DAY1 最終セクションの逆転!ランプキン優勝、コロメ2位
DAY2 ランプキン優勝、そして藤波貴久2位!

両日共に優勝したランプキン、1日目のゴール直後
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第1日目
第4戦イギリスラウンドは、モトクロス会場「ホークストンパーク」で開催された。モトクロスコース周辺に設定された合計15のセクションは、高低差がありグリップも悪く、困難なセクションばかりだ。ダイナミックで見応え十分、世界選手権会場にふさわしい内容である。
さて1日目。地元イギリスのランプキンがトップに立つだろうと誰もが予想していたが、1ラップ目をトップの11点で帰ってきたのはマーク・コロメ(モンテッサ−ホンダ)だった。ランプキンは第6セクションでハンドルバーを曲げるほどの転倒でコロメに続く12点である。そしてスティーブ・コリー(ガスガス)が13点、日本の藤波貴久(モンテッサ−ホンダ)は14点で4番手。そしてグラハム・ジャービス(シェルコ)が15点で5番手に。スリッピーなセクションを得意とするイギリス勢が上位に連なっていた。
2ラップ目に入るとジャービスが第6セクションをアウトした途端の転倒でヒザにケガを負ったものの最後まで走り続けて健闘する。コロメもランプキンとの点差を詰めるべく大きな失点なく点差を詰めていた。コリーは第7セクションで5点をとりやや後退する。ランプキンは多少だがミスが続いており、コロメとの差を詰めるのはとても難しい状況だった。
しかし最終セクションで大逆転が起こった。最終セクションを残してコロメがトップに立っていたにもかかわらずコロメはここで5点のミス。対するランプキンはクリーンである。結果は21点のランプキンが優勝。22点のコロメが2位となる。最終セクションの大逆転である。
第2日目
1日目の第6セクションでケガをしたジャービスは不出場となった。このケガでジャービスはスコティッシュ6日間トライアルも断念せざるをえないようだ。
さて、1ラップ目にトップに立ったのはたった4点で回ったランプキンだ。ランプキンは不本意な1日目とは違い、目を覚ましたように素晴らしい精神力で競技を進行した。対するコロメは前日の結果に対してあまりにもナーバスになりすぎ28点もの減点をとってしまう。ランプキンに続くのは8点の黒山健一(ベータ)、そして10点の藤波貴久。
2ラップ目もランプキンは精神集中力を乱すことなく3点で消化。トータルわずか7点のゴールである。そして藤波貴久が着実に走り切って2位を確保。そして黒山とダビデ・コボス(シェルコ)が21点の同点でゴール。クリーン数の差(コボス23個。黒山20個)で3位コボス、4位黒山の順になった。以下7位まで1点差の接戦で順位が並ぶことになる。コロメは2ラップ目を9点で回り挽回を図ったが、残念ながら10位に終わってしまった。
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1日目5位、2日目2位の藤波
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2日目の表彰式、ランプキン(中央)、藤波(右)
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第1日目
D.ランプキン(1位)
結果的に私が優勝できたけれども、今日の自分の走りは最悪でいいところはなかった。
M.コロメ(2位)
今回のセクションは、今年のこれまでのものとは違って難しく好きなタイプのものだった。最終セクションまで自分の優勝を確信していたにもかかわらず、最後のミスは重大だった。
藤波 貴久(5位)
1ラップ目は12セクション以外では調子が良かったんです。2ラップ目その12セクションを意識しすぎて、今度は5点になってしまった。さらに最終セクションで5点を取ってしまい表彰台は無理でした。
第2日目
D.ランプキン(1位)
今日は納得できる走りができて、勝ったこと以上に自分の力を出しきれたことがとても嬉しい。
藤波 貴久(2位)
1ラップ目ミスなく走れたから、今日はイケるかなと思いました。でも2ラップ目の最終セクションで5点を取ってしまいとても悔しいゴールでした。でもクリーン差で2位になれたことはラッキーでした。
M.コロメ(10位)
1ラップ目にいくつものバックによる5点をとってしまった。理由はまったく自分で理解できない。
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