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ヨーロッパにおける「Super Sport選手権」や、アメリカの「AMA 600 Super Sport」など、世界のロードレース界ですでに10年以上にもわたって大きな注目を集めている4ストローク600ccクラスのレース。各社からラインアップされる市販高性能スーパースポーツマシンのハイポテンシャルをそのまま活かし、改造範囲が少なくライダーの技量がストレートに反映されるレース展開は、これまでたびたび世界中のサーキットで白熱したシーンを生み出してきた。

ヨーロッパでは、このSuper Sport選手権で実力を磨き、実績と認知度を高めてスーパーバイクやWGPにステップアップしてくるライダーが目白押しとなっており、いまやヨーロッパではこのSuper Sport選手権のパドックは「将来の世界的トップライダーの宝庫」とまで呼ばれている。

また、AMAのSSはほとんどノーマルと言っても過言ではない厳しいレギュレーションによる、腕だけで勝負できるクラスとして有名で、スーパーバイククラスへの若手の登竜門としてだけではなく、4スト使いの有力ベテランライダーのいぶし銀の走りが楽しめるクラスとして、スーパーバイクを脅かす程の人気を博している。なにしろ昨年のAMA 600 Super Sportのシリーズチャンピオンは、あのケニー・ロバーツSrの次男であるカーティス・ロバーツ(H)。長男のWGP500タイトル獲得には遙かに及ばないが、天才ファミリーの一員として、着々とレーシングキャリアをステップアップさせているのだ。

昨年のAMA 600 Super Sportシリーズチャンピオン、カーティス・ロバーツ(H)。今年の開幕戦デイトナでは4位の成績をおさめている。 開幕戦デイトナで見事なキックオフを見せたミゲール・デュハメル(H)。ちなみにデイトナではCBR600が1-2フィニッシュを決めた。
その4スト600ccレースが、今年から「ST600クラス」として全日本選手権ロードレースのプログラムに組み込まれ、第1戦が4月8日の日本グランプリに併催された。その記念すべき開幕レースを制したのは、全日本スーパーバイクで活躍する武田雄一(H)。ST600は、AMAのSSと似通った非常に改造範囲の狭いレギュレーションを持ち、マシンの性能差が少ないだけにレースは必然的に接近戦の連続となり、観客としてもメインレースのWGPに勝るとも劣らないレース展開を楽しめるものとなった。

全日本選手権ST600の開幕戦でCBR600Fを優勝に導いた武田雄一(H)。予選3番手からのスタートながらファステストラップもマークしての優勝となった。 武田の表彰台には加藤大治郎、玉田誠らHondaライダーや友人の4輪ドライバーが駆けつけ、和気あいあいの雰囲気に包まれた。
今年、ST600は鈴鹿4耐を筆頭に各地方/エリア選手権にも導入される。イコールコンディションにおける白熱したレース展開と、改造範囲を限定していることによるローコストでの参戦実現など、多くの魅力にあふれたST600は、さらに大きな注目を集めることになりそうだ。本HPでは、「RACE 2001・JRR」において全日本選手権ST600のレポートをお届けするのはもちろん、今後も4耐を中心に積極的にST600についての話題を提供していく予定。

またHondaでは「ST600」の今後の発展を願うとともに、このクラスに参戦するライダーを応援するため、ST600への出場用マシンとして「CBR600F4i ST/SS600クラス・レースベース車」を発売。さらに購入者及びST600/SS600参戦予定ユーザーを対象とした技術講習会/走行会や、4耐出場応援企画などのサポート活動も予定している。これらのサポート情報も併せて注目いただきたい。