ニュースリリース

1988年06月27日ニュースリリース

静粛性、耐久性に優れ、幅広い動力源に最適な空冷単気筒直噴ディーゼルエンジンホンダ「GD320」「GD410」2機種を発売

 本田技研工業(株)は、独自の直接噴射燃焼方式と軽量・コンパクト設計により、経済性と搭載性を両立させ、低振動・低騒音を実現した空冷単気筒直噴ディーゼルエンジン「GD410」=〈定格8PS/3,600rpm〉を6月30日より、「GD320」=〈定格6PS/3,600rpm〉は、7月30日から発売する。

 このディーゼルエンジンは、燃焼効率に優れた直噴方式とし燃焼噴射ノズルには、燃料を2段階に噴射するホンダ独創の2ステージインジェクション方式を採用。これにより、最適な噴射タイミングと適切な噴射量が得られると共に、まろやかな音質を実現。1軸バランサーとあいまって低振動化をも可能としている。
 さらに、ホンダ独自のプランジャーやボッシュ式噴射ポンプ、リエントラント型燃焼室の組合せにより低燃費を実現。
 また、軽い力でエンジン始動が可能な(※1))オートデコンプ機構とリコイルスターターを採用。しかも、始動性の良い直噴方式とのマッチングにより低温時でも軽快な始動が得られるものとなっている。
(GD320、GD410には、セルフスターター付のSJEタイプも用意。) 停止は、コントロールレバーを操作せずにワンタッチで停止できる、ストップレバーを装備。さらに、燃料切れの際でも再始動時の手間が省ける自動エアー抜きシステムを採用。
 また、軽量・コンパクト化達成の為アルミダイキャスト製のシリンダーヘッドを採用、各部の材質、構造を徹底的に検討。加えて、キュービックスタイルのコンパクトデザインにより、少ないスペースに搭載可能なものとなっている。
 さらに、塵埃除去に優れたサイクロン・エアクリーナーを標準装備。しかも、オイルレベルゲージ、噴射ポンプ、エアクリーナー、コントロール類なども1ヶ所に集約配置し、搭載性、メインテナンス性に寄与するものとなっている。

  • ※1エンジン始動の際、リコイルスターターのロープが軽く引けるようエンジンの圧縮を一時的に逃す機構。

販売計画(国内・年間予定)

「GD320、GD410」シリーズ合計 1,000台

全国標準現金価格

GD320(SJタイプ) 140,000円
GD410(SJタイプ) 178,000円

※SJEタイプ(セルフスターター付)は各々25,000円高

主要諸元表

エンジン名称 GD320(SJタイプ) GD410(SJタイプ)
エンジン形式 立形空冷4サイクルディーゼルエンジン 立形空冷4サイクルディーゼルエンジン
シリンダ数 1 1
シリンダ内径×行程 (mm) 76×70 82×78
総行程容積 (cc) 317 411
燃焼形式 直接噴射式 直接噴射式
定格出力 (PS/rpm) 6/3,600 8/3,600
最大出力 (PS/rpm) 7/3,600 9/3,600
最大トルク (kg・m/rpm) 1.6/2,500 2.1/2,500
燃料消費率 (g/PS・h) 180(定格出力) 178(定格出力)
乾燥重量 (kg) 48 54
機関寸法 (全長×全幅×全高)(mm) 420×405×470 440×405×490
回転方向 左(出力軸側より見て) 左(出力軸側より見て)
冷却方式 強制空冷式 強制空冷式
潤滑方式 トロコイドポンプによる強制潤滑 トロコイドポンプによる強制潤滑
使用潤滑油 API分類CC級またはCD級 API分類CC級またはCD級
潤滑油容量 (L) 1.1 1.2
始動方式 リコイル式 リコイル式
使用燃料 軽油 軽油
燃料タンク容量 (L) 4.6 4.6
調速方式 遠心重錘式 遠心重錘式
噴射ポンプ形式 DKKC製PFRIKX DKKC製PFRIKX

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