脇阪/金石組、2位入賞!
NSX勢、3人が王者決定戦へ

2位の脇阪/金石組、ポールポジション記者会見
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全日本GT選手権シリーズ第6戦は、山口県セントラルパークMINEサーキットで開催された。土曜夕方には雨模様にもかかわらずMINE名物の入場待ち行列が正面ゲート前にできあがった。
金曜日の練習走行、土曜日の公式予選とMINEサーキットは雨に見舞われウェットコンディションとなった。この悪条件で圧倒的な速さを見せたのがNSX勢だった。「雨はNSXに有利ではあったけれども絶対的なものではなくて、コンディションによっては他のクルマも速かった」と言いながら脇阪寿一は予選タイムアタックでベストタイムを記録しポールポジションを獲得。2位には64号車(伊藤大輔/ドミニク・シュワガー)3位には16号車(道上龍/光貞秀俊)、4位には100号車(飯田章/服部尚貴)、7位に8号車(鈴木亜久里/土屋圭市)と、NSXが予選上位を占めることとなった。

打ち合わせ中、ランク2位の道上
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決勝日、MINEサーキットは快晴に恵まれた。気温はみるみる上昇、決勝スタート直前には真夏を思わせる28度に達した。前日までの雨で、各チームともドライコンディション向けのセッティングの確認は決して充分ではない。決勝は、路面温度上昇によるタイヤ消耗が勝敗の分かれ目になると予想された。
スタートで飛び出したのは2番手の64号車シュワガーだった。だが1コーナーの立ち上がりで18号車の脇阪が接触、シュワガーはスピン。これをきっかけに多重クラッシュが発生してしまった。この事故で64号車、8号車が走行不能になりリタイア、100号車はコースオフして順位を下げてしまった。8周のローリングの後、18号車が1位、16号車が2位の状態で再スタートがきられた。だがドライコンディションとなり直線スピードを増したGTRに攻め込まれ、18号車は2位、16号車は4位へ後退、それぞれ前を行くライバル車を必死に追撃したが惜しくもそのままフィニッシュを迎えた。なお100号車は、途中4位まで追い上げたが、コースオフ時のダメージからサスペンションにトラブルが発生、リタイアを喫した。
このレースの結果、シリーズポイントランキング首位にはエリック・コマスと影山正美が進出、道上龍は1ポイント差で2位、脇阪/金石は14ポイント差の5位につけ、鈴鹿サーキットでの最終戦でシリーズチャンピオンを賭け戦うこととなった。
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気温が上昇、決勝前にドライバーとマシンを冷却
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18号車を2位でフィニッシュさせた直後の金石
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脇阪 寿一(2位/TAKATA 童夢 NSX)
クルマは、今シーズン最もバランスが良かった。思いどおりに動いてくれるし、動きも感じ取れた。でも、相手が速すぎた。ぼくが前半にもう少し後ろを引き離しておければ良かったんですけどね。首位を走りながら、ちょっと苦しいかなと思っていた。鈴鹿はNSX向きだし、テストでも調子がいいから頑張りますよ。
金石 勝智(2位/TAKATA 童夢 NSX)
むかつきます。後半はクルマに遜色はなかったけど、接触でステアリングが曲がってしまい、前のクルマに追いついて追い抜くまでにはいけなかった。ただ2位に入賞してチャンピオンの可能性を残すことができたので、それで納得することにします。
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