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FedEx Championship
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2000 CARTチャンピオンシップシリーズ

第3戦 ロングビーチ(カリフォルニア州)

2000年 4月16日開催
天候:晴れときどき曇り  気温:19.4℃ コースコンディション:
観客:未発表

 
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ホンダターボV8、今シーズンの初優勝を1、2フィニッシュで獲得!
ポール・トレイシーが予選17位から追い上げて見事に優勝


優勝したポール・トレイシー

CART FedExチャンピオンシップシリーズ第3戦は、雪で中止になったナザレスから一転、初夏の陽気を漂わせる西海岸のカリフォルニア州ロングビーチで開催された。今年最初のストリートコースでの予選を制したのは、ジル・ド・フェラン。

土曜日の予選最終日、ジル・ド・フェランはセッション終了のわずか3分前に1分7秒494のタイムを叩き出し、開幕戦のホームステッド以来今季2度目のポールポジション獲得となった。これでホンダターボV8勢のポールポジション獲得は通算で42回目である。

以下ホンダターボV8勢はケガで休場中の中野信治の代役としてエントリーしているブライアン・ハータが1分8秒012で5位、ジル・ド・フェランのチームメイトのエリオ・カストロ・ネベスが1分8秒416で9位。Team KOOL Greenは、シャシーセッティングに苦しんだポール・トレイシーが1分8秒839で17位。予選走行中のアクシデントのため、思うようにタイムアタックを出来なかったダリオ・フランキッティが1分9秒009で19位に留まった。

快晴に恵まれた日曜日の決勝、“ジェントルマン、スタート・ユア・エンジンズ”を合図に各マシン、いっせいにエンジン始動。3周のウォームアップ走行の後、グリーンフラッグが降られ、82周の決勝レースがスタートした。ポールポジションのジル・ド・フェランがホールショットを決め、第1ターンにトップで飛び込むと、快調にリードを広げる。

10周目にC.ダマッタとA.フェルナンデスがスピン、コース上にストールしたため、この日最初のフルコースコーションが出される。予選17位からスタートしたポール・トレイシーは、このチャンスを逃さず、すかさずピットインを行い、迅速なピット作業を経てコースへ復帰。その際、ピットレーンでM.アンドレッティと接触するが大事にはいたらずレースを続行。


毎年多くの観客で賑わうロングビーチ

14位までポジションを上げたダリオ・フランキッティが23周目、ターン4でM.ジョルダインJr.と接触。右前輪にダメージを追ったためにピットインしたが、そのまま戦線離脱を余儀なくされてしまう。

レースも中盤を迎えようとしていた31周目、スタートからトップをキープしていたジル・ド・フェランがピットストップを行い、18位でコースへ復帰。その後各マシンが続々とピットストップを行う中、最初のフルコースコーション中にピット作業を済ませていたポール・トレイシーは徐々に順位を上げ、35周目には2位までポジションを上げてきた。

53周目、T.カナーンとK.ブラックが接触、4度目のフルコースコーションが出される。ここで上位陣はピットへ。58周目にグリーンフラッグが出され、レースが再開した時点での順位は、1位黒澤琢弥、2位R.モレノ、そして3位ポール・トレイシーと続く。

翌59周目、ポール・トレイシーはターン5でR.モレノをパス。61周目にはフロントストレートで黒澤を捕らえ、ターン1の進入でパスし、ついにトップへと踊り出る。また3位までポジションを上げてきたエリオ・カストロ・ネベスもターン9で黒澤をパスし2位へ浮上、これでホンダV8勢はワン・ツー体制となった。

レース終盤、3位のJ.バッサーが2位のエリオ・カストロ・ネベスに猛チャージをかけるが、エリオ・カストロ・ネベスはこれをうまく交わし2位をキープ。結局ポール・トレイシーが、トップの座を守り抜き、ホンダV8エンジンに今季初優勝、通算46勝目をプレゼントした。

ポールポジションからスタートしたジル・ド・フェランは69周目の再スタート時に最終コーナーでスピン、9位に順位を落としてしまう。しかしその後7位まで順位を上げ、そのままフィニッシュ。スタートから30周をトップで走行したことで、最多リードラップを獲得した。また予選5位からスタートしたブライアン・ハータは、46周目、6位を走行中にターン6でオーバーラン、一時12位まで後退したが、最終的に5位でフィニッシュ。今回リタイアに終ったダリオ・フランキッティは23位となった。

次回、第4戦は4月30日、舞台を南半球へ移し、ブラジル、リオデジャネイロの“エマーソン・フィッティパルディ・スピードウェイ”の台形オーバルコースで開催される。

第3戦はホンダのワンツーフィニッシュで終えた
2位となったエリオ・カストロ・ネベス

P.トレイシー(優勝)
今回の勝利はとても大きな意味を持つ。新しいシャシーとなってから、チームはセッティングに苦しみ、なかなか思うような結果が出せなかった。チームメイトのダリオ(フランキッティ)も同様、予選でも色々なセットアップを試したがダメで、レースはとにかく完走してポイントを取ることを目標にした。しかしチームは最後まで諦めず、最大限の努力をした結果、こうして優勝することができたよ。偉大なるチームワークの勝利だね。

朝香充弘HPD副社長
今シーズンの初優勝を、しかもワンツーで獲得できて、とてもうれしいですね。今回は燃費の良さを生かした作戦を立てたんですが、ピットインのタイミングも含めて2台ともうまくいきました。特にペンスキーのエリオ(カストロ・ネベス)は最後ずうっとリーンで走ってましたが、しっかり後ろを押さえてゴールしてくれました。この勢いを持続して、これからも戦っていきたいと思います。

     
 

 

  CARTチャンピオンシップ 第3戦 結果表  

POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 P.TRACY Team KOOL Green/HONDA 82.626mph
2 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/HONDA 3.191sec
3 J.VASSER Target/Chip Ganassi Racing/Toyota 3.298sec
4 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing/Ford Cosworth 3.784sec
5 B.HERTA Walker Racing/HONDA 4.208sec
6 O.SERVIA PPI Motorsports/Toyota 5.140sec
7 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/HONDA 5.549sec
8 M.BLUNDELL PacWest Racing Group/Mercedes-Benz 7.737sec
9 R.MORENO Patrick Racing/Ford Cosworth 9.925sec
10 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Mercedes-Benz 1Lap
11 M.JOURDAIN Jr. Bettenhausen Motorsports/Mercedes-Benz 1Lap
12 L.GARCIA Jr. Arciero Project Racing Group/Mercedes-Benz 7Laps
13 T.KUROSAWA Dale Coyne Racing/Ford Cosworth 8Laps
14 M.ANDRETTI Newman/Haas Racing/Ford Cosworth 9Laps
15 N.FONTANA Della Penna Motorsports/Toyota 17Laps
16 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Mercedes-Benz 29Laps
17 K.BRACK Team Rahal/Ford Cosworth 29Laps
18 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Ford Cosworth 34Laps
19 J.MONTOYA Target/Chip Ganassi Racing/Toyota 34Laps
20 M.PAPIS Team Rahal/Ford Cosworth 43Laps
21 M.GIDLEY Player's/Forsythe Racing/Ford Cosworth 45Laps
22 G.SALLES Dale Coyne Racing/Ford Cosworth 48Laps
23 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/HONDA 59Laps
24 A.FERNANDEZ Player's/Forsythe Racing/Ford Cosworth 72Laps
25 C.DA-MATTA PPI Motorsports/Toyota 72Laps
26 T.MARQUES Panasonic/TBA
(参考:1mile=1.609344km)

 

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