2001年の世界耐久選手権第1戦は、フランスのルマンで4月14〜15日に行われた。エントリーは65台。今年は、スーパーバイククラス(世界選手権)、スーパープロダクション(耐久ワールドカップ)、ストックスポーツ(耐久FIMカップ)、オープン(賞典外)の4つのクラスによって争われた。
今年で24回目の開催。ルマン24時間レースは、1周4.305kmのブガッティ・サーキットで、14日午後3時にスタートが切られた。ポールポジションは、Honda
No.111の「Honda・エルフ・チーム」で、ファビアン・フォレがベストタイムをマークして決勝を迎えることになった。
序盤は、予選3位につけた「チーム・GMT94」(S)がトップに立ち、Honda No.111は、それを追う好となった。この日は、時折り、雨がぱらつく生憎のコンディション。しかし、その悪コンディションの中を、Honda
No.111は次第にペースを上げてトップに出ることに成功した。
しかし、スタートから9時間が過ぎようとする深夜0時、No.11「スズキ・カストロール・チーム」が首位に浮上するも、1時間後には再び、Honda
No.111が逆転と、激しい首位争いが続いた。
そして12時間が経過した15日午前3時には、Honda No.111が快調なペースを維持、2位に4ラップの差をつける独走。夜明けを迎えても、依然として2ラップのリードを保って首位の座を守っていた。
しかし、午前11時過ぎ、Honda No.111を快調に走らせていたフォレが痛恨の転倒。ピットに戻って、マシンの修復を行うが、その間に首位から脱落。その後、必至の追い上げを見せて、残り2時間で4周遅れの2位に浮上。そして最後の逆転に望みを駆けたが、惜しくも2位でフィニッシュ。総合優勝を果たすことは出来なかった。
総合優勝を飾ったNo.94(S)は、1000cc4気筒のスーパープロダクション。スーパーバイククラスのVツイン1000ccのHonda
No.111は、クラス優勝こそ文句なく飾ることが出来たが、惜しくも総合優勝を逃した。
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