DAY1 ホンダモンテッサチーム、再び表彰台を独占!
DAY2 ランプキン優勝、藤波が同点クリーン差で惜しくも2位に!

藤波のパフォーマン スが観客を魅了
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第1日目
第2戦のポルトガル大会。セクションは連日の雨でとてもグリップが悪い状態だった。
一週間前の第1戦に引き続いてドギー・ランプキンは圧倒的強さで連勝を続け、第1日目は2位の半分以下の減点数で勝利を得ることになった。今シーズンはジュニアクラスのためにセクションレベルを合わせたためか、1ラップ目のセクションはさほど難しくなかった。トップライダーにとっては易しい設定のセクションなので上位ライダー達は多くのクリーンを出してゆく。
コロメはスタート直前からマシンの調子が良くなかった。第9セクションで5点を取り、慌ててパドックに戻る。そして電装関係パーツを交換することになり修理に時間を費やしてしまった。
藤波はとても難しい第12セクションをクリーンするなど藤波らしいパフォーマンスを発揮して好調である。そして第1ラップの藤波は12点で第2位にいた。
第11セクションで5点のミスをしてしまったランプキンだが、1ラップ目6点でトップに立つ。そしてトラブルに悩まされたコロメがこれを追う。そして4番手にはマーク・フレイチャ(ガスガス)がこれを追った。

連勝するランプキン
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さて、第2ラップ目は持ち時間に追われて各ライダーは急いでセクションを消化してゆく。慌ただしいトライの中でもランプキンは安定した走りを続ける。たとえ失点しても5点や3点はとらず、最小限の足つきでセクションを攻略し続ける。藤波は第12セクションで5点をとったのが痛かった。
マシントラブルで遅れをとったコロメは最後尾のトライを続けるが、第3セクションで5点をとったものの、以降点数をつめてゆき2位に浮上していった。
1ラップ目4位にいたフレイチャは2ラップ目に減点を増やして7位に。第4位はカベスタニー、そして5位に黒山が入った。
第2日目
2日目のセクションは、第6、10、13、14セクションがモディファイされる。変更された第6セクションは出口の巨大な岩盤がこの大会の見所であり、今大会の最大の難所、そして勝敗を左右するポイントになった。ここを上れたライダーはほんのわずかだ。何人かのライダーはあまりの難しさと危険さにトライを諦め、エスケープしたいほどである。
ここを最初に成功したのは藤波貴久。藤波はセクションを出口付近で足をつき1点で通過。藤波のパフォーマンスに観客の拍手と「フジガス」コールはしばらく止まらなかった。
コロメと黒山健一(ベータ)とフレイチャはここを2点で通過する。その他のライダーはランプキンも含めてすべて5点である。
パフォーマンスを発揮した藤波だが、第4、13セクションにおいて2つの5点をとっているため、やはりランプキンが1ラップ目を14点でトップに立つことになる。藤波とコロメが17点でこれを追った。続く4番手にいるのは18点のダビデ・コボス(シェルコ)である。

1日目はホンダ−モンテッサが独占
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2ラップ目、ランプキンは問題の第6セクションで再び5点をとった。藤波は再びここを1点で通過する。コロメはここを2点で通過したが、その後第11〜13セクションまでを続けて5点をとってしまい優勝戦線から脱落してしまう。
2ラップ目の藤波は、ミスはおかさずに9点のベストスコアを叩き出した。これでランプキンとの差を詰めたのだが、合計減点数は26点の同点。クリーン差(ランプキン20個、藤波16個)でランプキンが優勝決めた。藤波にとっては同点で優勝を逃す惜しい大会だった。
第3位には日本の黒山健一が入った。黒山は昨年の両手首骨折の負傷から復帰。今シーズン開幕戦では思わしくない成績だったが、いよいよ復調してきたようだ。
D.ランプキン(1位/1位)
オブザーバーはとても厳しい判定だったが、この結果とオーガニゼーションには満足している。2日目の第6セクションの5点については納得がいかず自分なりの走りができなかった。でも両日共に優勝できたことはとても嬉しい。
M.コロメ(2位/4位)
1ラップ目、マシン修理に時間をとられて第2ラップは最後尾のトライになり、誰のトライも見ることなく慌てて走ることになり、イージーな第3セクションで5点をとった。とても2位になれるとは思ってなかったから、結果には満足している。 2日目は2ラップ目のイージーミスで集中力を失い5点を続けて取ったのが今日の敗因だ。
藤波 貴久(3位/2位)
1日目は第2ラップの第12セクションの失敗。あのミスで2位を逃してしまった。 2日目は2ラップ目は絶好調の走りができた。でも結果的に1ラップ目のミスがたたって優勝を逃してしまったことがとっても悔しいです。
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