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第8戦 カナダGPの見どころ  6月4日(月) レポート:柴田久仁夫





 言うまでもなく、ジャック・ビルヌーブのホームGPである。故ジル・ビルヌーブの名を冠したサーキットでの開催でもあり、ジャックへの人々の期待は当然ながら非常に大きい。しかしデビューした96年の2位表彰台を最高に、それ以降は一度も入賞していない。
 だが前戦のモナコで、ビルヌーブはようやく今年のマシンの手応えをつかんだようだ。モナコの前週のテストで、これまでとはかなり違ったセットアップを試してみた。レースでの4位入賞、しかもトップと遜色のないペースでのこのリザルトは、その方向性が間違っていないことを示しているといえる。
 カナダに先立つマニクールでのテストでも、BAR Hondaはマクラーレンと並ぶタイムをコンスタントに出していた。まだ実力で表彰台を狙えるところまでは行っていないものの、上位に波乱があれば3位以内でゴールできる力は付けつつある。

 ただしその前に立ちはだかるのが、BMW・ウィリアムズだ。マニクールテストでも、終始トップタイム。そしてジル・ビルヌーブサーキットのようなコースを、このチームは得意とする。だがことレースに限れば、序盤の勢いが鈍ってきているのも事実。この3戦で、2位表彰台が1回のみ。一方BAR Hondaは、ビルヌーブの3位を始め3戦連続入賞。このペースを持続したいものだ。
 ペースダウンといえば、ジョーダン Hondaも同様だ。予選の速さがレースに結びつかないと言う症状は、依然として完治できていない。ローンチコントロールなどのハイテクデバイスの信頼性にも、問題を抱えている。ただし空力がかなり見直されて、マシン挙動は安定してきた。そろそろシーズン最初の表彰台を期待したい。

 タイトル争いでフェラーリを追うマクラーレンは、モナコでは散々だった。ポールポジションのデビッド・クルサードは、スタート前にエンスト。ハッキネンは序盤リタイヤ。トップチームとは思えないほど、トラブルに泣かされている。カナダの前週には、テクニカル・ディレクターのエイドリアン・ニューウィのジャガー移籍騒動まであった。ハッキネンは、これまでは何度リタイヤを繰り返しても、「まだ選手権は長い」と言ってきたが、さすがにモナコのリタイヤで今シーズンはあきらめざるをえないだろう。今後はクルサードが、チームの期待を一身に担うことになる。ハッキネンに比べると、シューマッハと戦うのはちょっと荷が重過ぎる感じだが・・。


「ジル・ビルヌーブサーキットのみどころ」
 モントリオール中心部からでも、クルマでわずか15分。セントローセンス川の中州にある、美しいコース。町からごく近く、電車で通える数少ないサーキットのひとつでもある。長い直線を低速コーナーで結んだ、いわゆるストップ・アンド・ゴーのレイアウトで、非常にブレーキに厳しい。またエスケープゾーンが少なく、ちょっとしたミスがすぐに壁へのクラッシュにつながる。最終コーナーの立ち上がりで、シューマッハやビルヌーブを始めベテラン勢が次々にコンクリートウォールにぶつかってリタイヤしたこともある。


・開催地;モントリオール・ジル・ビルヌーブサーキット
・全長;4,4210km
・周回数;69周
・2000年ポールポジション;ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)1分18秒439
・2000年優勝;ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)