ビルヌーブ4位!ゾンタも6位
今季二度目のダブル入賞を果たす

惜しくも表彰台を逸すも、4位のビルヌーブ
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インディアナポリスを舞台に、9年ぶりに開催されたアメリカGP。各車ウエットタイヤからスタートして、徐々に路面が乾いていくというむずかしいコンディションの中、BARホンダのジャック・ビルヌーブとリカルド・ゾンタは、トップに伍する力強い走りを見せて、4位と6位でゴール。開幕のオーストラリアGPに続き、今シーズン二度目のダブル入賞を果たした。

インディアナポリスの街並み
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8番手からスタートしたビルヌーブは、上位のピットインなどもあって一時は2位に浮上する。中盤にはラルフ・シューマッハと2位争いを展開。攻めすぎてスピンを喫するが、すぐにコースに復帰。さらに終盤にはハインツ・ハラルド・フレンツェンと激しく3位を争う。65周目には、1コーナーでぎりぎりブレーキングを遅らせ、フレンツェンの前に出るが、コースから飛び出して、抜き返されてしまう。しかしその後もあきらめずにフレンツェンを猛追。すぐ後ろまで迫ったが、結局そのままチェッカーとなった。
ゾンタはレース序盤に電気系のトラブルが発生。一時は完走も危ぶまれたが、デビッド・クルサードに次いで、6位完走を果たした。
ジョーダン・無限ホンダは、フレンツェンがブラジルGP以来の3位表彰台。一方5番手からスタートしたヤルノ・トゥルーリは、13周目リタイヤに終わった。
優勝は、イタリアGPに続いてミハエル・シューマッハ。ミカ・ハッキネンがリタイヤしたため、8ポイント差で再び選手権トップに立った。
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ゾンタは粘りの走りで6位
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グリッドでスタートを待つビルヌーブ
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J.ビルヌーブ(4位)
レースでは絶好調だったし、最高に楽しんで走ったよ。でも表彰台にあともうちょっとで届かなかったのは、欲求不満になってしまうね。1コーナーでフレンツェンに仕掛けた時は、かなりリスクのある賭けだった。でも周りにグラベルやタイヤウォールもなかったし、いちかばちかやってみたんだ。レース中のペースはマクラーレンに近いくらいだったし、ハンドリングも予選時よりずっと良かったよ。
R.ゾンタ(6位)
二人そろってのポイント獲得で、ほんとにうれしいよ。僕にしても、2戦連続入賞できて最高の気分さ。序盤はレインセッティングだったこともあって、なかなかペースが伸びなかった。でも後半からは、かなりいいペースでいけたよ。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
もちろんこの結果には、非常に満足しています。ジャックは、本当に果敢に攻めてくれました。表彰台には届きませんでしたが、着実にチーム力が上がっていることが、この結果で実感できました。そしてそれ以上に、ゾンタの6位入賞がうれしいですね。序盤に電気系のトラブルが出て、一時は完走もあきらめたくらいでした。しかしスタッフが頑張って作り上げたバックアップシステムが完璧に作動して、トラブルから立ち直った。次のスズカは、我々にとってはやはり特別なレースです。ぜひ、今回以上の結果を出したいですね。
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