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ニュースリリース>企業関連ニュース>世界で初めて自動車用ジャイロを実用化した運転補助装置「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」を開発

1981年08月24日

世界で初めて自動車用ジャイロを実用化した運転補助装置「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」を開発


  本田技研工業(株)はこのほど、かねてより研究開発をすすめていた自動車専用の慣性航法装置「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」の実用化に成功した。

  この装置は、一般用自動車に世界で初めてクルマの移動方向を検知する<ガスレートジャイロ>を実用化した「方向センサ」を採用し「走行距離センサ」と16ビットの「マイクロコンピュータ」などの組合わせにより瞬間的にクルマの移動方向と移動量を読みとり、「表示部」のブラウン管前面にあらかじめセットした地図上に走行軌跡をパターン化された映像として映し出す仕組みになっており、運転者が渋滞路などを避けて目的地への最適または最短コースを選択することが可能な運転補助装置である。

  「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」を開発したねらいは、こんにちの道路交通状況が幹線を中心に混雑し、渋滞路などでの無駄な燃料消費、運転者の体力や神経の消耗、さらには時間的ロスなど多くのエネルギーロスを強いられている現状をかんがみて着手したもので、自動車及び運転者のエネルギーロスを未然に防ぎ、総合的な移動効率の向上に役立てるとともに地理に疎い人や未知の道路、夜間の走行などが安心して出来るなど、自動車の機能をより拡大する新しい使い方の創造を可能とするためのものである。

ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ
ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ

  この装置のシステムはホンダの独自開発で、特許関係は国内66件、海外は4カ国に18件申請中である。また、各部ユニットの製作は、方向センサ――スタンレー電気(株)。表示部、コンピュータ、距離センサ――アルプス電気(株)となっている。

  なお、「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」は乗用車をはじめトラック、バスなどあらゆる自動車に適用可能であるが、当面ホンダ車にのみ搭載し、本年中には全国のホンダSFを通じ、装着用品として販売する予定である。
  価格、生産台数、いずれも未定。

【ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータの概要】
ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータは機能的にはジャンボジェット機などに採用されている「慣性航法装置」と同じものである。
その原理は、精密なガスレートジャイロセンサと距離センサにより自動車の“移動方向”と“移動量”を検出、この2つの運動の刻々の変化をマイクロコンピュータで瞬間的に積分し、これを連続して記憶し加算することにより自動車の運動量を求め、それを透明な地図シートをセットしたブラウン管に走行軌跡として表示するものである。これにより自動車の走行経過と現在位置が地図シート上で極めて正確に確認でき、進むべき経路の選択が容易にできる。したがって、外乱の影響もなくパターン化された映像として、精度の高い情報が得られるシステムとなっている。

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