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Honda Racing SPECIAL RACE
2001鈴鹿8時間耐久ロードレース 4メーカー合同テスト
     
  2001年6月5日、6日、7日開催  
  5日 天候:曇りのち雨 / 気温:20.1℃ / コースコンディション:ドライ〜ウェット  
  6日 天候:雨 / 気温:19.7℃ / コースコンディション:ウェット  
  7日 天候:曇り / 気温:24.2℃ / コースコンディション:ドライ  
     
     
  8耐に向けて順調にテスト消化
様々な天候に合わせデータを蓄積し、好感触の発進
 
 
 
 
 

真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレース(8月5日決勝)に向けての4メーカー合同テストが三重県鈴鹿サーキットで5日、6日、7日の3日間行われた。世界選手権ロードレース(WGP)からA.バロス、宇川徹、加藤大治郎が駆けつけた。5日はドライからウェット、6日は雨、7日は曇りと天候には恵まれなかったが、GP勢はマシンの乗り換えもスムーズにこなし8耐に向けての貴重なテストを消化した。3日間のトータルトップタイムは武田雄一。バロス7番手。加藤8番手、宇川9番手。山口10番手。2日目からの参加した玉田は初めてのミシュランタイヤ装着のマシンで走行し15番手となった。

 
   

鈴鹿8時間耐久に向けての4メーカー合同テスト前にホンダテストで宇川とA.バロスは2日間の鈴鹿8耐テストを消化しているが、加藤大治郎は初の8耐テストとなる。6月3日のイタリアGPを終えヘリコプターで空港へ、そして4日夜には鈴鹿入りの強行軍だが、WGPライダーたちは疲れを見せず果敢な走行を繰り返した。

テスト初日の5日、ドライとなった午前のトップタイムは吉川和多留(Y)が自己ベストを更新し2分7秒913を記録した。2番手に梁明(S)、3番手に武田雄一で加藤が4番手、宇川も5番手と好調な滑り出しを見せた。A.バロスは9番手となるが、本降りとなった午後のウェットコンディションではトップタイムを記録した。宇川、加藤は午後の走行は早々に引き上げ翌日に備えた。

6日は本格的に雨が降り完全ウェットでのテストとなった。トップタイムは最後にポンとタイムを上げた芹沢太麻樹(K)となるが、山口辰也が2番手に躍進し注目を集めた。3番手A.バロス、4番手武田と続いた。加藤は7番手、宇川は11番手。テスト2日目から参加した玉田はA.バロスのマシンを駆り、初めてのミシュランタイヤで走行、12番手となった。この日、加藤は雨足の強い悪コンデョンの時に好タイムを記録、雨にも強いことを見せつけた。

■結果表
POS RIDERS MACHINE TIME
1 武田 雄一 Honda VTR1000SPW 2'07.764
2 吉川 和多留 Yamaha YZF-R7 2'07.913
3 松戸 直樹 Yamaha YZF-R7 2'08.053
4 辻村 猛 Yamaha YZF-R7 2'08.150
5 加賀山 就臣 Suzuki GSX-R750 2'08.164
6 梁 明 Suzuki GSX-R750 2'08.175
7 A.バロス Honda VTR1000SPW 2'08.212
8 加藤 大治郎 Honda VTR1000SPW 2'08.298
9 宇川 徹 Honda VTR1000SPW 2'08.303
10 山口 辰也 Honda VTR1000SPW 2'08.397
11 J.コシンスキー Yamaha YZF-R7 2'08.499
12 渡辺 篤 Suzuki GSX-R750 2'08.677
13 秋吉 弘亮 Suzuki RGV-Γ 2'08.894
14 芹沢 太麻樹 カワサキZX-7RR 2'09.053
15 玉田 誠 Honda VTR1000SPW 2'09.192

最終日は、前日の雨がコースに残るもののほぼドライで走行が始まった。最終的に武田雄一が自己ベストを更新、この日、ただ、一人2分7秒764と7秒台に入れトップタイムを記録する。このタイムは3日間トータルでもトップタイムとなった。
2番手には初日のトップタイムを記録した吉川となり、3番手にWGP250ライダーの松戸直樹(Y)で2分8秒053を記録し注目を集めた。4番手に辻村猛(Y)と、ヤマハ勢が続いた。
7番手には自己ベストを更新したA.バロス。8番手に加藤、9番手宇川、10番手山口。玉田は15番手となった。
宇川は自身のテストをこなしながらもテスト2日目からチームの要請で山口にレクチャー開始、先導や後ろから走りを観察するなど山口の相談にのる姿が見られた。また、スーパーバイクから250への乗り換えが難しいことから加藤のために250マシンが用意され、最終日の走行では加藤は250に跨りWGPに向けてのウォーミングアップをした上でテストを終了した。

 
 

宇川徹(9番手)
トップタイムを出してGPに帰りたかったので、少し、悔いが残りますが、8耐に向けてのテストは順調にこなすことが出来ました。雨も晴れもきちんとデータが取れたので有意義なテストだったと思います。7月のテストで、更にセットアップを進めて優勝に向けてしっかりと準備をしたいと思っています。

加藤大治郎(8番手)
昨年は初めてのマシンだったことや、宇川さんとのペアも初めてだったので戸惑うことが多かった。なかなか、自分のセッティングを詰めるところまで行かなかったのですが、今年は2年目で全てがスムーズに進んでいます。テストは、まだ、試してみたいことが残っていますが、7月のテストで確認できると思うので心配はしていません。最後に250に乗ることが出来て250の勘を取り戻すことが出来ました。わざわざ、僕のためにマシンを準備してくれたことに感謝しています。

A.バロス(7番手)
今までのベストが2分10秒1くらいだったのが2分8秒2とベストを更新できた。それとミシュランタイヤをレイン12種類、ドライ12種類とテストが出来た。8耐に向けてのテストの95%はやり終えたと思う。後はペアライダーとの確認だが、それは8耐レースウィークでも十分だと思う。8耐は5回目の挑戦になるが、今年が1番勝てる可能性が高いと感じている。

玉田誠(15番手)
いつも、自分が乗っているマシンとは違う仕様だったことや、初めてのミシュランタイヤということで、走行確認の意味合いが強く、第3ライダーとしてマシンに慣れるテストでした。いろいろと勉強をすることが出来たように思います。これを、全日本に生かし、次も絶対に勝ちます。

山口辰也(10番手)
今回、僕は、8耐テストというよりも全日本でしっかりと結果を残すための練習に参加させてもらったという感じです。2日目から、8耐テストで忙しい宇川さんが僕のために時間を割いてくれたことで、雨でも晴れでもいいタイムを記録することが出来て大感謝です。この成果を全日本で示せるようにしたい。本当にありがとうございました。


武田雄一(トップタイム)
トップタイムを記録するのは4年ぶりくらいです。本当はもっと上を狙っていましたが、自己ベストを更新できたので良かった。1番は気分がいいですが、あくまでもテストなので、やっぱり、本番で1番になりたいです。この調子を維持し、もっと、もっと、レベルを上げられるように努力したい。