ビルヌーブ、開幕戦以来2度目の4位入賞!
マシン性能向上で、後半戦に期待大

鮮やかなロケットスタートを決め、4位入賞のビルヌーブ
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ホンダが来季から、チーム・ジョーダンにもワークスエンジンを供給することがフランスGPの木曜日に発表された。ただしホンダにとっては、シャシー開発を共同して行なうBARが主要パートナーであることには変わりない。今回BARホンダは、新たな空力パーツを投入。その成果もあって、ジャック・ビルヌーブは予選7番手を獲得した。
そして決勝レースでは、またも鮮やかなロケットスタート。1コーナーまでのわずかな距離で2台を抜いて5位に上がる。前にハッキネン(マクラーレン)、後ろにフレンツェン(ジョーダン・無限ホンダ)。しかし前回カナダと違って、後続との差を確実に広げていく。2回のピット作業も完璧に終え、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)がリタイヤした後は4位にポジションアップ。終盤ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ)の猛追を受けるが、押さえ切ってそのままチェッカーを受ける。開幕戦以来2度目の4位。そして第3戦サンマリノGP以来の入賞となった。
19番手からスタートしたリカルド・ゾンタは、序盤からブレーキバランスにトラブルを抱えながらの走行となってしまう。そしてフェルスタッペン(アロウズ)を追っていた17周目、コーナー進入でブレーキが効かずにコースアウト。リタイヤを喫した。
ジョーダン・無限ホンダは、ヤルノ・トゥルーリが前回カナダに続いて6位入賞。フレンツェンは惜しくも7位だった。
優勝は、中盤トップに立ったデビッド・クルサード(マクラーレン)が逃げ切って、今シーズン3勝目を上げた。
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談笑中のゾンタとビルヌーブ
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グリッド、満員のグランドスタンド
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J.ビルヌーブ(4位)
午前中はクラッチの調子が良くなかったんだけど、決勝までにチームが問題を解決してくれた。スタート成功は、そのおかげもあるよ。ここで4位入賞というのは、本当にうれしいね。このサーキットは、うちのクルマと相性は良くなかったはずだからね。終盤のラルフとのバトルは、大いに楽しんだ。コーナーでは彼が追い付いたけど、ストレートで僕が突き放す。その繰り返しだった。でも抜かれそうなきわどさは感じなかったよ。
R.ゾンタ(リタイヤ)
何も言うことないよ。前輪ブレーキのひとつが何度もロックして、ブレーキのタイミングをどんどん早くしなくてはならなかった。そして180度コーナーの進入で全然ブレーキが利かなくて、まっすぐグラベルに突っ込んでしまった。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
技術的な改良が具体的な結果に結びつかず、ここ数戦くやしい思いをしてきました。しかし今回の4位入賞で、自分たちのやってきたことが正しかったという自信を、スタッフみんなが持ってくれたことでしょう。エンジンも、今日はまったく問題ありませんでした。ジャックは毎回期待に応えてくれる、本当に素晴らしいドライバーです。BARのスタッフも、完璧な仕事ぶりでした。我々も、今回から大部分のスタッフが入れ替わったわけですが、当然のこととはいえ仕事ぶりにまったく支障はありませんでした。
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