ビルヌーブ、誕生日を5位入賞で飾る!ゾンタは3戦連続完走

5位入賞でポイントゲットしたビルヌーブの走り
|
フェラーリのお膝元、イタリア北部イモラでのサンマリノGP。これまでの2戦全てをミハエル・シューマッハが制しているだけに、地元は大変な盛り上がりぶりだ。
フロントロウにシューマッハとミカ・ハッキネンが並ぶ。レッドシグナルが消えて、2台はこの順番のまま1コーナーへ飛び込んでいく。そしてBARホンダのジャック・ビルヌーブがものすごいロケットスタートを決めて、9番グリッドから一気に5位まで順位を上げる。
すぐ前を行くデビッド・クルサード、そしてルーベンス・バリケッロを追う展開。しかしブレーキの加熱でペースが徐々に落ち、中盤以降はラルフ・シューマッハ、さらに終盤にはミカ・サロの猛追を受ける。だがそれもミスのないドライビングでしのぎ切って、オーストラリアでの開幕戦に続く入賞を飾る。今日が29歳の誕生日のジャック・ビルヌーブにとって、またとないバースデイプレゼントとなった。
一方14番グリッドからスタートしたリカルド・ゾンタは、レース中盤にパワーロスを訴えてペースを落とす。エキゾースト系のトラブルだ。それでも果敢に攻めの走りを続けるが、38周目にたまらずスピン。しかし無事コースに復帰し、12位でチェッカーを受ける。これでゾンタは、今シーズン3レースをすべて完走した。
一方、ジョーダン・無限ホンダには厳しいGPとなった。6番手スタートのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、わずか4周でリタイヤ。8番グリッドからスタートしたヤルノ・トゥルーリも、ゴール間際にリタイヤしてしまう(15位完走扱い)。
レースは、シューマッハがハッキネンをかわし、開幕以来3戦連続の勝利を上げた。
|
|
満足そうにインタビューに答えるビルヌーブ
|
グリッドに着こうとするビルヌーブ
|
J.ビルヌーブ(5位)
スタートは、これ以上はないというくらいバッチリ決まった。加速もすごくて、あっという間にクルサードに追いついた。追突しないよう、ブレーキを踏まなきゃならないほどだったよ。ダウンフォースを減らしたセッティングだったから、ブレーキにすごく負担がかかって、中盤以降はマシンコントロールが大変だった。でも5位でゴールできて、最高の気分だよ。
R.ゾンタ(12位)
スタートしてしばらくしたら、ペースが思うように上がらなくなった。でも攻めの走りは崩したくなかった。中盤にはコーナーの進入でスピンしたけど、さいわい12位で完走できた。トラブルを抱えながらのレースだったから、この成績には満足してるよ。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
今日はジャックがすべてです。素晴らしいスタートを決めて、5位入賞を果たしてくれました。リカルドもトラブルで満身創痍になりながら、よく完走してくれた。これで信頼性に関しては、ある程度のレベルに達することができました。次のイギリスGPでは、よりパワフルなエンジンを投入するつもりです。
|