ビルヌーブ5位入賞!
BARホンダ4戦連続入賞で最終戦を飾る

今季通算7回目の入賞を5位で果たしたビルヌーブ
|
今世紀最後のレースとなったマレーシアGP最終戦。BARホンダは前回日本GPの6位入賞で、選手権単独5位に上がる。さらに4位のベネトンとはわずか2点しか離れておらず、逆転を狙う意気込みでマレーシア入りした。

民族舞踊も披露された
|
初日からマシンの煮詰めは順調に進み、予選はジャック・ビルヌーブがほぼ今季の定位置となった6番手。一方のリカルド・ゾンタは、惜しくもトップ10入りを逃して11位。しかしレース当日のウォームアップではトップタイムを叩き出して、絶好調をアピールした。
スタート直後に多重クラッシュが起きる波乱もあったが、その後は淡々としたレース展開。そんな中、2ストップ作戦のビルヌーブは一時は3位まで順位を上げる。さらにハッキネンと数周にわたって大バトルを繰り広げたりと見せ場を作った末に、5位でチェッカー。今季通算7回目の入賞を果たした。これでチームは終盤になって、4戦連続入賞。さらに選手権ポイントでもベネトンと並ぶ20点を獲得。しかしベネトンは今季三度表彰台を獲得しており、これが決め手となって惜しくも選手権4位はならなかった。
ゾンタは、9位走行中の47周目、エンジントラブルでリタイヤ。ジョーダン・無限ホンダは、ハインツ・ハラルド・フレンツェンが序盤リタイヤ。ヤルノ・トゥルーリは12位完走に終わった。
優勝はミハエル・シューマッハ。ルーベンス・バリケッロも3位に入り、これでフェラーリは、両選手権のタイトルを独占した。
|
|
ゾンタのピットアウト
|
グリッドのビルヌーブ
|
J.ビルヌーブ(5位)
シーズンを通して、マシンはかなり進歩したと思う。セットアップを重ねるたびに、特にレースでのマシン挙動が良くなって、つねに入賞圏内で走ることができたしね。ホンダエンジンは最初から戦闘力を発揮してくれたし、スタッフの仕事ぶりもすごかったよ。そしてなにより選手権5位の座を射止められたのも、マシンとエンジンのマッチングが良かったからだと思う。
R.ゾンタ(リタイヤ)
クルマの挙動はすごく良くて、ジョーダンやウィリアムズ、ジャガーよりはるかに速かったよ。最初のピットインを終えて出ていくと、アーバインの後ろだった。第6コーナーにオイルが出てて、それに乗ってコースアウトしてしまったんだ。そこでラジエターに草が入りこんで、水温が急激に上昇してしまい、結局完走できなかった。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
これだけ過酷な暑さの中でのジャックの5位入賞は、本当に賞賛に値します。リカルドも攻めのレースに徹しただけに、リタイヤは本当に残念でした。来年以降も素晴らしい仕事をしてくれることを、期待していますよ。チームの目標だった選手権5位を獲得できたことは、BARそしてホンダスタッフが一丸となって努力した結果であり、本当にうれしく思います。ファンの皆さんの支援にも感謝して、来年2001年はいっそうの成績を上げるべくがんばります。
|