ニュースリリース

1983年04月11日ニュースリリース

放射状4バルブ採用の4サイクル単気筒エンジン搭載 ランドスポーツバイク「ホンダ・XLX250R」を発売

 本田技研工業(株)は、放射状4バルブ配置の半球型燃焼室(RFVC)を実現した新 設計の空冷・4サイクル・単気筒エンジン(249cc)を搭載し、すぐれた不整地走破性を発 揮するランドスポーツバイク「ホンダ・XLX250R」を4月12日より発売する。

  • RFVC・Radial Four Valve Combustion Chambar の略(放射状4バルブ方式・燃焼室)
ホンダ・XLX250R

ホンダ・XLX250R

 このXLX250Rに搭載したエンジンは、ホンダ独創の画期的なサブロッカーアームの開発 により、4バルブでの放射状配置が可能となり、4サイクルエンジンで最も燃焼効率が高いとされている、理想的な半球型燃焼室を実現。さらにセンタープラグ方式の採用により、均一な火炎伝播性能を得て燃焼効率をさらに向上させている。
 また、このRFVCシステムにより、吸・排気のバルブ径を大きくすることが可能となり、デュアルキャブレターシステム(中・低速域では1個だけが働き、アクセル開度が一定以上になると 2個のキャブレターが開く)とデュアルエキゾーストシステムがあいまって吸・排気効率を大幅 に向上させている。
 同時に不整地走行で最も使用頻度の高い中・低速域でのレスポンスの良さと高トルク、高回転域でのパワーを両立させている。
 これらにより、最高出力26PS、最大トルク2.2kg-mの高性能と55Km/L(50Km/H 定地走行テスト値)の燃料経済性を実現させている。
 フレームは、軽量・高剛性のセミダブルクレードルを採用。サスペンションは、リアには国内 外のモトクロスレースで、その優秀性を実証したホンダ独自のプロリンク式を採用。特にコンロッドおよびクッションアームにジュラルミン鍛造を採用し、軽量化を計っている。さらにテンション側(伸び側)のダンピングフォースを4段階に切り替えられるアジャスト機構を採用すること によって、より多くの走行条件にあわせた走りが味わえるものとなっている。フロントには、フリクション増加を防止する機構を内蔵したセミエア式を採用している。
 これらにより、軽量・スリムなボディと、足つき性の良い低シート高(835mm)とあいまって不整地でのすぐれた走破性を発揮する。

販売計画は、

国内・年間20,000台を予定している。

全国現金標準価格は、

358,000円である。

(北海道・沖縄価格は6,000円高。その他 一部離島を除く。)

主要諸元表

型式 MD08
全長(m) 2.175
全幅(m) 0.840
全高(m) 1.225
軸距(m) 1.415
最低地上高(m) 0.260
シート高(m) 0.835
車両重量(kg) 128
乾燥重量(kg) 118
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 55(50km/h 定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) 0.57(約30度)
最小回転半径(m) 2.1
エンジン型式 MD08E
空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒
排気量(m) 249
内径×行程(mm) 72.0×61.3
圧縮比 9.8
最高出力(PS/rpm) 26/8,500
最大トルク(kg-m/rpm) 2.2/7,500
キャブレター型式 PH40
始動方式 プライマリーキック
点火方式 無接点式CDI
潤滑方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) 2.0
燃料タンク容量(L) 10
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.923
2速 2.000
3速 1.550
4速 1.272
5速 1.080
6速 0.925
減速比 2.857
キャスター(度) 29°30′
トレール(mm) 120
タイヤサイズ 3.00-21-4PR
4.60-17-4PR
ブレーキ形式 機械式リーディングトレーリング
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック(円筒空気ばね併用)
プロリンク
フレーム形式 セミダブルクレードル
RFVCシステム・デュアルキャプレターシステム

RFVCシステム・デュアルキャプレターシステム

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