本田技研工業(株)は、昭和60年7月25日 汎用製品の生産累計が1000万台を達成したため、浜松製作所において、これを記念するラインオフ式典を挙行した。
汎用製品の生産は、昭和28年10月の農業用H型汎用エンジン初号機に始まり、同44年に100万台、同56年4月に500万台、同58年4月に700万台を各々記録、現在に至っている。
ホンダ汎用製品とは、耐久性、燃費等にすぐれた小型高効率の4サイクルエンジン技術を活かした≪汎用エンジン、発電機、ポンプ、耕うん機、除雪機、船外機、芝刈機、草刈機≫などの豊富な製品群の総称であるが、これらは土木、建設、農業、レジャーなど、国内外の多様な分野において高い人気を博している。
生産累計1000万台の製品内訳は、汎用エンジン約369万台、発電機約287万台、耕うん機約157万台、船外機約21万台、芝刈機その他、166万台である。また、国内、輸出の販売内訳は国内約201万2000台、輸出約767万6000台となっている。(昭和60年6月末ホンダ調べ)
輸出は昭和38年に開始、現在仕向地はヨーロッパ、北米、東南アジア、大洋州、アフリカなど約140ヶ国にのぼっている。
生産拠点は浜松製作所、熊本製作所であるが、ユーゴスラビア(耕うん機)、インドネシア(発電機)、アメリカ(ローン・モア)の海外3ヶ国にノックタウン工場がありそれぞれの市場ニーズに適合した製品を供給している。
尚、これら引続き第4の海外拠点として昭和61年にフランスのオルレアン市近郊でローン・モア及び耕うん機の生産がスタートする予定となっている。
昭和28年 | 10月 | 汎用H型エンジン生産・販売開始 |
29年 | 4月 | 浜松製作所葵工場完成 |
34年 | 6月 | ホンダ初の耕うん機「F150」発売 |
36年 | 4月 | 浜松製作所新工場完成 |
38年 | 輸出開始(フランス向け) | |
39年 | 7月 | ホンダ初の超小型発電機「E40」発売 ホンダ初の船外機「GB30」発売 |
41年 | 10月 | ホンダ初の水ポンプW20、W30の生産・販売開始 |
44年 | 汎用製品生産累計100万台達成 | |
48年 | 12月 | ホンダ初の田植機「ホンダ二条田植機アクト号」発売 |
49年 | 汎用製品生産累計200万台達成 | |
50年 | 汎用製品を2輪、4輪に続く、ホンダの第3の柱として「三本柱構想」を打ち出す | |
52年 | 汎用製品生産累計300万台達成 | |
54年 | 4月 | 汎用製品専門の朝霞東研究所設立 汎用製品生産累計400万台達成 |
55年 | 3月 | 小型軽量耕うん機「こまめF200」発売 |
56年 | 4月 | 汎用製品生産累計500万台達成 |
58年 | 1月 | OHV採用の汎用エンジンGX110、GX140発売 |
4月 | 汎用製品生産累計700万台達成 | |
6月 | 浜松製作所の汎用製品専門工場竣工 | |
8月 | 米国ローン・モア工場生産開始 | |
60年 | 5月 | 小型草刈機「刈丸」発売 ホンダ初のライディングモア「HT3810・HT3813」発売 |
6月 | フランス汎用機工場建設開始 | |
7月 | 汎用製品生産累計1000万台達成 |
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