HONDA The Power of Dreams
HONDA The Power of Dreams
第4戦 サンマリノGP
HRDテクニカル・ディレクター
西澤一俊のひとりごと
4月17日(火)
「BMWに先を越されてしまった。もちろん、悔しくてたまりません」
いろいろ反省の残るレースでした。ジョーダン Hondaは5、6位に入賞できましたが、決して褒められた内容ではなかったですしね。一方のBARはトラブルで、結果を出すことができなかった。
ジョーダンは、これで開幕以来4戦連続入賞ということになります。確かに着実にポイントを重ねてはいるんですが、レース中、上位陣と同じペースで走れない。一時3位を走っていたヤルノにしても、じりじりと差を広げられていましたしね。
今年の傾向として、ジョーダンは予選ではトップに引けを取らない速さを発揮できてる。ところが決勝レースになると、なりを潜めてしまうところがある。それが車体のセットアップによるものなのか、タイヤとの相性なのか、今のところはわかりません。しかしぜがひでも追い付いていかないと。
一方のBARは、予選まではジョーダンに遅れを取っていても、レースになると比較的速かった。ところが今回は、なかなかペースを上げることができませんでした。オリビエ・パニスが前半に順位を落としたのは、ギアシフトがスムーズに行かなかったからです。1回目のピットインでステアリングを交換して、それからはなんとか走り続けられた。でも結局、前に追い付けなかったですね。
ジャック・ビルヌーブは、エンジンでした。ほとんど何の兆候もなく、突然のブローです。ブラジルGPでジョーダンに出たトラブルと関連があるかどうか、ファクトリーで徹底的に調べます。
同じ時期に復帰してきたBMWに先を越されたことは、もちろん非常に悔しいですよ。パートナーのウィリアムズとともに、チームとしての総合的な力で、向こうは非常にバランスが取れている。タイヤとのマッチングも、かなりいいようですね。ラルフの初優勝には、素直におめでとうと言いたい。しかし次は負けませんよ。絶対に。
次回のスペインGPからは、いよいよハイテクデバイスが解禁になります。両チームとも、このシステムへの対応はかなり高いレベルでできているので、皆さんの期待に応えるよう頑張ります。