ホンダ好発進!ビルヌーブ4位、ゾンタも6位
BARホンダ、緒戦を2台入賞で飾る

グリッド上のビルヌーブ
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1992年以来7年のブランクを経て、ホンダがF1に帰ってきた。第3期活動の初レース、オーストラリアGPは、夏の終わりのメルボルン・アルバートパーク・サーキットで行なわれた。連日の快晴。そして連日、入場者記録を更新するほどの大入りの開幕戦となった。

グリッド上、緊張気味のゾンタ
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予選は、やはりフェラーリとマクラーレンの一騎打ち。しかし結局はハッキネンがポールを制し、シューマッハーは3位。そしてBARホンダのジャック・ビルヌーブは、8位。チームメイトのリカルド・ゾンタはトラブルもあって、16位とやや出遅れた。
レース当日も抜けるような青空が広がる。ビルヌーブは好スタートを切って、7位に順位アップ。さらにトップを走るマクラーレンの2台が自滅したのに続き、その後トップに立ったフレンツェンも、リタイア。こうして一時は、2位にまで順位を上げる。給油ストップでいったんは下位に下がるが、その後4位までポジションを回復。序盤はミカ・サロ(ザウバー)、後半はフィジケラ(ベネトン)からの執拗な追撃もかわして、そのままゴール。緒戦からいきなり3ポイントを獲得した。

BARガレージをフレンツェンが訪れた
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ゾンタも16番グリッドからジリジリと順位を上げて7位完走。その後6位に入ったサロが、規定外のフロントウィングで走ったとされて失格。6位に繰り上がったことでBARホンダはダブル入賞を達成した。
ジョーダン・無限ホンダチームは予選からかなりの速さを見せて、二人とも6位以内のグリッドを獲得。しかしヤルノ・トゥルーリはエキゾーストパイプの破損で、35周目にリタイア。ハインツハラルド・フレンツェンは一時トップを走るパフォーマンスを発揮したが、38周目にギアボックストラブルで戦線を離脱した。

ゴール後インタビューに答えるビルヌーブ
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J.ビルヌーブ(4位)
最高の気分だよ。入賞できる手応えはあったけど、試練の1年間を過ごした後だけに、この結果には何も言うことはない。そしてホンダとの最初のレースだったというのも素晴らしい。もちろん、できれば表彰台に上がりたかった。でもラルフにピットインで抜かれてしまったからね。BMWウイリアムズはゴールまで持たないと思ったんだけど、そのまま行かれてしまった。とはいえ最高のスタートを切ることができて、この結果はぼくらにとってほんとに大きいよ。
R.ゾンタ(6位)
今はとにかくハッピーだよ。昨日までは若干のトラブルに悩まされたけど、今日はシャシーもエンジンも完ぺきだった。2台揃って入賞できて、チームにとっても最高さ。この結果をブラジルでも再現したいね。
保坂武文 本田技術研究所 マネージング・ディレクター
もちろん最高の気分ですし、結果にも満足しています。今後は、この成績を再現できるように頑張らないといけないですね。2台とも完走したのは素晴らしい成果ですし、スタッフ全員の努力が報われました。BARの仕事ぶりも素晴らしかった。そしてこの結果はなにより、われわれの共同作業がいかにうまくできているかを証明していると思います。
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