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第5戦 スペインGPの見どころ  4月23日(月) レポート:柴田久仁夫





 前回サンマリノGPでは、BMW・ウィリアムズのラルフ・シューマッハがついに初優勝を決めた。兄弟でF1ドライバーというのは、スチュワートやフィッティパルディなどこれまで何組もいたものの、二人とも優勝したのはシューマッハ兄弟が史上初めて。しかもラルフは、スタートでトップに立つと、そのまま独走。一度も首位を譲ることなくチェッカーを受けるという、文句のない勝利だった。
 ウィリアムズにとっては97年以来。ミシュランは復帰後わずか4戦目の勝利。はたしてこの勝利は、BMW・ウィリアムズ+ミシュランが、トップチーム入りしたことの証明なのだろうか。その答えは、今回のスペインGPである程度出されるはずだ。というのも、ウィリアムズのテクニカル・ディレクター、パトリック・ヘッドが、「ここはうちがあまり得意としているサーキットではない」と常々言っていること。そして実際、ここでの合同テストでは、芳しいタイムを出せていないことなどからだ。それでもレース本番で優勝争いに絡むようなら、これはもうウィリアムズの実力は本物と見ていいだろう。

 同じ2000年シーズンから復帰したホンダが、BMWに先に勝たれてしまったのは、悔しいとしかいいようがない。ジョーダン Hondaは開幕以来、予選では上位の速さを発揮している。ところがレースでは、ペースが落ちてしまうきらいがある。あるいはメカトラブルにも何度か泣いている。一方のBAR Hondaは、予選までになかなかセッティングがまとまらず、それがレース本番で大きなハンデになっている。第3戦ブラジルGPで見せたように、両チームとも表彰台に上がれるポテンシャルはあるのに、どこか歯車がかみ合わない。そんなレースが続いたことで、ちょっと閉そく感が漂い始めている感じだ。
 今回スペインGPからいよいよ、トラクション・コントロール・システム(TCS)を始めとする電子制御デバイスが解禁になる。エンジンの電子制御といえば、Hondaのお家芸と言ってもいいほど、技術の蓄積がある。はたしてこれが、Honda勢の突破口になってくれるか。それも今回の大きなみどころの一つといえるだろう。


「カタルーニャ・サーキットのみどころ」
 このサーキットは、スペイン北部カタルーニャ地方にある。首都マドリッドを中心とするカスティーリャ地方に伝統的に反旗を翻してきた、自主独立の気風の地だ。サーキットは、この地方最大の都市バルセロナから、クルマで30分ほどフランス国境方向に行った丘陵地帯にある。冬でも温暖な気候のため、オフのテストによく使われる。そのため、各チームともここのデータは豊富に持っており、言ってみればチームの実力が如実に出るコースだ。


・開催地;スペイン・カタルーニャサーキット
・全長;4,730km
・周回数;65周
・2000年ポールポジション;ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)1分20秒974
・2000年優勝;ミカ・ハッキネン(マクラーレン)