

スイングアーム式(プロリンク)アクスルトラベル295mm

フレーム形式

セミダブルクレードル