2019年11月11日(月)

Honda Racing THANKS DAY 2019を開催
~世界選手権参戦60周年記念イベントも多数~

Honda Racing THANKS DAY 2019を開催

栃木県のツインリンクもてぎで、毎年恒例のファン感謝イベント「Honda Racing THANKS DAY 2019」が開催されました。当日は1万7500人の皆さまにご来場いただき、Hondaの世界選手権参戦60周年を記念したイベントなど、多彩なプログラムを披露しました。

12回目の開催となるHonda Racing THANKS DAYは、今年で世界選手権参戦開始から60周年を迎え、今日は頂点レースだけでなく、二輪・四輪ともに多様なカテゴリーのレースに参戦しているHondaが、モータースポーツファンの皆さまへの感謝を込めて贈るファン感謝祭です。イベントはパドックエリアも含めて入場無料で、普段のレースとは異なり、間近で新旧のレーシングマシンを見られるとあって、会場内はどこも盛況となりました。

世界中のさまざまなカテゴリーに参戦するHondaならではのラインアップが揃い、F1、MotoGPといった世界最高峰のマシンに加え、インディカーやTCR車両、スーパーバイク世界選手権に世界耐久選手権、モトクロスやトライアルなど世界で戦うレーシングマシンが集結。さらには、日本国内で人気を誇るSUPER GTとスーパーフォーミュラのマシンも走行しました。

また、ライダー、ドライバーも、Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアト選手、インディ500ウイナーの佐藤琢磨選手、MotoGPで戦うカル・クラッチロー選手と中上貴晶選手、さらにはF1とSUPER GTでチャンピオンを獲得したジェンソン・バトン選手に、WTCRでポイントリーダーを走るエステバン・グエリエリ選手ら、豪華な顔ぶれが集いました。

ツインリンクもてぎの自然体験エリア「ハローウッズ」で行われたトライアルパフォーマンスを皮切りに、この日のプログラムがスタート。その次に行われた「Honda Racing Kart Cup」は、白熱の展開となりました。二輪・四輪の選手がコンビを組み、ピットストップでドライバーを交代するルールで、SUPER GTドライバーの武藤英紀選手のチームメートとなったクラッチロー選手が最終ラップで首位に立ち、そのまま勝利。2位には同じくSUPER GTドライバーの中嶋大祐選手と全日本ロードレースで活躍した高橋巧選手のペアが入り、3位にクビアト選手とトライアルの全日本チャンピオン小川友幸選手となりました。

今季は7月のドイツGPで表彰台に登壇したクビアト選手は、レース後に「僕が他のみんなより重かったから負けたんだ!」とコメントし、会場を和ませました。

その後、ロードコースで行われた「Exciting GROM Cup」では、Honda Team AsiaからMoto3に参戦する小椋藍選手が優勝。2位には、F.C.C. TSR Honda Franceから世界耐久選手権に参戦するマイク・ディ・メリオ選手、3位にクラッチロー選手が入りましたが、3人の接戦でレースは大いに盛り上がりました。

「SUPER GT Honda Grand Prix」と銘打って行われたエキシビションレースは、今季限りでSUPER GT参戦終了を発表したジェンソン・バトン選手のラストレースに。チーム・クニミツで2018年にチャンピオンを獲得したバトン選手と山本尚貴選手が有終の美を飾る勝利を収め、会場からはバトン選手への感謝の声援が送られました。

その後、プログラムはヒストリックマシンの走行へ移ります。1988年、アイルトン・セナ選手にF1チャンピオンをもたらしたマシン「McLaren Honda MP4/4」を佐藤琢磨選手がドライブし、クラッチロー選手が1989年のエディー・ローソン選手のWGPチャンピオンマシン「NSR500」を駆ります。約30年前のレジェンドマシンが走る姿に、会場は大きな拍手で沸きました。

佐藤琢磨 (MP4/4)
佐藤琢磨 (MP4/4)

カル・クラッチロー (NSR500)
カル・クラッチロー (NSR500)

イベント終了後、翌週末にブラジルでのレースを控えたクビアト選手は、今回の参加について「ここには、初期のF1カーから最新のマシンまで、Hondaのすべてが詰まっていて、素晴らしいですね。今日も、鈴鹿で受けたのと同じような大きな声援を送ってくれたように感じました。日本のファンの皆さんに感謝しています」とうれしそうに語りました。

NSR500を駆って興奮気味のクラッチロー選手も「信じられないほど素晴らしい体験で、NSRに乗れて本当に光栄です。僕は子供の頃から、こうした500ccのマシンを見て育ってきました。こうしたバイクを見て、すごい迫力だなと思っていましたが、今日実際に乗ってその迫力を実感することができました。マシンは素晴らしかったのですが、1989年にはこれでレースをしていたなんて、想像がつきません」と幼い頃に見ていたマシンに乗れて大満足の様子でした。

そして、この日はMP4/4の走行のほか、インディカーやSUPER GTマシンなどをドライブし、さまざまなプログラムで活躍した佐藤琢磨選手は、このTHANKS DAYについてこう語ってくれました。

「ファンの皆さんにこうしたHondaの財産を見てもらえるのは素晴らしいことです。ライダー、ドライバーも、全員が心から楽しみ、またレースでは真剣に勝負していました。こうした形で、楽しい雰囲気でシーズンを締めくくれるのはいいことですし、ファンの皆さんへご声援への感謝を示す、最良の形だと思います」

また、Honda代表取締役社長の八郷隆弘も、ファンの皆さまへの感謝を込めてコメントしました。

「Hondaが世界選手権へ参戦を開始した1959年に、私は生まれました。そのくらい長くの間、Hondaはレース活動を続けています。こうした二輪・四輪の活動を応援してくださるファンの皆さまへ、改めて感謝申し上げます」


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