ニュースリリース

1985年01月30日ニュースリリース

OHV機構を採用 小型・軽量で燃料経済性、耐久性にすぐれた汎用エンジン「GX240」を発売

 本田技研工業(株)は、動力源として幅広い分野に使用できるホンダ汎用エンジンシリーズに、軽量・コンパクトで、燃料経済性にすぐれた4サイクルOHV(オーバーヘッドバルブ)機構採用の8馬力エンジン「ホンダGX240」2タイプ(LJ・SJ型)を追加し、2月4日より発売する。

GX240(SJ)

GX240(SJ)

 このGX240は、OHV機構と傾斜シリンダー(25度)の採用により、小型・軽量をはかるとともに、理想的な燃焼室形状とすぐれた吸排気効率が得られ、高性能で燃料経済性(230g/PS・h)にすぐれたものとしている。

 また、エンジンにかかる負荷変動による回転ムラを減少させる二軸ガバナー機構※1の採用で、粘り強く安定した出力を発揮できるエンジンとなっている。さらに、メカニカルデコンプ機構付リコイルスターター※2や着火性のよいトランジスタ点火装置を採用したことにより、始動性にすぐれたものとなっている。また低重心設計(25度傾斜シリンダー)により、エンジン全体の振動を低減させるとともに、タイミングギヤとカムギヤにヘリカルギヤ(はすば歯車)を採用したことにより、ギヤ音を減少させるなど、静粛性にも充分配慮したエンジンとしている。

 これにより、ホンダ汎用エンジンは8機種となり、今回の8馬力を加え、2馬力から10馬力までを使用目的にあわせて最適タイプを選べるものとなった。

  • ※1別軸に調速(ガバナー)装置をもうけて、キャブレタースロットルを作動させる機構。
  • ※2エンジンを始動する時、リコイルスターターのロープが軽く引けるように、エンジンの圧縮を一時的に逃す機構。

販売計画(国内・年間予定)

5,000台

全国標準現金価格

GX240(LJ型) 83,000円
GX240(SJ型) 81,000円

 ホンダの現行汎用エンジンシリーズは、昭和52年発売以来、4サイクルエンジンがもつ耐久性、経済性、静粛性などの特徴が高く評価され、発電機、ティラー、ポンプ、除雪機など完成機として、また小型建設機械メーカー、ポンプメーカー、運搬車メーカー、農業機械メーカー等、OEM動力用エンジンとして幅広い業界で採用されている。

充実した工場オプションを設定

  • エンジンオイル量が規定レベル以下になると、自動的にエンジンスイッチが切れてエンジン焼付きを未然に防ぐ、オイルアラート機構。
  • 始動、停止が遠隔操作できるリモコンキット(スロットル・チョーク)。
  • ランプコイル(6ボルト・12ボルトの各2種類、計4種類)。
  • 搭載状況にあわせて排気方向の変更ができるマフラーディフレクター。
  • エアクリーナー(湿式、二重濾過式)。

主要諸元

< >内はLJタイプ

型式 GX240
エンジン型式 空冷4サイクル傾斜形、頭上弁式ガソリン
総排気量(cc) 242
内径×行程(mm) 73×58
連続定格出力(PS/rpm) 6.0/3600
最大出力(PS/rpm) 8.0/3600
最大トルク(kgm/rpm) 1.7/2500
回転方向 出力軸側より見て、左
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
燃料タンク容量(L) 6
燃料消費率(g/PS・h) 230
潤滑油量(L) 1.1
気化器 横型バタフライ式
点火方式 無接点式、トランジスタマグネット点火
点火プラグ NGK BPES
始動方式 リコイル式
調速方式 遠心重錘式
減速方式 1/2カム軸減速機
エアクリーナー方式 半乾式
寸法(全長×全幅×全高)mm 360<415>×420×410
乾燥重量(kg) 23.5<25>
全装備重量(kg) 28.5<30>

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