ニュースリリース

1987年03月20日ニュースリリース

雄大なスケールのツーリングが楽しめる新しいタイプの大型スポーツバイク「ホンダ・トランザルプ600V」を限定発売

 本田技研工業(株)は、市街地から高速道路、そして峠道から未舗装路までのオールラウンドで、雄大なスケールのロングツーリングを快適に楽しめる新しいタイプの大型スポーツバイク「ホンダ・トランザルプ600V」を、4月10日より限定(300台)発売する。

 このトランザルプ600Vは、世界一過酷なラリーといわれるパリ・ダカールラリーで、'86年、'87年と2年連続で優勝(二輪車部門)したレースマシン「NXR750」で得た技術をフィードバックし開発したものである。
 この車体レイアウトは、未舗装路走行での踏破性を高めるためのフレームやサスペンションの構造にくわえ、空力特性の良い大型フェアリングを採用し、高速走行でのライダーの疲労軽減を図っている。さらに、エンジンの出力特性も通常使用することが多い中・低速域で、特に扱いやすく力強い加速性能を発揮する設計とし、ライダーへの負担軽減を図るとともに、舗装路での快適な乗り心地と不整地でのすぐれた操縦性を両立させている。

販売計画(国内)

300台(限定販売)

全国標準現金価格

598,000円

(北海道・沖縄、その他一部離島を除く。)

 これらにより、従来のランドスポーツバイクとスーパースポーツバイクの特性を活かしたオールラウンドのツーリングが快適に楽しめる分野のスポーツバイクとなっている。また、スタイルの面でも、従来のスポーツバイクとは異なった新しい走り味のイメージを具現化したダイナミックで斬新なものとしている。

その主な特徴

エンジン

 軽量・スリム・コンパクトな水冷・4サイクル・52度V型2気筒。34mm径の2連キャブレターと大容量エア・クリーナーにくわえ、1気筒あたり2本の点火プラグや吸気弁2本・排気弁1本のスリーバルブ方式を採用。また、振動を低減させるホンダ独自の位相クランク・シャフトもあわせて採用。

車体廻り

 18l容量のフューエルタンクや大型リアキャリア、厚いクッション材の2人乗りシートを装備。

足廻り

 ホイールは、前後共ワイヤスポーツ式。クション・ストローク量は、前輪・200mm、後輪・190mmを確保。

  • トランザルプ=TRANSALP……「アルプス越え」の意

主要諸元

型式 PD06
全長(m) 2.265
全幅(m) 0.875
全高(m) 1.275
軸距(m) 1.505
最低地上高(m) 0.220
シート高(m) 0.850
車量重量(kg) 197
乾燥重量(kg) 177
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 36.0(60km/h定地走行テスト値)
最小回転半径(m) 2.4
エンジン型式 PD06E水冷4サイクルOHC52度V型2気筒
総排気量(cm3) 583
内径×行程(mm) 75.0×66.0
圧縮比 9.2
最高出力(PS/rpm) 52/8,000
最大トルク(kg-m/rpm) 5.4/6,000
始動方式 セルフ
点火方式 CDI
潤滑方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) 2.8
燃料タンク容量(L) 18
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.571
2速 1.777
3速 1.380
4速 1.125
5速 0.961
減速比(1次/2次) 1.888/3.133
キャスター(度) 28°00′
トレール(mm) 108
タイヤサイズ 前 90/90-21 54S
タイヤサイズ 後 130/80-17 65S
ブレーキ型式 前 油圧式ディスクブレーキ
ブレーキ型式 後 機械式リーディング・トレーリング(ドラム)
懸架方式 前 テレスコピック
懸架方式 後 スイング・アーム
フレーム形式 セミダブルクレードル

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