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SUZUKA 8h


●2000年6月28・29日(鈴鹿)事前テスト

伊藤 真一

岡田 忠之

宇川 徹

加藤 大治郎

V.ロッシ

C.エドワーズ

給油の練習風景
  6月28日、29日の2日間、鈴鹿8時間耐久に向けての4メーカー合同テストが、鈴鹿サーキットで行われた。世界GPから岡田忠之、V.ロッシ、宇川徹、加藤大治郎、ワールドスーパーバイク(WSB)からC.エドワーズが参加。全日本スーパーバイクの伊藤真一と、ホンダ陣営は、フルメンバーが一同に揃うテストとなった。

テスト1日目(6月28日)
 ロッシにとっては、初のSBマシンへのトライ、加藤にとっても、VTR1000SPWに跨るのは、初めてであり、どんな走りを見せてくれるのかに、注目が集まった。だが、朝から雨が降り続き、完全なウエットコンディションとなった。雨の中、トップタイムを出したA.バロスのタイムを抜こうと、猛然とアタックした宇川がデグナーで転倒してしまう。その後、伊藤がヘアピンで、岡田もスプーンで雨の路面に足元をすくわれるように転倒、だが、幸いケガはなく、その後の走行に影響はなかった。
午前のタイムでは、HONDA RVF/RC45を駆り参戦するバロス、玉田が1、2で、雨の速さを印象付けた。4番手に宇川、6番手に岡田、8番手に加藤。10番手にエドワーズ、12番手伊藤。ロッシは16番手で午前に走行を終えた。
 午後から雨が上がり、路面は、所々、濡れている所があるものの、ドライコンディションとなり、スリックタイヤをチョイスしての走行となった。トップタイムを狙う宇川が、トップに立つが、最後に井筒(K)に抜かれ、惜しくも2番手タイム。エドワーズもタイムを上げ3番手浮上。伊藤は10番手。岡田13番手。ロッシは、ホンダ勢の中では、1番多い30ラップも周回、最後には15番手まで浮上して来た。加藤は、なかなかリズムを掴めず22番手となった。

■2000.6/28
1. 井筒 仁康 カワサキ 2:09.649
2. 宇川 徹 VTR1000SPW 2:09.842
3. C.エドワーズ VTR1000SPW 2:09.962
4. 梁 明 スズキ 2:10.034
5. A.バロス HONDA RVF/RC45 2:10.352
6. 辻村 猛 ヤマハ 2:10.380
7. 伊藤 真一 VTR1000SPW 2:10.458
8. 北川 圭一 カワサキ 2:10.515
9. 吉川和多留 ヤマハ 2:10.595
10. 岡田 忠之 VTR1000SPW 2:10.856
15. V.ロッシ VTR1000SPW 2:11.169
22. 加藤大治郎 VTR1000SPW 2:12.456

テスト2日目(6月29日) 
 天気予報は、梅雨の晴れ間と伝え、晴天を期待していたが、空からは、雨が落ちていた。この日午前のテスト開始も、完全ウエットでの走行となった。ライバルたちも空を見上げ、走行を控えようかと思案する中、シグナルGOと同時にピットから飛び出したのは宇川だった。加藤も不得意と言われる雨で発奮、トップタイムをマークするが1コーナー転倒、すぐさま、ペアの宇川が迎えに出かけた。その後、ウエットでダントツの速さを見せたのがバロス。トップタイムをマーク、2番手に付ける宇川に2秒ものアドバンテージを築き、更にタイムを伸ばそうとして130Rで激しく転倒、右足打撲とケガは軽いものの、マシンのダメージは大きかった。バロスがトップ。宇川、2番手。4番手に加藤。5番手ロッシ。11番手、岡田。12番手エドワーズ。13番手に伊藤となった。
 午後になると雨は止んだが、ダンロップコーナーには川が残り、最後まで、完全ドライの状況にはならなかった。ホンダ勢は、それぞれ、自分専用のマシンを持ち、テストを繰り返した。宇川/加藤チームだけが、それぞれのマシンを乗り換え、8耐に向けてのセッティングを詰めた。伊藤/岡田チームはタイヤテストに重点をおいた。エドワーズ/ロッシチームは、それぞれの走り込みを続けた。最終的には、マシンに大幅な修復時間がかかり、ラスト30分しか走行が出来なかった玉田が、トップタイムで力量を示した。
 2日間の総合タイムで玉田がトップ、宇川が加藤仕様のマシンで2番手。5番手にエドワーズ、8番手にロッシ。9番手に伊藤。12番手岡田、24番手に加藤でテストを終えた。初めてのSBマシンでSBスペシャリストたちと変わらないタイムを記録したロッシの走りは、大きく評価された。ホンダ勢にとって、予想外の雨からドライという微妙なコンディションとなり、大幅なタイム短縮とはならなかったが、収穫の多いテストとなった。

■2000.6/28-29 TOTAL TIME
1. 玉田 誠 HONDA RVF/RC45 2:09.127
2. 宇川 徹 VTR1000SPW 2:09.593
3. 井筒 仁康 カワサキ 2:09.649
4. 吉川和多留 ヤマハ 2:09.657
5. C.エドワーズ VTR1000SPW 2:09.741
6. 辻村 猛 ヤマハ 2:10.017
7. 梁 明 スズキ 2:10.034
8. V.ロッシ VTR1000SPW 2:10.389
9. 伊藤 真一 VTR1000SPW 2:10.458
10. 北川 圭一 スズキ 2:10.515
12. 岡田 忠之 VTR1000SPW 2:10.719
24. 加藤大治郎 VTR1000SPW 2:12.101