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All Japan Grand Touring Car Championship
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2000 全日本GT選手権シリーズ

第3戦 スポーツランドSUGO

2000年 5月28日開催
天候:曇りのち晴れ  気温:26℃ コースコンディション:ドライ
観客:40,100人

 
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NSX、第3戦を制圧
1−2フィニッシュで2連勝


真新しい2000年モデルとなり優勝を飾ったMobil 1 NSX

前回のレースで優勝を飾ったホンダNSX陣営は、勢いに乗って初夏の東北、スポーツランドSUGOへ乗り込んだ。公式予選では、前回優勝の脇阪寿一/金石勝智組が90kgに及ぶウェイトハンディを課せられながら3戦連続のポールポジションを獲得。以下今回新たに3台目の2000年モデルを得た伊藤大輔/ドミニク・シュワガー組が2位、中子修/道上龍組が5位、飯田章/服部尚貴組が9位と続き、前回のレースでマシンを全損し今回から昨年高橋国光/飯田章組が使っていた99モデルに乗り換えた鈴木亜久里/土屋圭市組は13位につけた。


夏ならでは、ドリンクボトルをセットする

スタートでは脇阪が飛び出し、それをシュワガーが追いかけ、さらに道上が順位を上げて中盤までにNSXの1−2−3体制ができあがった。脇阪は90kgのウェイトハンディに苦しみながらハンディのないシュワガーを押さえ込み首位を守ったまま38周を走りきってピットイン。脇阪からマシンを引き継いだ金石もまたウェイトハンディに苦しみながら首位を守り続けた。ところがレースも終盤にさしかかった65周目、金石は3コーナーでついに堪えきれずコントロールを失ってコースオフ。無事レースに復帰できたものの、伊藤に首位を譲り渡した。

すでにこの頃には、ウェイトハンディがかける負担でタイヤ消耗が進んでおり、復帰後も金石のペースは上がらない。金石は中子に2位を譲り、4位のスープラの追い上げにさらされながらNSXの1−2−3体制を守ろうと走り続けた。しかし残り1周となったところでついに限界を超えて再びスピン。惜しくも4位へ後退してしまった。

だが伊藤と中子はその後も危なげなくレースを走りきり、1−2フィニッシュを飾ることとなった。金石は4位、飯田/服部組は10位、スピンで遅れた鈴木/土屋組は15位で完走した。NSXはこれで今季2勝目を挙げ、念願のシリーズチャンピオン獲得へ向けて大きな前進を果たした。

レースが終わり、クルーと勝利を喜び合う中嶋監督
クールスーツ用配管は夏のレースの必需品

伊藤 大輔(優勝/Mobil 1 NSX)
木曜日にクルマが組み上がって金曜日に富士でころがすだけのシェイクダウンをしただけでこの週末を迎えた。走ってみたらオーバー気味で、そうなるかと思ったが、セッションをおうごとに調子が上がった。決勝では落ち着いて走れば、18号車に追いつくだろうと思っていたが、周回遅れとの巡り合わせが悪く、なかなか間隔が縮まらなかった。でもあきらめずにプッシュしていたら、先に相手がミスしてくれた。ただ、相手は90kgも重い状態で走っていたんだから、それを考えるとまだまだやらなければいけないことはありますね。今回の優勝でうちも次のレースでは重くなるから、18号車を目標に頑張ります。チャンピオン争いでも大きな勝利だと喜んでいます。

D.シュワガー(優勝/Mobil 1 NSX)
ほとんどぶっつけ本番でニューカーを走らせたことを考えるととてもハッピーだ。スタートしてから伊藤と交代するまで、90kgも重い18号車には追いつくことができなかった。相手がホンダ車でなければ勝負をかけたかもしれない場面があるにはあったけれども、そこではリスクを冒さなかった。90kg重いクルマに追いつかないことにはがっかりしたけれど、こっちは初めてのロングディスタンステストのようなものだったんだからしかたがない。今回は完走してデータもいっぱい集まったから、次のレースでもきっと表彰台に上がるよ。

     
 

 

  全日本GT選手権 第3戦 結果表  

POS CLASS DRIVER CAR LAP TOTAL
1 GT500 伊藤 大輔/D.シュワガー Mobil 1 NSX 81 1:56'02.230
2 GT500 中子  修/道上  龍 Castrol 無限 NSX 10.743
3 GT500 山路 慎一/P.ラファネル マツモトキヨシ・トムススープラ 12.65
4 GT500 脇阪 寿一/金石 勝智 TAKATA 童夢 NSX 33.588
5 GT500 星野 一義/本山  哲 カルソニックスカイライン 35.702
6 GT500 影山 正彦/R.ファーマン デンソーサードスープラGT 35.969
7 GT500 野田 英樹/W.ガードナー エッソウルトロン タイガースープラ 39.569
8 GT500 荒  聖治/鈴木 利男 カストロール・トムス・スープラ 46.39
9 GT500 関谷 正徳/土屋 武士 カストロール・トムス・スープラ 1'01.245
10 GT500 飯田  章/服部 尚貴 RAYBRIG NSX 1'05.540
11 GT500 片山 右京/M.クルム カストロール・ニスモGT-R 1'16.387
12 GT500 竹内 浩典/立川 祐路 FK/マッシモ セルモスープラ 1'25.100
13 GT500 山田 洋二/岡田 秀樹 綜警 McLaren GTR 80 1Lap
14 GT500 木下みつひろ/織戸  学 エンドレス アドバン スープラ 78 3Laps
15 GT500 鈴木亜久里/土屋 圭市 ARTA NSX 77 4Laps
16 GT500 木下 隆之/近藤 真彦 cdma One セルモスープラ 4Laps
17 GT300 脇阪 薫一/原  貴彦 ウェッズスポーツセリカ 75 6Laps
18 GT300 桧井 保孝/山岸  大 アビリティ・マリオポルシェ 6Laps
19 GT300 小林 且雄/谷川 達也 クスコスバルインプレッサ 6Laps
20 GT300 城内 政樹/河野 尚裕 シグマテック911 6Laps
21 GT300 西澤 和之/M.アピチェラ 986ボクスター 71 10Laps
22 GT300 新田 守男/五十嵐勇大 スーパーオートバックス アペックス MR-S 10Laps
23 GT300 石橋 義三/小宮 延雄 外車の外国屋 アドバンポルシェ 70 11Laps
24 GT300 袖山 誠一/山田 英二 オートスタッフ アドバンシルビア 11Laps
25 GT500 古谷 直広/高橋  毅 ノマド ディアブロGT-1 69 12Laps
26 GT300 福山 英朗/水野 文則 シェルタイサン アドバンGT3R 67 14Laps
27 GT300 須賀 宏明/柴原 真介 イクリプス RDタイサンGT3R 14Laps
--- 以上完走 ---
R GT300 山野 哲也/松本 晴彦 RE雨宮マツモトキヨシRX7 47 34Laps
R GT300 大八木信行/青木 孝行 ダイシン アドバン シルビア 34Laps
R GT500 長谷見昌弘/田中 哲也 ユニシア・ザナヴィ スカイライン 27 54Laps
R GT500 一ツ山康/中谷 明彦 ZEROマクラーレンGTR 13 68Laps
R GT300 余郷  敦/和田  久 ナインテン ウェディング アドバンポルシェ 10 71Laps
R GT300 石原 将光/砂子 智彦 ダイヤモンド ポルシェGT3R 71Laps
R GT500 E.コマス/影山 正美 ロックタイト・ゼクセルGT-R 3 78Laps
R GT300 田中  実/松田 晃司 BP・KRAFT・トレノ 出走せず

 

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