ホンダ200戦目、ゾンタが6位入賞!
ビルヌーブは3位走行中にリタイヤ、表彰台を逸す

延べ17台ものマシンを抜き、6位入賞のゾンタ
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ホンダF1参戦200戦目となる、イタリアGP。予選にスペシャルエンジンを投入したBARホンダは、ジャック・ビルヌーブがチーム創設以来最高の4番グリッドを獲得する。
初表彰台への期待が高まる、決勝レース。スタート直後の2コーナーで5台が大破、巻き添えを食ったマーシャルが死亡するという大クラッシュ事故が起きるが、ビルヌーブは巧みに切り抜けて、3位でホームストレートに戻ってくる。事故処理のためにセイフティカーが導入され、10周後にレースが再スタート。ビルヌーブはミハエル・シューマッハ、ミカ・ハッキネンと遜色のない周回タイムで、二人を追う。しかし15周目、電気系のトラブルでコース上に止まってしまう。
チームメイトのリカルド・ゾンタは、17番手からのスタート。1周目の事故でタイヤがパンクし、急遽ピットイン。しかしその後は目覚しい速さで、先行車を次々に追い抜いて行く。その後二度のピットインで順位が大きく上下するが、延べ17台ものマシンを抜いて最終的には6位に浮上。そのままチェッカーを受け、開幕戦以来のポイント獲得に成功する。
ジョーダン・無限ホンダの2台は、スタート直後の事故に両方とも巻き込まれ、リタイヤを喫した。優勝は、ミハエル・シューマッハ。ライバルのミカ・ハッキネンを押さえて、フェラーリの地元での勝利。タイトル争いで、ハッキネンにわずか2ポイント差に迫った。
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コースイン、予選4番グリッド獲得のビルヌーブ
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コクピットで話しこむゾンタ
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J.ビルヌーブ(リタイヤ)
今日は、僕らの表彰台獲得の最大のチャンスだった。だから完走できなかったのは、残念としか言いようがないよ。
R.ゾンタ(6位)
デ・ラ・ロサが僕の前輪にぶつかって、タイヤがパンク。急遽ピットインしなければならなくなった。でもそれからは、抜きまくったよ。もちろん17位からスタートしての6位入賞はうれしいよ。でももし予選のトラブルがなかったら、もっといい位置からスタートして上位争いが出来たかもしれない。表彰台だって夢じゃなかった。セイフティカーが導入された時は、作戦を変えようかとも思ったけど、でも結果的にはこれでよかったと思ってるよ。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
1周目の多重クラッシュもうまく切り抜けて、ジャックは3位に付けていましたから、今度こそ表彰台かと期待したんですが。本当に残念です。リカルドは、予選での不運をはねのけて、ファイトあふれる走りを見せてくれました。クルマの挙動も、レース本番ではかなり改善されており、次々に見せ場を作ってくれました。終盤はリヤブレーキが甘くなって、攻めることが出来ませんでした。あれがなければ、5位も可能だったでしょう。今シーズン最高の出来だったと思います。
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