ビルヌーブ7戦連続完走、しかし惜しくも入賞は逸す

7戦連続完走、7位のビルヌーブ
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前戦ハンガリーGPとは打って変わって、高速かつテクニカルなスパ・フランコルシャンサーキット。BARホンダ勢は、ジャック・ビルヌーブが7番手、リカルド・ゾンタが13番手のグリッドを獲得する。
決勝はウェット路面のために、セイフティカーに先導されたローリングスタートとなる。その後数周のうちに路面が乾き、各車次々にドライタイヤに履き替えていく。この時点でビルヌーブはフェラーリのバリケッロを押さえて、入賞圏内を走行していた。しかしその後タイムが伸び悩み、2度目のタイヤ交換後5位から10位に後退。終盤、上位の脱落もあって7位までポジションを伸ばすが、6位のハインツ・ハラルド・フレンツェンには届かず。惜しくも入賞はならなかった。しかしこれで7戦連続完走を果たし、マシンの信頼性の高さと安定した走りを証明した。ゾンタは12位完走だった。
優勝は、ハンガリーに続きミカ・ハッキネン。ゴールまで5周の時点でライバルのミハエル・シューマッハを豪快に抜いた、文句なしの勝利だった。
ジョーダン・無限ホンダは、ヤルノ・トゥルーリが2番手からスタート。しかし4周目に他車と絡んでリタイヤ。8番手スタートのフレンツェンは、粘り強い走りで前戦に続いて6位入賞を果たした。
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12位完走、ゾンタ
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グリッド上のビルヌーブ
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J.ビルヌーブ(7位)
心身ともにくたびれたよ。あれだけ一生懸命走って、ノーポイントなんだから。昨日まではどちらかというとオーバーステア気味だったのに、今日になって突然アンダーがひどくなった。どうしてこうなったのか、全然わからない。特に2度目のピットインの後の挙動がひどくて、タイムを伸ばすことができなかった。でもバリケッロを押さえるのは、全然難しくなかったよ。直線でのスピードは、こっちの方が群を抜いてたからね。
R.ゾンタ(12位)
レースの間ずっと、クルマと格闘し続けたよ。エンジニアから「攻めろ」という指示が来ても、コンマ数秒縮めるのが精一杯だった。だからとにかくコンスタントに走って、チェッカーを受けることを心がけたんだ。もしかするとダウンフォースを付けすぎたのかもしれない。もちろん完走はうれしいけど、もう少しいい結果ならもっとよかったね。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
昨日までは、レースセッティングの挙動は非常に安定していたんですが、本番では終始ひどいアンダーステアでした。特にニュータイヤで、まったくタイムが伸びなかった。しかしそういう問題があったとはいえ、全体的な実力の反映された結果だったと思います。非常に悔しいですが、事実を受け止めて今後に生かすつもりです。エンジンは、細かい部分も含めて、3日間まったくノートラブルでした。
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