
●2000年7月12・13・14日(鈴鹿)事前テスト
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鈴鹿8時間耐久レースに向けての4メーカー合同 8耐最終テストが、7月12、13、14日の3日間、三重県鈴鹿サーキットで行われた。9日の世界GPイギリスを終え、岡田忠之、V.ロッシ、宇川徹、加藤大治郎が、9日のWSBラグナセカを終えたC.エドワーズも再び鈴鹿を訪れた。ここに、全日本の伊藤が加わった。更に、GPのS.ジベルノー、スーパースポーツのK.マーガレッジの第3ライダーたちも走行した。
今回は、天候にも恵まれ、最終日の午後には、雨がパラパラ落ちる場面もあったが、ほぼ、ドライの走行となった。ホンダ勢は、初日から2分9秒台を記録、マシンの仕上がりの良さを再認識。スーパーラップへの期待も膨らむことになった。
2日目には、岡田が2分8秒台へ入れ、8秒538へとタイムを伸ばす。だが、大治郎のタイムが伸び悩んでいた。タンクのフィット感が得られないことから、スムーズなライディングが出来ないと判明し、この問題を解決するため、テスト2日目の夜にHRCの技術者が鈴鹿に駆け付け、タンクを叩き出しで手造りした。
最終日には、大治郎がそのタンクの装着したマシンで、2分8秒329と躍進。そのタイムに誘発されるようにペアの宇川が2分7秒925を叩き出す。遂に7秒台に突入した。シーズンイン前のテストで伊藤が2分7秒台を記録しているが、それは、スプリント仕様。宇川は、耐久仕様で、それも、7月の暑さの中でのタイムだけに、俄然、注目を集めた。
エドワーズも2分8秒282の好タイムをマーク。ロッシは、2分9秒台に止まるが、2日目の午後にはWGP500のテスト車に跨り2分7秒590をあっさりとマークし、好調をアピール。最終日は、ヨーロッパでのテストのために走行をキャンセルした。
伊藤も2分8秒950とタイムを上げ、岡田同様、8秒台にタイムを入れた。
ライバルチームの仕上がりの良さも如実に表れる結果となったが、ホンダの3チームは、それぞれにマシンを乗り換え、ポジションの確認を含め、セッティングの調整を図った。8耐を想定したロングランもこなし、最終テストを終え、大きな手ごたえを掴むことになった。世界GP勢は、23日のドイツGPを終え、熾烈な戦いが繰り広げられる8耐へと乗り込む。伊藤は、更にマシンを含めての最終確認をこなし、エドワーズは、体調を整え、それぞれ、万全の体制で8耐を待つ。
■2000.7/12-14 TOTAL TIME
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1. |
芳賀 紀行 |
ヤマハ |
2:07.590 |
2. |
宇川 徹 |
VTR1000SPW |
2:07.925 |
3. |
C.エドワーズ |
VTR1000SPW |
2:08.282 |
4. |
井筒 仁康 |
カワサキ |
2:08.329 |
5. |
加藤 大治郎 |
VTR1000SPW |
2:08.398 |
6. |
吉川 和多留 |
ヤマハ |
2:08.490 |
7. |
岡田 忠之 |
VTR1000SPW |
2:08.538 |
8. |
梁 明 |
スズキ |
2:08.782 |
9. |
A.バロス |
HONDA RVF/RC45 |
2:08.789 |
10. |
北川 圭一 |
スズキ |
2:08.913 |
11. |
伊藤 真一 |
VTR1000SPW |
2:08.950 |
12. |
柳川 明 |
カワサキ |
2:08.959 |
13. |
渡辺 篤 |
スズキ |
2:09.054 |
14. |
辻村 猛 |
ヤマハ |
2:09.111 |
15. |
玉田 誠 |
HONDA RVF/RC45 |
2:09.258 |
16. |
加賀山 就臣 |
スズキ |
2:09.488 |
17. |
V.ロッシ |
VTR1000SPW |
2:09.523 |
18. |
芹沢 太麻樹 |
カワサキ |
2:09.596 |
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