予選トップから、劇的5勝目飾ったエドワーズ!
今季最高4位と健闘したスライト

2位に9.8秒の大差をつけ通算5勝目のエドワーズ
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ワールドスーパーバイクの初タイトルに向けて、エドワーズは、アッセンで行われる第11戦で2レースとも勝利を狙っていた。一方、スライトも、手術後のレースでは5位が最高なので、去年2戦とも3位だったアッセンでは、当然のごとく、表彰台を狙う。金曜日の予選初日はエドワーズが5位、スライトが6位で終了。予選4位で迎えたスーパーポールで、エドワーズは、ベストタイムを叩き出し、6月のドイツラウンド以来今季5回目のポールポジションを獲得した。「アッセンに来るまでにリフレッシュできて、最高の状態でレースに臨んでいる。明日は絶対に勝つよ。」と力強く語っていた。スライトも、今季最高の5番グリッドを手にした。「5番グリッドは悪くないよ。アッセンのコースは好きだし、決勝では2レースともいいスタートを見せるよ。」と自信を覗かせていた。
決勝日のアッセンも、とても変わりやすい天気となった。第1レースは、グリッドに並ぶ前に雨が降り出し、ウェットレースとなった。水しぶきを上げながら、各ライダーがスタート。ホールショットはバイリスが奪い、すぐさまリードを広げ始めた。エドワーズはボルハ、柳川、キリ、芳賀の第2集団を引っ張り、バイリスを追いかけたが、バイリスは2周目に入る前に転倒してしまう。代わってトップに立ったエドワーズは、ファステストラップを刻みながら後続を徐々に引き離し、最終的には2位に9.8秒の大差をつけ、通算5勝目を快勝した。ボルハが2位、芳賀、コーサ、スライトと続いた。スライトは、スタートでラインをふさがれてしまい力を発揮できなかったが、今季最高タイの5位でフィニッシュとなった。
第2レース開始時には、路面も乾きドライコンディションとなる。レースは、芳賀が2周目でトップを奪い、バイリス、キリ、エドワーズと続いた。芳賀とバイリスが集団から少し抜け出し、激しいトップ争いを展開。しかし、バイリスはまたも転倒。芳賀がトップでチェッカーを受けた。柳川が2位、ボルハが3位。4位にはスライトが入った。スライトは、オープニングラップこそ9位でスタートしたが、残り3周でエドワーズをパスし、今季ベストポジションの4位を獲得。一方、第1レースを勝利で飾ったエドワーズは、リアタイヤのトラブルに苦しみ、5位でチェッカーを受けた。
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スライト(左)とエドワーズ(右)
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第1レースのポディアム、エドワーズ(右)
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第1レース
C.エドワーズ(1位)
いいスタートを切って、トップに出るつもりだった。バイリスが1周目はトップに立ったが、彼がクラッシュしてからは、2位との差を広げようと思った。ミシュランの新しい16.5インチタイヤがよかった。少しスライドしたが、限界を見つけ、うまくコントロールできた。ここまでとても長かったけれど、ポディアムの一番上に上がるのはやっぱり気分がいいね。
A.スライト(5位)
スタートで進路をふさがれてしまい、その後の数周も身動きが取れなかった。ウェットコンディションでVTRを走らせたことがあまりなかったので、レース序盤は様子を見ていた。5位には満足しているけど、第2レースはドライになって欲しい。前後ともに履いたミシュランのニュータイヤはよかった。
第2レース
C.エドワーズ(5位)
タイヤの選択を間違えた。違うコンパウンドを選択すべきだった。レース中ずっとギアを抜いている感じだった。チャンピオンシップを考えると、ポイント差が縮まってしまって苦しいが、来週のドイツでは、2レースとも勝つよ。
A.スライト(4位)
スタートに失敗したが、挽回して4位になれてよかった。リアタイヤが滑ってしまうトラブルを抱えていたが、みんな一緒だと思った。タフなレースだったけれど、今季のベストリザルトだし、残りのレースに望みがつながったよ。
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