2018年7月23日(月)

ライムロックパークでのGTバトル、キャサリン・レッグ/アルバロ・パレンテが作戦も活用し4位フィニッシュ

NSX GT3

ニューヨーク州のマンハッタンからクルマで北へ2時間ほどの、コネチカット州の山中にライムロックパークはあります。1957年創業の、米国内でも長い歴史を誇る、緑が豊かで魅力的なサーキットです。全長が1.474マイルとコンパクトでありながら、高度なテクニックを求めるレイアウトがドライバーたちには好評で、コースの両サイドに広がる緩やかな丘が作り出す芝に覆われた観戦エリアはアットホームな雰囲気を作っており、ファンにも支持されています。

ノースイーストグランプリと名付けられたイベントは、IMSAウェザーテック・シリーズの一戦ですが、プロトタイプのDPi、LMP2は走らず、GTLMとGTDの2クラスによるレースです。市販車のシルエットを残したGTマシン18台がライムロックに集まり、アメリカ北東部のモータースポーツファンの前で手に汗握るエキサイティングなバトルを繰り広げました。

このライムロックで、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ・シリーズへの参戦2シーズン目を戦っているMeyer Shank Racing with Curb-Aganjanianの2台のアキュラNSX GT3の中から、キャサリン・レッグとアルバロ・パレンテのドライブしたカーナンバー86が4位フィニッシュしました。これで11戦がスケジュールされているシリーズの7戦が終了しましたが、レッグは引き続きチャンピオン争いで2番手につけています。

快晴、上がり過ぎなかった気温、心地よい風と、絶好のコンディションに恵まれた決勝は、午後3時過ぎにスタート。カーナンバー93のアキュラNSX GT3は1周目に他車と接触してコースオフし、レースを終える不運に見舞われましたが、レッグとパレンテのペアはスタート直後に6番手へとポジションを上げ、その後も上位で戦い続けました。

レースは2時間40分。レッグが1回目のピットストップに滑り込んだのは48周目で、ここでドライバーをパレンテに交代。残り時間を彼が走りきる作戦が功を奏し、ゴールまで残り20分を切ってからフェラーリ488をオーバーテイクしてGTDクラス3番手に浮上しました。しかし、総合優勝を争うGTLMマシン勢にラインを譲りながらのバトルで抜き返され、レッグとパレンテのペアの駆ったNSX GT3はクラス4位でフィニッシュしました。

コメント

キャサリン・レッグ(4位)
「私たちの期待した通りのレースにはなりませんでした。しかし、チームが驚くべき最高の仕事をしてくれ、私たちはポジションを上位に保つことができました。チームメートのアルバロ(・パレンテ)も、本当にすばらしい走りをしてくれました。最終的に手にした結果は4位。私たちの奮闘に見合うものとはなっていませんでしたが、最速マシンでなかった場合でも、確実にできる限り多くのポイントを重ねる粘り強い戦いをしてこそチャンピオンシップが獲得できるものだと思います」

アルバロ・パレンテ(4位)
「レース終盤、私たちのマシンはタイヤのグリップが低下していました。それでも私たちはタイヤがフレッシュなときとほとんど変わらないラップタイムで周回し続けることができました。最後までフェラーリ488を背後に封じ込め、3位フィニッシュが実現できなかったのはとても残念です。しかし、私たちは確実にポイントを重ねることこそが最大の目的であり、今日のレースでは表彰台に上るだけのマシンとなっていませんでした。次戦では今回とは違った戦いで好成績を収めることができると思います」

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