技術とアイデアを駆使したマシンで燃費の限界にチャレンジする、ホンダエコノパワー燃費競技全国大会。その全国大会が去る9月23・24日に開催された。会場となった栃木県・ツインリンクもてぎスーパースピードウェイ(オーバルコース)には、高校生から一般まで総勢530のチームが集結。市販車からオリジナルマシンまでHonda4ストローク50ccエンジンを搭載したマシンで「1リットルのガソリンでどこまで走れるか」に挑んだ。
本大会には、学校や職場の仲間、家族で構成されたチームが全国各地から多数参加する。エントリー数は年々増加しており、「限りある地球資源をいかに活用するか」という点でも関心や注目を集めている競技会だ。競技は規定時間内に、規定速度でツインリンクもてぎのオーバルコースを規定周回数を走行。ゴール後にガソリンの消費量を計測して燃料消費率(燃費)が算出され、その数字が各チームの記録となる。
大会期間中は秋晴れの好天に恵まれ、23日の公式記録会、24日の決勝とも絶好のコンディションであった。21世紀最初の大会となった本大会では、昨年につづいて驚異的な記録が誕生した。グループ2(一般クラス)からチャレンジした「富士エコラン・チーム白糸」が昨年樹立された大会記録をさらに270km/リットル近く上回る、3435.325km/リットルをマーク。本大会の最優秀チームに贈られる「本田宗一郎杯」を獲得した。
エントリー数の増加とともにますます激戦区となりつつあるグループ3(高等学校クラス)では、「青森山田高校C」チームが2097.530km/リットルの好記録をマークし優勝。青森山田高校Cチームは、タイのA.Pホンダより、12月15・16日にタイ・バンコクで開催される「第4回ホンダエコパワーコンテスト」への参加招待を受けた。
本大会では、参加チームのチャレンジ精神、健闘をたたえる特別賞が用意されている。初参加で健闘したチームに贈られる「フレッシュマン賞」、マシンの造形が美しいチームに贈られる「デザイン賞」など、ユニークな賞が各チームに贈られた。また、海外から参加した学生チームには、特別賞が贈られ、今回初参加となった韓国の「全南大学踏雪無跡I」チームをはじめ、タイ、ロシア、中国のチームが受賞した。
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