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第13戦 ハンガリーGPの見どころ  8月13日(月) レポート:柴田久仁夫





 今シーズン新たに定められた夏休み規定によって、ドイツGP後の約3週間、各チームのテストは行なわれなかった。もちろん禁止されたのはサーキットでのテストだけで、ファクトリーでの開発は休まずに続けられている。今週のハンガリーGPには、その成果である新たな空力パーツなどが投入されることだろう。

 ところでその夏休みの間に、Hondaのパートナーであるベンソン&ヘッジズ・ジョーダン Hondaのドライバーラインナップに大きな変更があったのは、ご存知の通り。ドイツGP直前に解任されたハインツ・ハラルド・フレンツェンに代わって、プロスト・グランプリのジャン・アレジが加入した。そしてフレンツェンは、プロストへ。ともにハンガリーGPから、ほぼぶっつけ本番でのデビューとなる。現役ドライバー中最年長、ベテランのアレジと、若手ヤルノ・トゥルーリとの組み合わせは、このところ結果が出せていないジョーダンにとって、新風を吹かせてくれそうだ。

 一方、前戦ドイツGPでジャック・ビルヌーブが今季2度目の表彰台を獲得した、ラッキーストライク・BAR Honda。次はがらっと変わって超低速コースのフンガロリングである。去年までなら、BARマシンはこの手のサーキットが苦手だった。しかし今年は違う。同じような性格のモナコで、ビルヌーブは素晴らしい走りを見せて、同GPで自己最高の4位入賞を果たす。残念ながら表彰台には届かなかったものの、3位のエディ・アーバインにまったく遜色のない速さを披露した。フンガロリングでのその再現は、十分に可能だろう。モナコ同様抜きどころがほとんどないが、予選で上位グリッドを獲得して、ぜひ連続表彰台と行きたいところだ。

 そしてハンガリーGPの一番のみどころと言えば、やはりミハエル・シューマッハのタイトル獲得だろう。残り5戦で、選手権2位のデビッド・クルサードとは37点差。ここでクルサードに3ポイント以上の差を付ければ、順位に関わらずフェラーリ2度目のタイトルが確定する。もちろん優勝すれば、たとえクルサードが2位に入ってもチャンピオンとなる。ここ2戦勝利から遠ざかっているシューマッハだが、これまで156戦して50勝。3レースに1度は勝つという驚異の勝率を誇るだけに、ハンガリーGPでの優勝は十分に可能性がある。そしてここで勝てば、アラン・プロストに並ぶ最多勝記録獲得も達成される。


「フンガロリング・サーキットのみどころ」
 フンガロリングは、モナコと並ぶ超低速サーキット。レイアウト上、オーバーテイクは非常にむずかしい。さらに無理してラインを外すと、路面のホコリやタイヤかすを拾ってハンドリングが悪化。最悪の場合スピンを喫することになる。したがって予選でグリッド上位を狙うことが、好成績の絶対条件。
 サーキット自体はブダペスト近郊の田園地帯の中にあるが、首都からクルマで30分足らず。関係者のほぼ全員が、ブダペスト市内に宿泊する。モントリオールやメルボルン同様、大都市から通えるのがこのグランプリのいいところ。さらにドナウ川に沿って広がる歴史的な街並みは、何度訪れても見飽きない、美しいたたずまいだ。


・開催地;ハンガリー・フンガロリング・サーキット
・全長;3,975km
・周回数;77周
・2000年ポールポジション;ミハエル・シューマッハ(フェラーリ) 1分17秒514
・2000年優勝; ミカ・ハッキネン(マクラーレン)