両レース、赤旗中断の大波乱
エドワーズ10/6位、スライト7位/転倒

大波乱となってしまったブランズハッチのスタート
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ポイントランキングトップのエドワーズだが、2位との差は18ポイントと詰まってしまっている。しかし、ブランズハッチでは過去、4戦3勝と得意のコースなので、両レースとも優勝を狙っていた。また、今回セットアップされてない新しいマシンが投入されるが、うまくやれると自信を見せている。スライトは、シーズン前半を手術のために欠場したが、ポイントランキング9位まで上がってきている。今年はまだ表彰台に上がっていないのでブランズハッチでは、上位進出を狙っていた。
ベイリス(D)が初日の暫定ポールを獲得。エドワーズは6位。スライトは10位から、スーパーポールに挑む。ホジソン(D)がスーパーポールでポールポジションを奪った。「フロントロースタートで満足している。」と2番グリッドスタートのエドワーズ。スライトは、7番グリッドを獲得。「二列目スタートには満足している。マシンのセッティングがうまくいっている」と語っていた。
第1レース、スタート直後の1コーナーで、エドワーズ、芳賀(Y)、ヒスロップ(Y)の多重クラッシュが起こり、赤旗中断となり、レースは再スタートとなった。エドワーズと芳賀にケガはなかったが、ヒスロップ(Y)は左手首、右足首骨折を負ってしまう。エドワーズは、スペアマシンに乗り、再スタートのレースのホールショットを奪い、芳賀、ベイリス(D)、ウォーカー(S)、キリ(S)、ホジソン(D)、スライトらが続いた。しかし、2周目に入ると、ベイリスがトップを奪い、2位以下との差を徐々に開いていった。エドワーズは集団から脱落し、ポジションを落としてしまう。クラッチが焼けてしまい、シフトダウンすることができなくなり、苦しんだエドワーズは、10位でレースを終えた。スライトは、ギアボックスの問題を抱え、リアタイヤの選択に失敗したが、7位でチェッカーを受けた。レースは、トップをキープしていたベイリスにホジソンが猛追。一時、トップに立ったが、ベイリスがねじ伏せ、僅差で勝利を手にした。
第2レースも第1レース同様、赤旗中断、再スタートになった。コーサーがハイサイドを起こし、避けきれなかった柳川を巻き込み転倒。柳川に怪我はなく、コーサーもメディカルセンターに運ばれたが、大丈夫だった。しかし、コーサーはレーススタートに間に合わなかったため、欠場となった。再スタートのレース。ベイリスがトップを奪い、エドワーズ、ホジソン、ウォーカー、芳賀が続いた。スライトは1周目8位で、柳川、キリの後ろにつき、5位を追いかけていた。ホジソンが3周目でトップに立ち、ベイリス、キリ、柳川、エドワーズというオーダーに変わった。トップ集団にいたエドワーズだったが、フロントブレーキをかけるたびにマシンが暴れてしまい、どうすることもできずに、トップ集団から落ち、6位に入るのが精一杯だった。スライトは不運に見舞われてしまった。終始、クラッチに問題を抱えておりなんとかゴールを目指したが、11周目に転倒を喫した。幸いケガはなかった。
ホンダにとっては、厳しい日となってしまったが、コーサーが第2レースでノーポイントだったため、エドワーズは、チャンピオンシップポイントのリードを広げた。
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ランキングトップのエドワーズ
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コーナーを抜けるエドワーズとスライト
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第1レース
C.エドワーズ(10位)
クラッチが焼けてしまい、シフトダウンすることができなかった。ギアを下げることができなかったので、ワイドに走り、できる限りの走りをするだけだった。芳賀とコーサーが私より前でゴールしているのは知っている。第2レースは大丈夫だ。
A.スライト(7位)
ギアボックスに問題を抱えていた。ギアがうまくかみ合わず理由もわからなかった。このトラブルがなかったら、もっと上位に食い込めただろう。とても残念だ。第1レースでは、リアタイヤの選択に失敗したので、第2レースに向けてタイヤの選択をしているところだ。
第2レース
C.エドワーズ(6位)
レース中にバンッという大きな音を聞いた。マシンのフロントからだったが何がどうなっているのかもわからず、どうすることもできなかった。それから、フロントブレーキをかけるたびに、トラックを横切るほどに滑ってしまった。フロントホイールに小さな斑点がついていたので、石か何かを巻き上げてしまったのだろう。ミシュランのリアタイヤはとてもよく、自身の調子もよかったのでとても残念な結果だ。
A.スライト(リタイヤ)
スタートからクラッチが滑ってしまい、ハードに押さえ込みすぎた。どうすることもできずに転倒してしまった。ここで良い結果を残せると思っていたので、とてもがっかりしている。アッセンに向けて気持ちを入れ換えたい。
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