ニュースリリース

1985年09月19日ニュースリリース

モトクロス競技専用車「ホンダCR250R/125R/80R」の総合性能を一段と向上させて発売

 本田技研工業(株)は、高性能・水冷2サイクルエンジンを搭載したモトクロス競技専用車 「ホンダCR250R/125R/80R」のエンジン出力及び足廻り特性などを一段と向上させ9月20日より発売する。

CR250R

CR250R

 このCRシリーズは、日本はもとより世界各地の不整地で行なわれるモトクロス競技において実証された各種新技術により開発された競技専用車である。今回も、特にエンジン、足廻り性能を一段と向上させ、不整地における走破性をいっそう高めている。

CR125R

CR125R

CR80R

CR80R

販売計画〈国内・年間〉

CRシリーズ合計3,500台

全国標準現金価格

CR250R 450,000円
CR125R 370,000円
CR80R 215,000円

(北海道、沖縄および一部離島を除く。)

 エンジンは、CR250Rにホンダ独自の新設計H・P・P(ホンダ・パワー・ポート)を採 用。回転数に応じて排気タイミングを変化させ、優れた充填効率によって力強い燃焼を得られ、 これにより全回転域での安定した出力を得ることができる。また、CR125Rには、低・中回 転域のトルクを増幅させる好評のATAC機構を採用、またCR80Rは、吸排気タイミングと 点火性能の改良により、高出力化(22.5馬力→23.5馬力)を計りながら取り扱い易さを も向上させている。さらに、CR250R/80Rには、ニッケルとシリコンカーバイドを内壁 にコーティングしたNSシリンダーを採用することによりエンジンの高出力化に伴った耐熱性・ 耐久性の向上を計っている。
 足廻りは、常に安定した減衰力特性が得られるカートリッジ型フロントサスペンション(CR 250R)、走行路面の凹凸に応じた最適の衝撃吸収力が得られるT・C・V(トラベル・コン トロール・バルブ)フロントサスペンション(CR125R)などを前輪に採用し、また、後輪 はホンダ独自のプロリンク・リアサスペンションの改良をおこない優れた路面追従性を生み出し ている。
 これらにより、CRシリーズは、競技用車輌としての性能を一段と高め、より多くのモトクロ ス愛好者に要望に応えられるものとなった。
 なお、このシリーズは、競技専用車として開発されたもので一般道路や公共の用に供する場所では走行できない。

主要諸元

  CR250R CR125R CR80R
全長(mm) 2,180 2,140 1,810
全幅(mm) 825 825 745
全高(mm) 1,215 1,230 1,070
軸距(mm) 1,480 1,460 1,250
シート高(mm) 930 910 800
乾燥重量(kg) 97.5 87.5 62.5
エンジン種類・冷却方式 水冷2サイクル単気筒
総排気量(cm3) 249 123 79
内径×行程(mm) 66.4×72 54×54 46×47.8
圧縮比 9.0 8.4 8.7
最高出力(PS/rpm) 47.5/8500
33.5/11500
23.5/12000
最大トルク(kgm/rpm) 4.2/7500 2.15/10500 1.43/11500
キャブレター型式 PJ38 PJ34 PE28
始動方式 ブライマリーキック
点火方式 電子進角CDI
燃料タンク容量(L) 7.0 6.5 5.0
変速機形式 常時噛合式5段リターン 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 1.800 2.333 2.333
2速 1.389 1.875 1.722
3速 1.150 1.555 1.400
4速 1.000 1.300 1.174
5速 0.870 1.136 1.000
6速 - 1.000 0.885
キャスター(度)/トレール(mm) 27°30′/112 26°40′/111 26°50′/73
タイヤサイズ  80/100-21-4PR 80/100-21-4PR 70/100-17-4PR
110/100-18-4PR 100/100/18/4PR 90/100-14-4PR
緩衝装置 前/後 テレスコピック/スイングアーム(プロリンク)
ブレーキ型式 前/後 油圧ディスク/リーディングトレーリング
フレーム形式 セミダブルクレードル
バッテリー - - -
クッションストロークF/R(mm) 305/320 300/310 260/270

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