今年初の海外レースとなったブラジルで3位表彰台!
P.トレイシー、ドライバーズポイントでリードを保ったまま日本へ

3位フィニッシュP.トレイシーの走り
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CART FedExチャンピオンシップシリーズ第4戦は舞台を南半球へと移し、太陽とサンバの国ブラジルのリオデジャネイロで開催された。快晴に恵まれた土曜日の予選では、ポール・トレイシーが3番グリッドを確保、5人のホンダエンジンユーザー中トップとなった。
前回のロングビーチでは予選17位と後方からスタートしたにもかかわらず見事優勝、現在ポイントリーダーのポール・トレイシーは、38秒843のタイムでセカンドロウからスタートする。以下ホンダ勢はエリオ・カストロ・ネベスが38秒985で7位、ダリオ・フランキッティが39秒026で8位、金曜日のオープニングプラクティスではトップタイムだったジル・ド・フェランはアンダーステアに苦しみ39秒298で13位に留まる。ケガで休場中の中野信治のピンチヒッター、ブライアン・ハータは39秒620で20位を確保した。
気温30度と今年最高の気温を記録した中で迎えた決勝日。午後1時36分、108周で行われる決勝レースは、O.セルビアがグリーンフラッグの直前、ターン4の出口でスピン。インフィールドの壁に激突したためにフルコースコーションとなり、5周目のグリーンフラッグによってレースがスタート。ポールポジションから飛び出したA.タグリアーニが序盤から後続との差を広げに掛かる。

ド・フェランとカストロ・ネベス
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ホンダ勢は予選3位からスタートしたポール・トレイシーが堅実な走りでポジションをキープするが、チームメイトのダリオ・フランキッティが37周目のピットアウトでバランスを崩して180°スピン。そのままコースへと復帰できたものの、大きくタイムロスしてしまう。同時にピットストップしたポール・トレイシーは依然3位で戦列へ復帰。
レースも半分に差しかかった55周目、ブライアン・ハータのマシンにメカニカルトラブルが発生。マシンをコースサイドにストップさせたためフルコースコーションとなる。ポール・トレイシーを含む一部のマシンがこの時にピットへ入り、2度目のピットストップを行った。このピットストップで一時12位までポジションを落とすことになったポール・トレイシーだったが、上位陣のリタイアなどにより、79周目には4番手までポジションアップ。レースも残り10周となった98周目、A.タグリアーニ、K.ブラック、A.フェルナンデス、ポール・トレイシーの順でターン1へ。
レースもクライマックスを迎えようとしていた100周目のターン1、トップを走行していたA.タグリアーニがコントロールを失いスピン。ポール・トレイシーは難なく脇をすり抜けていったものの、7位走行中のダリオ・フランキッティがストールしたA.タグリアーニのマシンと接触してしまう。この後、105周目にいったんグリーンとなるが、A.タグリアーニがまたもターン4でスピン、再びフルコースコーションとなってしまう。結局、最後はフルコースコーションでチェッカーフラッグとなり、A.フェルナンデスが優勝、2位J.バッサー、3位ポール・トレイシーという順位になった。

表彰台のトレイシー
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この他のホンダ勢は、ダリオ・フランキッティが11位、ジル・ド・フェランがシフトリンケージトラブルで今期初のリタイアとなる17位、ブライアン・ハータ20位、エリオ・カストロ・ネベスはギアボックストラブルで24位に終わった。 次戦は5月13日、舞台を日本へと移し、栃木県もてぎ町の1.5マイルオーバル、“ツインリンクもてぎ”で開催される。ホンダ勢のホームコースでの活躍に期待したい。
P.トレイシー(3位)
Team KOOL Greenはこれで3戦中、3回連続表彰台をゲットした。シリーズポイントリードを保ったまま次の“もてぎ”へ向かうことができるね。今日のレースは非常に厳しいレースだったが、チーム一丸となり、いい結果を残すことができた。今後もこの調子で安定して結果を残せるよう、全力をつくすつもりだよ。
朝香充弘HPD副社長
他のドライバーがギアボックスなどのマシントラブルによってリタイアする中で、ポール(トレイシー)はがんばってくれましたね。今年のポールはツキもあって、どんどんいい方に転がっていってます。ランキング1位でもてぎに行くことになりましたが、今年もいいレースができるよう、全力でがんばって行きたいと思います。
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