ニュースリリース

1987年08月27日ニュースリリース

スマートなデザインで静粛性にすぐれた、超小型ポータブル発電機 ホンダ「EX300」を発売

 本田技研工業(株)は、業務用から防災用、レジャー用まで手軽な電源として幅広い用途で好評の携帯発電機シリーズに、新たに超小型・軽量、ポータブル発電機ホンダ「EX300」J(50HZ)、N(60HZ)、「EX300外部タンク付」JL(50HZ)、NL(60HZ)の1機種4タイプを、8月28日より発売する。(「EX300外部タンク付」は9月5日より発売。)

 このホンダEX300は、エンジンを軽量な2サイクルとし、さらに素材にはアルミ、樹脂等を多用、よりシンプルな機構にすることにより乾燥重量8.5kg(J、Nタイプ)と大幅な軽量化に成功。また全長365mm、全幅195mm、全高305mm(J、Nタイプ)と圧倒的な小型化により優れたスペース効率と持ち運びの簡便性を実現した。
 静粛性の点では、エンジン音が直接外部へもれないようエンジン部を仕切る壁(高温室隔壁)を二重化、さらにひとクラス上の低騒音用マフラーの採用やボディ全体をすっぽり包んだ半密閉式防音構造などによりわずか50デシベル(150VA時〈A〉/7m)まで気になる音を抑え込んだ。

販売計画(国内・年間予定)

EX300(全タイプ合せて)
10,000台

全国標準現金価格

EX300J、Nタイプ 49,500円
EX300 外部タンク付JL、NLタイプ 55,000円

これにより、夜間や早朝、住宅街、商業地などでの利用範囲が一段と広まった。
 発電システムは、先進の(※)三相多極高速発電+インバーター方式(300VA時)を採用、周波数を一定に保ちつつ、出力が違う2種類の交流電気(150VA/300VA)を取り出し可能とし、直流出力は、12V6Aと乗用車などのバッテリー充電に最適なものとなっている。
また、電圧の安定化に貢献するAVR機構を内蔵している。
 さらにEX300外部タンク付は、2.31lの大型燃料タンクで約8.6時間(150VA時)の連続運転が可能である。(J、Nタイプは約3時間(150VA時))
 外観は、持ち運びに便利なスマートなデザインとし、ボディの突起部分を極力少なくするなどの配慮を行なった。
 これによりホンダの携帯発電機シリーズは、8機種、14タイプとなり一段と充実した。

その他の主な特徴

  • 「運転」「停止」「チョーク」の操作がひとつの動作で行なえる簡単なスイッチレバーを装備。
  • 軽くスムーズで引きやすいリコイルスターター。
  • 出力中は緑色に点灯する出力表示灯を装備。また過大な負荷がかかると赤い過負荷警告灯が点灯、さらに約10秒間そのままの状態が続くと出力が自動的に停止し回路を守る構造となっている。
  • 三相多極高速発電+インバーター方式
    三相多極高速発電方式は、「ローター」を高速回転させることによって「ステーター」に「三相交流」を発電させる方式で、従来の単相二極発電方式に比べ発電性能は格段に高くなっている。
    ただこのままでは、高周波すぎるため、整流回路+電圧制御回路を経由して安定した直流に変換、さらに「インバーター回路」によって電子的に単相交流へと変換するシステム。

EX300主要諸元表

※〈 〉内は外部タンク付タイプ

発電機 連続定格出力 型式 交流 直流
J〈JL〉 50Hz
100V-150VA(3,000rpm)/
300VA(4,500rpm)
12V-6A
N〈NL〉 60Hz
100V-150VA(3,000rpm)/
300VA(4,500rpm)
型式 インバーター式単相交流発電機
界磁方式 マグネット方式
電圧調整方式 サイリスタAVR方式
出力端子 交流 アース付コンセント
直流 T型コンセント
回路保護装置 交流 インバーター内蔵電子プロテクター
直流 コンセント一体型サーキットプロテクター
エンジン 形式 強制空冷2サイクル1気筒立軸形ガソリン
総排気量 (cc) 34.4
連続定格出力(PS/rpm)
0.64/4,500
始動方式 リコイルスターター
連続運転可能時間 150VA 約3〈8.6〉時間
300VA 約1.8〈5〉時間
燃料タンク容量 (L) 0.8L〈2.3L〉
寸法重量 全長×全幅×全高(mm) 365×195〈255〉×305
乾燥重量 (kg) 8.5〈10〉
騒音レベル[dB(A)/7m] 50(150VA時)/58(300VA時)

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