ニュースリリース

1993年05月25日ニュースリリース

始動の容易なセルフスターターを装備した本格的なランドスポーツバイク「ホンダXLR200R/125R」を発売

 本田技研工業(株)は、軽量で粘り強く、しかも扱い易い出力特性を発揮する空冷・4サイク ル・単気筒エンジンを搭載し、始動の容易なセルフスターターを装備した本格的なランドスポー ツバイク「ホンダXLR200R/125R」を7月2日より発売する。

ホンダXLR200R

ホンダXLR200R

 このXLR200R/125Rは、国内はもとより、世界各地の下整地等で開催されている耐久レースで活躍しているオフロード走行専用車“XRシリーズ”の開発コンセプトである、「より楽しく軽快に」「より幅広いライダーに」「長時間のライディングにもストレスなく」走行できる高い基本性能をもとに、一般のライダーにも親しみ易く、さらに足場の悪い不整地などでもエンジンの再始動をより容易なものとするセルフスターターを装備した、本格的なオフロード走行を楽しめるランドスポーツバイクである。

販売計画数(国内・年間)

シリーズ合計

6,000台

メーカー希望小売価格

XLR125R

349,000円

XLR200R

369,000円

(地域希望小売価格の一例:北海道は12,000円高、沖縄は8,0000円高。その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)

 エンジンは、軽量・コンパクト設計の空冷・4サイクル・OHC・単気筒で、半球形の燃燃室形状や、強度と軽量化を高次元でバランスさせたピストンやコンロッド、小型・軽量のPDタイプキャブレターを採用するなど、日常で使用頻度の高い低・中回転域で扱い易いレスポンス性と粘り強さを充分に発揮する特性としている。トランスミッションには、このエンジンの出力特性を活かしたギア比を設定した5速ミッションを搭載している。また、メンテナンス性に優れたビスカスタイプのエアクリーナーエレメントや自動調整カムチェーンテンショナー、小型MFバッテリーを採用するなど、整備性にも配慮した設計としている。さらに、セルフスターターの装備に伴い、ACジェネレーターには高出力タイプを採用し信頼性を高めている。 

 フレームは、高剛性と靱性(しなやかさ)を高次元でバランスさせた丸型断面パイプのセミダブルクレードルフレームを採用。また、エンジンへのダメージを軽減するとともに、泥づまりの少ないボルトオンタイプのスキッドパイプを装備している。 

 足廻りは、悪路走行での走破性を高めるために、ロングストローク(前:250mm/後:225mm)ホイールトラベル(作動)量を確保するとともに、フロント・サスペションに、直径37mmの大径インナーチューブを採用し、スムーズな作動性と高い剛性を確保している。また、リアには、定評のプロリンク・サスペンションに安定した減衰力を発揮する加圧式ダンパーを組み合わせて装備。さらに、軽量で大径(前:21インチ/後:18インチ)のアルミリムと オフロードタイプのタイヤを採用し、荒れた路面での優れた操縦性と市街地での軽快な取り廻し性を両立させている。 

 ブレーキは、フロントに直径240mmのディスクプレートに、軽量・高剛性の2ポットキャリパーと焼結パッドを組み合わせた油圧式ディスクを採用するとともに、リアには、バネ下重量を軽減する直径110mmの片ハブ式ドラムブレーキを採用し、市街地から未舗装路まで幅広い用途で優れた制動力を確保している。 

 外観は、世界各地で活躍しているオフロード走行専用車“XR”シリーズイメージのデザインとし、容量9lのフューエルタンク“XLR”のロゴを配するとともに、カラーリングはシャスタホワイトを基調にトリコロールのグラフィックパターンを採用し、斬新で躍動感溢れるものとしている。

主要諸元

通称名

XLR125R

XLR200R

車名・型式

ホンダJD16

ホンダMD29

全長×全幅×全高(m)

2.190×0.840×1.175

2.140×0.840×1.175

軸距(m)

1.375

最低地上高(m)

0.295

シート高(m)

0.860

車両重量/乾燥重量(kg)

122/111

123/112

乗車定員(人)

2

燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値

35.5

最小回転半径(m)

2.0

エンジン型式 JD09E
(空冷・4サイクル・OHC・単気筒)
MD29E
(空冷・4サイクル・OHC・単気筒)
総排気量(cm3)

124

196

内径×行程(mm)

56.5×49.5

63.5×62.2

圧縮比

9.2

9.0

最高出力(PS/rpm)

12/9,000

18/8,000

最大トルク(kgm/rpm)

1.0/7,000

1.7/6,500

キャブレター型式

PD52

PD3C

始動方式

セルフ式

点火装置形式

CDI式バッテリー点火

潤滑方式

圧送飛沫併用式

潤滑油容量(L)

1.2

燃料タンク容量(L)

9.0

クラッチ形式

湿式多板コイル・スプリング

変速機形式

常時噛合式5段リターン

変速比

1速

2.769

2速

1.722

3速

1.263

4速

1.000

5速

0.838

減速比(1次/2次)

4.055/3.000

3.090/3.230

キャスター(度)/トレール(mm)

25°40′/95

タイヤサイズ 

2.75-21 45P

4.10-18 59P

ブレーキ形式 

油圧式ディスク

機械式リーディング・トレーリング

懸架方式 

テレスコピック式

スイングアーム式(プロリンク)

フレーム形式

セミダブルクレードル