ビルヌーブ、フランスに続き連続4位入賞!
チームも選手権5位に躍進

2戦連続4位入賞を果たしたビルヌーブ
|
前回フランスGPでジャック・ビルヌーブが4位を獲得。意気上がるBARホンダ。予選ではリカルド・ゾンタの活躍が光り、デビュー以来最高の6番グリッドを射止める。ビルヌーブも7番手からのスタートで、チーム最高の予選となった。
ところがスタート直後の1コーナーで、多重クラッシュが発生。リタイヤこそ免れたものの、ビルヌーブ15位、ゾンタ17位と大きく順位を落としてしまう。さらにゾンタは、このクラッシュの原因を作ったとして、10秒ピットインのペナルティを課されてしまう。一方のビルヌーブはじりじりと順位を上げて、後半42周目には7番手に復帰。さらにピットインを極力遅らせる作戦が功を奏し、47周目には4位までポジションを上げる。そしてそのままゴールして、2戦連続の3ポイントを獲得。コンストラクター選手権で、ジョーダンを抜いて暫定5位に上がった。
ゾンタは序盤から水温上昇のトラブルを抱えていたが、終盤59周目にエンジンリタイヤした。
ジョーダン・無限ホンダは、5番手スタートのヤルノ・トゥルーリがスタート直後の1コーナーでクラッシュに巻き込まれリタイヤ。さらにハインツ・ハラルド・フレンツェンは、5周目にオイル漏れで戦線を離脱した。
優勝はミカ・ハッキネン。デビッド・クルサードが2位に入り、マクラーレンの1−2勝利だった。
|
|
グリッド上のビルヌーブ
|
チロルの民族衣装をつけたグリッドガール
|
J.ビルヌーブ(4位)
1コーナーのクラッシュで大きく順位を落としたときには、まさか入賞できるとは思わなかったよ。その上4位だからね。まったく愉快さ。クルマは申し分なかった。でもほとんどフルタンクだったから、前のクルマを抜くのは大変だったよ。作戦も完璧だったね。前が空いた途端にどんどん飛ばせて、それが勝因だった。次のホッケンハイムは、BARホンダにいっそう合ったサーキットだから、今からすごく楽しみだよ。
R.ゾンタ(リタイヤ)
すごくいいスタートが切れてぐんぐん加速していったら、すぐ前に2台のフェラーリがいた。シューマッハは1コーナーの進入でほとんど止まりそうなほど減速していて、そのため追突してしまったんだ。こんな事故が起きてしまって、とても残念だ。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
ジャックもチームも、本当に素晴らしい仕事をしてくれました。一時は絶望的な状況に思えたにもかかわらず、彼らは決してあきらめなかった。燃料の残量をかなり正確に計る技術が完成したおかげで、予定より2周ピットインを遅らせられた。それも勝因の一つです。的確な戦略、ミスのないピット作業で、4位の座を確定できました。リカルドは週末絶好調だっただけに、今日の結果は残念でした。
|