第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース

プレビュー予選決勝

2018.08.24(金)-26(日)

2018年8月26日(日) - 決勝

世界の強豪GT3レーサーらの競演「SUZUKA 10 HOURS」
3台のNSX GT3が過酷な10時間耐久で完走を果たす

#10 Honda Team MOTUL

鈴鹿サーキットの伝統的イベント鈴鹿1000kmは、世界中からGT3車両を集め、「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」として開催されることになりました。真夏の過酷な条件下、量産車を改造して製作した競技車両が戦う伝統のスタイルに装いを改めたレースに、#10 Honda Team MOTUL(山本尚貴/武藤英紀/中嶋大祐)、#34 Modulo Drago CORSE(道上龍/大津弘樹/小暮卓史)、#777 CARGUY Racing(木村武史/横溝直輝/ケイ・コッツォリーノ)と3台のHonda NSX GT3が出場しました。

土曜日の公式予選は台風一過、夏の太陽が照りつける中で行われ、#34 Modulo Drago CORSEが23番手、#10 Honda Team MOTULが24番手、#777 CARGUY Racingが27番手から10時間の決勝レースに臨むことになりました。

迎えた決勝の日曜日も晴天となり、午前10時のスタート時点で気温は32℃、路面温度は42℃に達し、マシンにもドライバーにも過酷な条件となりました。3台のNSX GT3はクリーンスタートしましたが、#34 Modulo Drago CORSEが序盤に他車との交錯によりドライブスルーペナルティーを受けて遅れ、#10 Honda Team MOTULが前へ出ました。

スタート後5時間が経過し、レースを折り返した段階で、#10 Honda Team MOTULは22番手を走り、#34 Modulo Drago CORSEが25番手、#777 CARGUY Racingが26番手に続きます。#34 Modulo Drago CORSEは、#10 Honda Team MOTULとほぼ同じペースで追い上げますが、#34と#777の2台は燃料系の不具合に起因すると見られるエンジン不調のため、早め早めのピットストップを余儀なくされ徐々に遅れていきました。

#10 Honda Team MOTULは、山本のドリンクホルダーにトラブルが起きた以外はほぼトラブルなく着実な周回を重ねて10時間を走りきり、トップから4周後れの18位で午後8時過ぎのチェッカーフラッグを受けました。#34 Modulo Drago CORSEは6周遅れの21位で完走し「メディア賞」を受賞しました。また、#777 CARGUY Racingも8周遅れの23位(プロアマクラス7位)で、出走したNSX GT3は3台とも完走を果たしました。

SUZUKA 10 HOURS

コメント

中野信治監督中野信治
「チーム監督は初めての経験で、時間のない中、すべてが急ごしらえだったこともあり、いろいろなことを勉強しなくてはなりませんでした。慣れないクルマ、慣れないタイヤで、まとめるのは大変でしたが、メカニックたちもドライバーたちも、まったくミスなくレースをやりきってくれました。結果として順位は決して上ではありませんでしたが、たいへん素晴らしい経験をさせてもらいました。やはりヨーロッパのドライバーたちは上手かったですね。彼らと対等に戦えるドライバーをもっと大勢育てていかなければいけないと、改めて使命のようなものを感じました」

道上龍監督兼選手
道上龍「(3週間前の)富士のGTでクルマが全損したときは絶望感にとらわれましたが、これではいけないと思い直してさまざまな方に協力をいただいてここに来られました。ぶっつけ本番の新車なので初期のトラブルが出てもおかしくないのに、メカニックがいい仕事をしてくれて大きなトラブルもなく走りきれたので本当によかったです。ドライバーとしては、タイヤの違いがあって、それに合わせきれず、リヤのスタビリティーに気を遣いながら走らざるをえなかったので精神的に疲れました。ただ、長いレースを走りきれたので自信ができました。そして思いがけず“メディア賞”をいただき、ありがとうございました。これを励みに、次のSUGOのGTではいい結果を残せるようチーム一丸となってがんばります」

木村武史 CARGUY Racing代表兼選手
「我々は設立後わずかなチームですが、GT3レースの最高峰Intercontinental GT Challengeの一戦ともあり、鈴鹿10時間にチャレンジいたしました。公式テストを通じて満足のいくセッティングに至らず、信頼性を重視してレースに挑みました。10時間を通じ、大きなトラブルもなく総合23位、『プロ・アマ』クラス7位というリザルトとなりましたが、さまざまなデータや経験が得られたことはチームにとって大きな財産になったと思います。夜間プラクティスでクラッシュしたマシンを翌朝までに完ぺきに修復できたのは、Hondaさんの万全のカスタマー体制があればこそでした。予選では私も横溝選手も自己ベストを更新できたのでうれしく思っています。NSX GT3はまだまだ進化するレーシングカーだと確信していますし、Hondaの熱意もヒシヒシと感じるので、今後も高い成長意欲をもって取り組んでまいります。ミッドシップのNSX GT3は世界に誇れる最高に格好いい車なので、やるべきことは最高に速く走らせることだけです」

決勝リザルト

順位 No. クラス チーム マシン ドライバー 周回数 タイム/差
1888ProMercedes-AMG Team GruppeM RacingメルセデスAMGM.エンゲル
R.マルチェッロ
T.ヴォーティエ
276
  • 10:00'32.584
243ProMercedes-AMG Team Strakka RacingメルセデスAMGL.ウィリアムソン
M.ゲーツ
A.パレンテ
276 +31.635
36ProAudi Sport Team Absolute RacingアウディM.ウィンケルホック
C.ハース
K.ファン・デル・リンデ
276 +32.901
4 66 Pro
  • AUDI SPORT TEAM WRT
アウディ
  • C.ミース
    D.バンスール
    F.ヴァルビッシュ
276 +33.153
500ProMercedes-AMG Team GOOD SMILEメルセデスAMG谷口信輝
片岡龍也
小林可夢偉
275 +1Lap
608ProBentley Team M-SportベントレーA.ソウセック 
M.ソレット
V.アブリル
275 +1Lap
744ProStrakka RacingメルセデスAMGA.タンベイ
O.ローランド
M.ブーク
275 +1Lap
821ProAudi Team HitotsuyamaアウディR.ライアン
富田竜一郎
A.ピカリエロ 
275 +1Lap
917ProAUDI SPORT TEAM WRTアウディJ.デニス
S.レオナルド
S.ファン・デル・リンデ
275 +1Lap
1075Pro-AmSunEnergy1 RacingメルセデスAMGK.ハブル
M.グルニエ
L.シュトルツ
275 +1Lap
               
1810ProHonda Team MOTULHonda山本尚貴
武藤英紀
中嶋大祐
272 +4Laps
2134ProModulo Drago CORSEHonda道上龍
大津弘樹
小暮卓史
270 +6Laps
23777Pro-AmCARGUY RacingHonda木村武史
横溝直輝
ケイ・コッツォリーノ
268 +8Laps

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