1レース目、2位表彰台獲得するも2レース目は4位のエドワーズ
8/9位で、レースを終えたスライト

2/4位でランキングトップを守るエドワーズの走り
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スーパーバイク第9戦は、舞台をヨーロッパからアメリカ大陸に移して開催。予選でポールポジションを獲得したのは、負傷欠場中のC.フォガティに代わって出場しているT.ベイリス。カストロール・ホンダのC.エドワーズは、スーパーポールでコンマ3秒ほど縮めたもののベイリスに0.013秒届かず予選2位。A.スライトは、2月の頭部手術以降、自己最高タイの8番グリッドを獲得して決勝に臨んだ。
第1レースはフロントローから好スタートを切ったエドワーズがレースをリード。しかし4周目に芳賀紀行がトップを奪うと、そのまま逃げ切って優勝。エドワーズはその後T.コルサーとB.ボストロームの追撃を受けたが抑えきり、最後まで2位をキープしてチェッカーを受けた。コルサーは最終ラップの最終コーナーでボストロームを捉えて3位表彰台を獲得した。一方チームメイトのスライトは予選順位を守りきって8位でゴール。
第2レースは、コルサーが17周目にトップに立ち、そのままさらにリードを広げていく。レース終盤にはペースを落とす余裕を見せ、7.7秒差をつけて優勝。コルサーに続く2番手につけていたのはボストロームだが、最終ラップの最終コーナーでオーバーラン。その間に芳賀が2位を奪い、ボストロームが3位に入った。エドワーズはリア・トラクションの不足に悩まされボストロームからコンマ8秒遅れの4位。スライトも同じ問題を抱えながら終始7位争いを展開。結局9位でゴールした。
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ラグナセカの遠景
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ラグナセカ名物、コークスクリュー
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第1レース
C.エドワーズ(2位)
2位を望んでいたわけではないが、悪い結果ではない。このコースはパスポイントが少ないので、スタートの30分前から精神集中を行ないスタートの好ダッシュにかけていた。そして作戦どおりに前に出ることが出来た。背後にいるボストロームとコルサーを常に気にしていたので、チェッカーフラッグが振られた時には実はショックがあった。自分の感覚の中では、まだ半分くらいだと思っていたのだ。今日はどうしても勝ちたい。だからこれから第2レースに向けてセッティング変更などについて話合う。
A.スライト(8位)
タイヤのグリップが十分に残っている間はとても気持ち良く走ることが出来た。しかし終盤になると厳しい状況を強いられてしまった。コーリンとはエンジンが少しだけ違うので、わずかながらパワーが足りなかったようだ。第2レースではリア・スプリングを硬めのものに変更する。それでタイヤの消耗が抑えられるはずだ。
第2レース
C.エドワーズ(4位)
気温が高くなったことでリア・トラクションに問題が生じ、まるで氷の上を走っているようだった。これはまったく予測していなかったことだ。ベン(ボストローム)との差を少しずつ詰めていたが、大きくスライドしてまた離されてしまった。ベンも同じコンパウンドを使用していたらしく、僕同様、とても優しくスロットルを開けていたのがわかった。ポイントでは少し詰められたが大きな問題ではない。
A.スライト(9位)
リア・スプリングを硬めにしたら感触がかなり良くなった。しかし序盤からリアがスピンしていて、一度ミスをしてしまうと取り戻すことが出来なかった。タフなレースだったがエンジョイできた。今日はまるで、他の誰よりも速く走れたような気持ちがした。何度も転倒して怪我をして、それでもまたこうして走れることがとても嬉しい。
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