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オーストラリアGPの見どころ

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 2月26日(月) レポート:柴田久仁夫




「いよいよ21世紀最初のレースが始まる!」
 2001年のレースの幕が、いよいよ切って落とされる。毎年この時期になると、ムズムズとレースの虫がうずいてくるものだが、今年は特に待ちきれない。そんな気持ちを抱いている人が多いのではないだろうか。フェラーリとマクラーレンははたしてどちらが速いのか。2チーム供給のHondaは、どれほど活躍できそうか。例年より多い新人ドライバーたちの中に、未来の世界チャンピオンは存在するか?そんな疑問の数々に、開幕第1戦のオーストラリアGPがある程度は答えてくれることだろう。

 今年は昨年より約2週間早く、開幕戦が開催される。たった2週間、と言うなかれ。チームの開発担当者たちは、死に物狂いでマシンを完成させなければならなかったのだから。この例年より短かったシーズンオフの間に、どれほど充実したテストができたか。それ如何でスタートダッシュができるところと出遅れるところが、残酷に色分けされてしまうだろう。

 たとえば昨年最悪のシーズンを過ごしたプロスト・グランプリだが、テストの結果を見る限り絶好調。
ジャン・アレジがコースレコードを次々塗り替えたりしている。エンジンをはじめ中身の半分以上がフェラーリ製というだけあって、信頼性とパフォーマンスが、すでに高いレベルで両立できている感じだ。
 それと対照的なのが、ジャガー。全チーム中トップを切って公開したニューマシンが、どうも速くない。ナンバー1ドライバーのエディ・アーバインがそれを公然と批判したりしてクビが噂されるなど、チームは早くもゴタゴタ状態だ。この調子でメルボルンで突然速くなるとは、ちょっと考えにくい。

 オフ中の苦戦が伝えられたのは、タイトルダッシュを狙うマクラーレンも同様だった。ニューマシンMP4−16は素晴らしく速いことは速いのだが、トラブルも頻繁に起こっていた。昨年の開幕戦も、ハッキネンがポールポジションを取りながら、メカトラブルでノーポイントに終わっている。今のままだと、今年もそのパターンが繰り返される可能性が高い。
 一方のフェラーリは、トラブルとはまったく無縁。しかもF2001は、走るサーキットすべてでコースレコードを塗り替えている。2年目のジンクスなど関係なく、フェラーリが最初から突っ走ってしまうかもしれない。

 さて我がHonda勢は、どうか。BARとジョーダン。まったく同じワークスエンジンを搭載しているというものの、チームの個性もマシンコンセプトもずいぶん違う。しかしともに、比較的順調にテストをこなしてきた。ドライバーラインナップが強力なのも、両チームの強みだろう。特にBARのビルヌーブとパニスの組み合わせは、かなりいい感じの補完関係になってくれるはず。どちらにしても、この4人のうちの誰かがメルボルンで表彰台に上がっても、誰もビックリはしないはずだ。
 フェラーリ、マクラーレンのトップ2を追う彼らにとって、当面のライバルはBMW・ウィリアムズとベネトンだろうか。中でもウィリアムズは、かなり手ごわい。やはり元チャンピオンチームの総合力は、あなどれない。一方のベネトンは、信頼性に劣るルノーエンジンにまだかなりてこずっている。今年1年は、彼らにとって過渡期のシーズンとなるかもしれない。

 上記2チームは、いずれもミシュランユーザー。久々にF1復帰を果たしたこのフランスのタイヤメーカーの実力も、メルボルンである程度はっきりするだろう。

 そして5人のニューカマーのうち、注目すべきはやはりモントーヤ(ウィリアムズ)とライコネン(ザウバー)の二人だろう。カートチャンピオンのモントーヤが、F1でどこまでやれるか。一昨年のザナルディの二の舞にはならないだろうが、ラルフ・シューマッハにどこまで食い下がれるか。そしてフォーミュラ・ルノーの経験しかないライコネンが、F1という大舞台でどんな走りを見せてくれるか。テストを見る限りでは、かなりのポテンシャルはありそうなのだが・・。

 とにかくみどころ満載の開幕戦。毎年波乱の展開が待ちうけているオーストラリアGPだが、今年も見ごたえのあるレースが繰り広げられるだろう。

「開幕戦にふさわしい舞台」
 開幕戦の開かれるアルバートパーク・サーキットは、メルボルン市中心からほどちかい公園の中にある。一部は一般道としてふだん使用されている道路を使う、「セミ市街地グランプリ」だ。直線は短く、コース自体はそれほど難易度は高くない。ただし急な加減速の繰り返しを頻繁に行なうため、ドライバーの首への負担はかなり大きい。
 南半球のオーストラリアは、これから秋が始まるところ。日本やヨーロッパからやってくると、陽光のまぶしさにたじろぐほどだ。もうずいぶん前からオーストラリア人ドライバーがF1を走っていないが、オーストラリア人たちはF1が大好き。自国のドライバーがいない分、変なこだわりを持たずにあらゆるチームに熱い声援を送ってくれる。
 サポートレースの充実ぶりも、全17戦中屈指である。GPの始まる前日の木曜日から、レーススケジュールがびっしり詰まっている。ツーリングカーからフォーミュラレース、はてはゴーカートから自転車レースまで、F1のセッションの合間に繰り広げられる。もしレースの雰囲気にどっぷり浸る週末を楽しみたいのなら、このGPがお勧めだ。

・開催サーキット;アルバートパーク・グランプリサーキット
・全長;5,303km
・周回数;58周
・2000年ポールポジション;ミカ・ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)
・2000年優勝;ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)